このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。
最近飲んだポムロールワイン(24)
Ch.La Commanderie de Mazeyres 2000
Ch.La Croix Saint Georges 2000
Ch.Tour Maillet 2000
Ch.du Domaine de l'Eglise 1992
シャトー・ラ・コマンドリー・ド・マゼイル 2000 2003年3月17日 |
このポムロールも実は前から気になっていたシャトーです。
何処かで聞いたことのあるような名前ですが、2000年が初ヴィンテージのポムロールです。
所有者のClement Fayatはフランスの大きな企業グループで
サンテミリオンのシャトー・ラ・ドミニクなども所有しています。
まだ日本へは輸入されていませんが、(たぶん・・・)どうしても飲んでみたいので
知り合いに頼み空輸で送ってもらうことにしました。
そして1週間後に到着し、当然のことながら待ちきれず、すぐに飲むことにしました。
色は濃く、黒のイメージです。わくわくしてきます。
香は最初は閉じていてなかなか開いてきませんが、奥から濃縮したベリー系の香と強いバニラ香が
徐々に現れてきます。「むっ!こいつも期待できそう!!」
時間とともに閉ざされていた芳香も広がり始め、味も温度の上昇とともに旨みも上がってきました。
間違いなく素晴らしい、偉大なポムロールです。
ここでプロフィール。
面積10ha。メルロ55%、カベルネ・フラン45%。平均樹齢:40年
場所ははっきりとした所在地は解かりませんが、名前からすると、おそらくポムロールの西部になるでしょう。
砂や砂利が多い土壌ですが、見事にハンディ克服したワインです。
推定小売価格は¥8,000位でしょうか。
先日楽天市場をいろいろウインドウ・ショッピングしていたら、なんと!出ていました。
直輸入販売しているショップでしたので市場価格の2割減の¥6,800という価格でした。
ポムロール/ヤニック・ファヴロー1994 その他 2003年3月25日 |
MMC最強男(何が最強だか解かりませんが・・・)H氏から悪魔の誘いが。
「ヤニック・ファヴロー飲みましょう。」と。
約束したビストロへ数分遅れで到着すると、すでにラ・クロワ・デュ・カス2000がもう既に開けられてました。
「げっ!!3本も飲むの?」と私はヴィユー・マイエ1998を差し出しました。
ラ・クロワ・デュカスは近年の3ヴィンテージは飲んでいるのですが、
どのヴィンテージも解かり易く、誰にでも親しめる言わば八方美人的なワインでした。
ところが2000年は今までのスタイルとは全く異なります。
黒のイメージが強くなっています。以前は柔らかかったタンニンが特徴でしたが2000年は強靭で
まさに男性的な力強いワインに変貌しています。
ヴィユー・マイエ1998年も相変わらず素晴らしいワインです。
H氏も非常に気に入ってくれたようです。
さて、パワー溢れるワインの後にも関わらずヤニック・ファヴロー1994も健闘しました。
軽量ボトルの使用が気に入りませんでしたが、
結構、美味いポムロールです。非常にバランスが取れて、今飲んで幸せですがまだまだ数年先まで
バランスを崩す事無く楽しめそうです。
ご存知のようにヤニック・ファヴロー(YANNICK
FAVEREAU)はル・パン、ヴィユー・シャトー・セルタンのメートル・ド・シェであり、
このワインは前者の格落ちと後者のサード(的)なワインのブレンドです。
数年前にブームになったワインなのですが、どうして今頃になって日本へ入って来たんでしょう。
何処かで売れ残っていたんでしょうね。
そろそろ酔っ払いムードになりつつある頃、偶然MMCメンバーの美女の乱入(?)で
ワインがなくなりパノラマ・デュテルトルを開けるハメになってしまいました。
シャトー・ラ・クロワ・サン・ジョルジュ 2000 2003年4月16日 |
久し振りに偉大なポムロールを飲むことにしました。
シャトー・ラ・クロワ・サン・ジョルジュです。
以前飲んだ1995年はなんとも締まりが無く並酒に過ぎなく、それ以来全く興味を示さなかったのですが、
1999年よりぐ〜〜〜んと、品質が向上した聞き、この2000年は絶対に飲まなきゃならないと待ち焦がれていました。
さてさて。
非常に濃い色。目が覚めるような濃い色です。
グラスを傾けても光を通さない程濃い色です。
香も非常にバラエティに富んでいます。
プラム、ミネラル、獣臭、オーク、タール、スパイスなど。黒系のフルーツが感じられます。
口に含むと・・・・凄いボリュームがあります。13.5%。フルボディ!!
