このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。
最近飲んだポムロールワイン(21)
Ch.Guillot 2000
Clos du Pelerin 1998
Ch.Beausejour de Bonalgue 1995
Ch.Vieux Maillet 2000
シャトー・ギヨ 2000 2002年11月27日 |
本日のポムロールは意外や意外に知られてないシャトー・ギヨです。
このワインとの最初の出会いは2年程前の1997年でした。
とろみのある果実味と柔らかなタンニンですぐに一目惚れしたポムロールです。
昨年、運良くこのシャトーを訪問する事が出来、
畑に行くとなんと、ル・パンの隣にあるんですよね。
(下の地図の緑の部分)
このシャトー・ル・パンの横に畑がある、と謳えばもっとメジャーになったと思うのですが、
オーナーのリョコ氏はそんなことはどうでもよくマイペースでワインを造っているようです。
さて、このシャトー・ギヨ2000を楽しんでみましょう。
暗いルビー色。
コーヒー、タバコ、少しピーマン香。
タニックで古典的なワインというのが第一印象。
最初はなんの特質のないワインのような感じがありましたが、
時間と共に開き始め、ビターチョコのような、少し甘味が出てきました。
さらに30分後、燻香も上がりはじめ旨みが増してきました。
強靭だったタンニンも穏やかになり円やかになってきました。
旨い。旨い。
クロ・デュ・ペルラン 1998 2002年12月6日 |
この宗教的で目を引くラベルは印象的です。
Pelerin(ペルラン)とは巡礼者という意味です。
クロ・デ・リタニと似たようなイメージのラベルです。
畑はシャトー・ド・サールから南東下、国道89号線辺りにある無名のシャトーです。
ラベルは以前から見たことがあったもののまだ一度も飲んだ事のないポムロールですから、
楽天市場で見つけたときには、喜びを感じました。
実は、今年サンテミリオンのショップで1996年を売っているのを見たのですが、
ヴィンテージが1996年だし、持って帰るのも重たいし、悩んだ挙句買って来なかったワインでした。
結局、日本で、しかも大好物の1998年に巡り会えて喜び倍増です。
明るい色で、グラスに注がれる色はきれいなラズベリー色です。
グラスの中ではやや暗めの赤みがかったルビー色。
香は赤系のフルーツ、ラズベリーやストロベリーの香があります。
かすかにピーマン香が感じられます。
カベルネ・フランが20%ほど含まれています。
軽いタイプのポムロールですが非常にバランスが取れています。
こってりとした濃いタイプも好きですが、こういうエレガントさが真情のポムロールもいいですね。
いつもの如く、残したワインを2日目に飲みました。
たぶんダメだろうと思ってたのですが、
なんの、なんの、素晴らしいではありませんか。
美味です。
シャトー・ボーセジュール・ド・ボナルグ 1995 2002年12月10日 |
たまたま地方の酒屋さんで見つけた小さなポムロールです。
こんな全くの無名のポムロールが思いがけないところで発見すると、つい嬉しくなってしまいます。
面積がたったの0.98haでメルロ100%で造られます。
場所は、ポムロールの西はずれ、国道89号線のロータリー辺りにあります。
偉大なワインではありませんが、エレガントなタイプです。
最初にカカオの香がありそしてハーブの香が現れます。
ちょっと痩せたワインで、鉄っぽい味がします。
若いうちに飲んだほうがセクシーなワインですね。
文献を調べると樹齢がまだ10数年と若いようです。
価格は¥3,000弱です。
シャトー・ヴィユー・マイエ 2000 2002年12月13日 |
シャトー・ヴィユー・マイエも全くの無名なポムロールでありながら、
その品質は着実に向上しております。
1994年に現在の所有者ボドワン&イザベル・モットに代わり、シャトー・ラ・コンセイヤントからワインを学び、
フランソワ・デスパーニュ、ジル・ポケ、ドニ・デュブルデユーの指導の元でワインが造られています。
過去に飲んだワインは強烈でタニックな1998年、ややエレガントに仕上がった1999年です。
2000年も非常に期待される年で持ちに待ったワインです。
本日も到着するや否や、強行突破の試飲をします。
黒に近いほどの濃いルビー色。
干しプラムやミネラルが強く感じられかなり凝縮された果実味もあります。
さすがです。いいワインです。
プロフィールは
面積2.62ha
平均樹齢:35年
品種:メルロ80%、カベルネ・フラン20%
醗酵槽:コンクリート・タンク
マセラシオン:20〜30日間
熟成:新樽80%にて12〜18ヶ月間
3年前よりダルナージュの樽を15%使用
今後、注目すべきポムロールです。
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