このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(25)
Fugue de Nenin 2000
Vieux Chateau Ferron 2000
Chateau Bel-Air 1999
l'Ermitage de Bel-Air 1999


フューグ・ド・ネナン 2000 2003年6月3日 

フューグ・ド・ネナン(発音的にはフュグの方が正しいかもしれません。)
そうです。ラベルからもお察しできると思いますが音楽のフーガを意味します。
シャトー・ネナンのセカンド・ワインです。
低価格で非常に価値のある1998年のフューグ・ド・ネナンを
2002年に飲んだ衝撃的なポムロール・ワインのMVP第2位に選びました。
ポムロールのセカンドワインのナンバー・ワンはもちろんパンセ・ド・ラフルール(ラフルールのセカンド)ですが、
価格は優に¥10,000を超えてしまいます。嬉しい事にフューグ・ド・ネナンはパンセの1/3で購入できます。
非常に価値のあるワインです。

そして待望の2000年です。
セカンド・ワインのくせしてリリースは2003年の春です。
グラン・ヴァンのシャオー・ネナンそして同じ経営のレオヴィル・ラス・カズと同じリリース時期なのです。
気合が入っている証拠ですね〜。

暑くなってきましたので、前日に冷蔵庫の野菜室(7℃)に入れておきました。
そして、今日は室温26.8℃です。
ちょっと冷たすぎますが、このまま飲んでみる事にします。

素晴らしい濃い暗い紫がかったルビー色。グラスで綺麗なレッグがあります。
もちろん冷えすぎですが、冷たいくせして香のアピールが十分にあります。
プラム、干しレーズン、そしてフレッシュなブラック・ベリー。
香を嗅いだだけでもこれは凄いワインだというのが伝わってきます。
一口飲んで、やはり期待通りのワインです。感激!!
13.5%Volを感じるワインです。
フル・ボディでしかも若すぎるワインですが違和感なくスイスイ飲めるワインです。
ガブガブ飲んでるうちにチーズが欲しくなってきました。ミモレットと最高に会います。
ワインの邪魔をしないミモレットは常に冷蔵庫で待ち構えています。



シャトー・クリネ2000 その他 2003年5月28日 

酔香会
ちょっと話題中のヴァランドローの特別キュヴェ、アクセル・シャトー・ド・ヴァランドロー2000を
少人数で飲もうという事になりました。

先ず、ブラインドでシャトー・クリネ2000を出し、辛口評論家の本田氏にコメントしてもらいました。
本田「これって。¥3,500位のワインですか?」
小生「んな、馬鹿な事言ってるんじゃないよ!」
支配人「それは可哀想。¥6,500ぐらいするでしょ。これは間違いなくポムロール。」
小生「流石!!でも価格は¥15,000ぐらいですよ。」
確かに偉大なクリネとしては凝縮感に欠けるような気がします。
素晴らしいポテンシャルは秘めているのですが。
やはり2000年のボルドーは質より価格が勝っているので、しっかり吟味する必要があります。
吟味するにも大枚が必要ですが。

アクセル・ヴァランドロー2000はマルベック25%と言う変った品種構成のため、
不思議で奇妙でまだまだ硬さが残っています。

ビックリしたのはル・デフィ・ド・フォントニール2000。
雨避けシートを被せた為にヴァン・ド・ターブルへの格下げワインですが、
強烈な凝縮感があり、これはシートを被せて大成功したワインのようでした。


ヴィユー・シャトー・フェロン 2000 2003年6月6日 

2000年のポムロール飲まなきゃ。
そう思っても2000年のボルドーは無茶苦茶高いのでそう簡単には手が出ません。
そんな方(自分?)にお勧めのポムロールがこのヴィユー・シャトー・フェロンです。
初めて飲んだヴィンテージは1999年です。
端っから馬鹿にしていたシャトーだったんですが、これがこれが意外や意外に良かったのです。
イメージ的にはシャトー・ラ・クロワ・デュ・カス(1997〜1999年)に近く、愛嬌のある柔らかいタンニンと
誰でも好きになるような甘い果実味がありました。

