このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(18)
Ch. La Croix de Gay 1999
Ch.Mazeyres 1998
Ch.Trotanoy 1987
Le Seuil de Mazeyres 1998


シャトー・ラ・クロワ・ド・ゲイ 1999 2002年9月1日 

シャトー・クロワ・ド・ゲイもなかなかいいワインで、しかもリーズナブルな価格が魅力的です。


1999年のポムロールは結構難しい年ですね。
1998年みたいに何を飲んでも美味いポムロールって訳にはいきません。
しかし、このラ・クロワ・ド・ゲイは良く出来ています。
思わず「さすが!レイノーさん!!」って感じがします。

暗いルビー色。
黒系のベリーが支配し、
ミネラル分が感じ、オークの風味も心地よく、十分に存在感があります。
1999年の特徴のような最後がドライ・フィニッシュです。


クロワ・ド・ゲイの畑は5つの区画から成ります。
最も良い畑はペトリュスの隣にもあり、これはラ・フルール・ド・ゲイとして造られます。
上の写真は、ギヨ・クローゼルの北側にある畑です。


価格はJRなんば駅の上の某ショップで3本¥10,000コーナーにありました。


シャトー・マゼイル 1998 2002年9月7日 

シャトー・マゼイルはポムロールの最も西側に位置します。
比較的に広大な畑で、現在22ha所有しています。
1992年に現在の所有者Caisse de Retraite de la Societe Generale(フランスの銀行、ソシエテ・ジェネラルの年金組合?)に代わり、
1993年よりアラン・ムエックスがマネージャーを努めているようです。
前所有者はQuerre・ファミリー。この名前を聞いてピンと来る方はかなりの通の方です。
シャトー・ル・ムーランを所有しているMichel Querreのファミリーです。


シャトー・マゼイルの経験は今回が2回目になります。
以前飲んだヴィンテージは、はっきり忘れましたが90年代前半だったと思います。
その時の印象はあまり感銘を受けなかった事だけが記憶にあります。

濃い、暗いルビー色で少し期待したのですが、
偉大な1998年としては少しがっかり、、、って感じです。
最初は酸が強く感じられ、時間を置くと少し旨みも出てきましたが、
やっぱり、悲しいかな、このワインもっと頑張って欲しいなぁ、と思います。
現在は閉じてしまった事にして熟成で花開いた頃に、もう一度出会いたいですね。


シャトー・トロタノワ 1987 2002年9月14日 

なんとなくセラーから取り出し飲みました。
シャトー・トロタノワ1987年です。

澱はほとんどありません。
少し赤みが残った、やや薄いガーネット色。
乾燥ハーブ、腐葉土、きのこ、トリュフなど熟成したワインによくある香が綺麗に出ています。
非常にいい香です。

トロタノワとしては軽いタイプですが軽いなりにいい素質があります。
完璧な程にいい熟成を迎えています。
やはり、、、、ペトリュスに似ていますね。
鉄分、そう、血を感じます。

トロタノワは熟成するとペトリュスと区別がつかない程、と言われていますが
全くその通りです。

ポムロールの熟成の極みです。
一度熟成したトロタノワとペトリュスを飲み比べたいものです。


ル・ソイユ・ド・マゼイル 1998 2002年9月15日 

このポムロールのサイトで何が最も大変かと申しますと、
ENCYCLOPEDIA of POMEROL Wines の作成です。
すべてのポムロールのシャトーのエチケットを埋め尽くさなければ、という使命があります。
ですからこのENCYCLOPEDIA・・・・にないラベルがあれば、そのワインは買わなければならないのです。

このソイユ・ド・マゼイルもその一つでした。
たまたま某ショップで見つけ、しかも最後の1本で、嬉しい事に¥1,000台で買えたポムロールでした。
しかも消費税を払ってもお釣がくるほどの嬉しい価格です。

ソイユ・ド・マゼイルはシャトー・マゼイルのセカンド・ワインです。
グラン・ヴァンのシャトー・マゼイル1998が、ちょっとがっかりだったので、
このワインは期待してませんでした。

やや濃いめで紫がかったルビー色
非常に香がいいです。コーヒー、シガレットの香。
適度なタンニン、酸味。¥1,000台のポムロールとしては申し分ありません。
アルコールが少し、ツーンと来るのは仕方ないですね。



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