いや、もっとアルコール度数は高いような気がします。
まだ樽の中から試飲しているような感じです。
上質なシラーを少し感じます。
香の引き際に何かの香に似た・・・・何だろう?・・・思い出せない・・・・
やった思い出しました。数日前に飲んだ、ジャン・フィユーのグランド・シャンパーニュです!!
これは凄いワインです。
今飲んでも飲めなくもないですが、若いワインが苦手な人は飲んではいけません。
ひたすら待ちましょう。
追記
ちょっと休憩してタバコを吸った後に飲んでみました。
な、な、なんと「たばこに合う!」不思議。
口の中でタバコの残り香と見事にマリアージュしています。
プロフィール
面積:4.5ha 土壌:粘土砂利質 品種:メルロ95%、カベルネ・フラン5%
醗酵槽:70hlのニュー・オーク・ファーメンター 熟成:新樽100%(ドントス、ダルナジュー)フルート型の樽を使用。
ペトリュス1993 その他 2003年4月10日 |
出張で長崎へ!
ここでとんでもないメルロの会が待ち伏せ。
MMCのメンバーの方でもあるKさんが企画していただきました。
先ず、シャンパンはゴッセ・グラン・ロゼ、白にルフレーヴのピュリニー・モンラッシェ・クラヴァイヨン1996(まだ若い!!)
そして赤はメルロのオン・パレード。
メルシャン桔梗ケ原メルロ1996、シャトー・ル・ムーラン1999、シャトー・ラ・フルール・ペトリュス1997
そしてイタリア!マセト1997!!超吃驚仰天。素晴らしい!!。噂には聞いていたが、ここまで凄いとは・・・・
身震いがするほどの凝縮感。パーフェクト。
出張先でこんなワイン飲んでもいいのか??ペトリュス1993年。
以前P会で飲んだ1993年に感動し、まだ若さが残った飲み頃のペトリュス。
僅か2ヵ月後に再会出来ようとは、至福の時。
Kさんありがとうございました。
また、今度、大阪でペトリュスを飲みましょう!!
シャトー・トゥール・マイエ 2000 2003年5月3日 |
ポムロールで最も注目したい場所がこのマイエ(MAILLET)です。
ペトリュスから東へ約1km離れた場所です。
ほとんど軽視されていたような場所ですがLE
BON PASTEURを筆頭に
フラン・マイエ FRAC MAILLET, ティボー・マイエ
THIBAUD MAILLET, ヴィユー・マイエ VIEUX MAILLET,
オー・マイエ HAUT MAILLETなど、
近年一目置かれているシャトーが数々登場しています。
そしてこのトゥール・マイエ(TOUR MAILLET)も注目すべきマイエのシャトーです。
1985年にジャン・クロード・ラガールデールが所有し、平均樹齢35年のメルロ100%で造られています。
今までに飲んだことは無く、またそれほどの品質では無いだろうとの先入観で
取り立てて労を煩わす事も無いだろうと思っていたのです。
ところがこのトゥール・マイエも素通りしてはいけないPOMEROLであると言う事を聞き、
チャレンジする事にしました。
ラベルも一新され品質もぐーんと上がったようです。
ぐっと引き締まった濃い紫色です。
海藻などのミネラル香が豊富で少しタールも感じられます。
ブルーベリーの果実香と香ばしいオーク香も感じられます。
いいワインです。
ミディアム〜フルボディで、上品さもありレベルの高いグラン・ヴァン・ド・ポムロールです。
度数表示に13.5%とありますが、それほどアルコールは強く感じられません。
MAILLETと名前の付く偉大なワインの仲間入りです。
面積:2.22ha。 植付密度:5,500本/ha 土壌:表土は小石、地下層は鉄分を含んだ砂
収穫:手作業 醸造:プレ・マセラシオン14℃の低温醗酵 マセラシオン:28日間
熟成:新樽50% 12ヶ月間 畑の位置はル・ボン・パストゥールの隣
シャトー・デュ・ドメーヌ・ド・レグリーズ 1992 2003年5月24日 |
楽天の共同購入で買った¥2,000を切ったポムロールです。
どうなんでしょうかね〜。
まあ、値段が値段ですからダメでも許容範囲ですね。
オレンジがかった色。少し濁ってるような感じです。
腐葉土の香。錆びた鉄。かびっぽい香と味。熟しすぎた果実味。
グラスでは早い変化です。急速に衰えてきます。
まだワインが荒れてるようでしばらく休息させて飲んだほうがいいかもしれません。
オフ・ヴィンテージですから動かした後は十分な休養をお勧めします。
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