このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(20)
Ch.Beau Soleil 2000
Ch.Le Bon Pasteur 2000
Clos Beauregard 1996
Clos de Salles 2000


シャトー・ボー・ソレイユ 2000 2002年10月22日 

さてさて、2000年ポムロールです。
わくわくしてきます。
このシャトー・ボー・ソレイユ2000はつい、10日前に日本に到着したばかりです。
本来ならば、しばらく静かに休ませてあげないといけないのですが、
そんな事、言われても待ってられません。(笑)強行突破です。

プラムやブルーベリー・ジャム、樽の木などの香。しつこく嗅ぐと奥の方からシナモンやミント。
結構、滑らかです。
程よい酸味もあり、果実の甘味も感じられます。
旨い、旨い!!
最近の醸造法の為かヨーグト・キャラメルの風味も。
マスキュランなワインです。
少し愛嬌に欠けますが、それは強行突破のせいでしょう。
素晴らしいワインです。

あまりにも旨くて飲み口が良い為、短時間で、軽〜〜く一人で1本空けてしまいました。
あとは、酔っ払って寝るだけです。
一人で飲んでも非常に楽しくなるポムロールでした。


シャトー・ル・ボン・パストゥール 2000 2002年10月27日 

早くもポムロールの大物登場です。
シャトー・ル・ボン・パストゥールはご存知の通り、ミッシェル・ロランが所有しているシャトーです。
過去に飲んだル・ボン・パストゥールで最も記憶に残っているのが1982年です。
「これはペトリュスです。」と差し出されても疑う余地もないほど、それはそれは夢のようなワインでした。

2000年ル・ボン・パストゥールは非常に濃い、黒に近いルビー色をしています。
抜栓直後の香は閉じていて、時間が経つにつれて少しずつ開いてきます。
プラム、ブラックチェリー、カシス、スパイス・・・・。
ミネラル分が豊かで、強靭なタンニンです。強いワインです。
なかなか馴染んでくれません。

あまりに強い酒質のせいか、これは楽に1本空けれない。辛い。
このル・ボン・パストゥール2000年は将来、非常に楽しみです。
ペトリュスに似ていた1982年に匹敵するかもしれません。

シャトー・ラ・フルール・ペトリュス 1997、1998、1999 2002年11月16日 

MMCメンバーの一人がラ・フルール・ペトリュス1999を買った、と言うので、
では、1998と一緒に飲みましょう、という事になり、
結局、1997も参加する事になりました。

こうして3ヴィンテージ比較すると、なるほど共通点が解かってきます。
「華やかさ」がどのヴィンテージからも伝わってきます。
まだ若すぎますが、若い果実味がジューシーで楽しめる1999、
やはり偉大で大柄で他を圧倒する力を備えた1998、
そろそろ開き始め、最も薫り高く、華やかさが感じられた1997年でした。


クロ・ボールガール 1996 2002年11月21日 

今日は、世間一般で言うボジョレ・ヌーヴォーの解禁日。
しかし、ポムロールを飲もう。
このポムロールは(たぶん、、、)今まで日本へ入ってきた事は無かったと思います。
MMCの迷物男、H氏から「ポムロール大百科に載ってないポムロールがありますよ!」と連絡が。
「うそ〜〜!何?何?」
「クロ・ボールガールです!」
「・・・・・・・それはちゃんと乗ってるよ。Clos Beauregardだから「B」の頁を見て!」
いずれにせよ、飲んだ事が無いポムロールだったので、
「ごめん!1本だけ買っといて。」と、無理を聞いてくれたH氏はいい奴です

薄いオレンジがかったガーネット色。
赤いフルーツの系統の香が来るかなと思いましたが、
意外や意外、最初はスパイスの香がきます。
そして複雑な香がでてきます。
エレガントですが、味わいもしっかりと感じられます。
ラ・フルール・ペトリュス1997を少し軽くしたようなイメージです。
今飲んで、十分飲み頃を感じます。成熟期をまだ迎えてない初期の飲み頃です。

Hショップで販売されれば¥3,900位だと思います。
この価格であれば一飲の価値あり。


シャトー・クロ・ド・サール 2000 2002年11月22日 

ついに登場!シャトー・クロ・ド・サール2000。
到着した日に、しかも港に着いてまだ1週間足らず、
無謀とも言えるテイスティング。しかし待ってられません。
とりあえず、飲みましょう。

暗い紫がかったルビー。
プラム、カシス、ヨード、ミネラル、タールなど、相変わらず複雑さに富んだ香があります。
最近のスタイルとして、ポムロール・ワインの品種割合はメルロが3/4以上が普通ですが
このクロ・ド・サールはメルロ60%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%です。
おそらくこのバラエティさと、50年という樹齢の古さが影響しているかもしれません。

味の第一印象は、「柔らかい。」
違和感無く飲める。しかも相変わらず旨い!

ここの土地はポムロールの西はずれにあり、表土は砂質で決していい場所とは言えませんが、
このハンディを抱えながらもここまで品質を上げ、
しかも嬉しい事に¥5,000前後で購入できるほどの価格設定には経営者に感佩の意を表したいものです。

時間と共に香も開き始め、コーヒー、タバコなどが感じられます。
味も更に旨みが増し、結構、ぐいぐい飲めます。

2000年は過去のヴィンテージと比べて濃度はほぼ同じレベルですが高貴さが増したような感じです。
また、後日飲んでみましょう。

シャトー・ラフルール 1983 2002年11月24日 

最近このサイトに名前が登場する、MMCの迷物男H氏に敬意を表して、
「ラフルール1983飲もか?」と。
ラフルール大好きな氏はもちろん2つ返事。

このラフルール1983年は10数年間セラーで寝かせていたもので、
液面のレベルも高く、氏は「状態良さそうですね〜〜。」と満面の笑み。
まだまだ若いワインだと思っていましたが、きれいに熟成しています。
それもそのはず来年20歳ですもの。
「枯れ」までは到達してませんがまだ現役時代を証明させてくれます。
「つい最近P会で飲んだペトリュス83より、いいかも。」


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