この2000年ヴィユー・シャトー・フェロンは¥4,500よりちょっと高いくらいですが、
ユーロのレートが高くなければ¥3,980の店頭価格が付けられたと思います。

さて、飲んでみましょう。
結構濃い色にそそられます。
優しい口当たりで熟した果物の果実味と適度な酸味。
そしてなかなかいい感じの樽の風味がふわ〜っと出てきます。
リラックスさせられるタンニンです。

今の2000年ボルドーの価格からするとこれは非常にお買い得なポムロールです。

シャトー・ラ・フルール・ペトリュス 1970 その他 2003年6月10日 

酔香会
「1945年のセネジャックを飲もう!」という発端から。
辛口評論家の本田氏は「では、私はこれを出しましょう!」と
シャトー・ラ・フルール・ペトリュスを出してくれる事になり、
またまた酔香会(すいきょうかい)の開催。

セネジャックはオー・メッドクのワインです。格付けシャトーではありませんが、凄い量の澱が出ています。
液面はミッド〜ハイ・ショルダー。
コルクからは少〜しヌカヅケの匂いがしましたが、全然大丈夫。美味いではないですか。
さすが1945年です。すごいですね。格付けされていないシャトーでさえ見事なワインを造っていたんですね。当時は。

1970年のラ・フルール・ペトリュスは過去3回くらい経験があり、
あまりいい思い出はなかったのですが、今日は良かったですね。
エレガントながらもまだまだ力強さもあり、これはボトルのコンディションが良かったようです。
一緒に飲んだメンバーも良かったかもしれませんね。(笑)


シャトー・ベレール 1999 2003年6月19日 

シャトー・ベレールという名前はボルドーにたくさん存在します。
おそらく最も多い名前ではないでしょうか。
ポムロールにもシャトー・ベレールという名前のワインが存在します。
面積は13haあり、決してそんなに小さなシャトーではないのですが
何故か日本でお目にかかれることはありませんでした。
昨年リブールヌのカルフールで売っているのを見つけ、飲んだことがないので
買わねばならないと使命感が頭の中をよぎったのですが、つい買いそびれてしまいました。

そして数週間前にネット・サーフィン・ショッピングしているうちに発見しました。
価格は¥3,000を切っています。



明るいルビー色。
まだ完熟していないちょっと酸味の強いさくらんぼの果実味を感じます。
ミディアム・ボディ
最後に苦味が残ります。
値段相応の柔らかいエレガントなポムロールです。
メルロ95%とありますが、あまりメルロを感じないワインでもあります。

シャトー・レルミタージュ・ド・ベレール 1999 2003年6月24日 

(上の続き)そして今日はセカンド・ワインのシャトー・レルミタージュ・ド・ベレール1999。
楽天市場をウインドウ・ショッピング中に発見したワインです。
何故かグラン・ヴァンのシャトー・ベレールよりも価格が高く、悩んだのですが、
ラベルが新しく変っていたため購入する事にしました。



抜栓されたコルクからバルサミコの香があり、酸が強すぎるのではないかと心配しましたが、
ミネラルが豊富で杉などの木を強く感じます。
ミディアム・ボディでグラン・ヴァンよりもバランスが取れているような気がします。

シャトー・ラフルール・サン・ジャン 2000 その他 2003年6月25日 

酔香会(6)
シャト−・ラ・ミッション・オー・ブリオン2000を少人数で飲もう!というきっかけから
またまた酔香会の開催。
ポムロールはラフルール・サン・ジャン2000。


ラフルール・サン・ジャンはフランソワ・ジャヌエックスが所有するシャトーです。
畑はペトリュスの隣(西側)に1.2haあります。
タール系統の味が強く、ポムロールではあまり馴染みのないタイプ。
ヴォリューム感もあり、まとまりもある。
最近、味が似かよってきているワインが多い中、こんな異質な感じがするタイプのポムロールも
このままスタイルを変えないで欲しいですね。


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