このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(26)
Esprit de Clocher 1998
Blason de l'Evangile 1997
Ch.Hosanna 2000
Ch.Tour Robert 2000


エスプリ・ド・クロシェ 1998 2003年7月2日 

クロ・デュ・クロシェも非常にいいワインなんですが、まだまだトップ・クラスを脅かすまでに達してません。
そして、これはそのセカンド・ワインです。

小豆を少し連想させる色。
まだ若さを保ちつつ今飲んで美味しく楽しいワインです。
もちろん偉大ではありませんが、上手に酸味、渋味が表現された
デイリーなポムロールです。

シャトー・トロタノワ2000、クリネ1993、ガザン1995 その他 2003年7月1日 

酔香会
トロタノワ2000を入手したので仲間と一緒に飲むことにしました。
トロタノワは若いうちは本当に理解しがたく、決して若いときは「美味い。」と感じた事はありませんでした。
ところがこの2000年はびっくり、今流行しているような解かりやすい果実味の甘さが前面に出て、
シルクのようなタンニン、低い酸で今飲んでも非常に美味いではありませんか。
トロタノワはやはり頑固なままでいて欲しかったような気がします。
クリネ1993には吃驚仰天しました。熟成第一段階の美味さがあります。
否の打ち所がないほどのバランスでスタイリッシュ。
以前飲んだ1993ペトリュスといい、ポムロール1993は見逃せないかも。
ガザン1995は今飲んで中途半端でした。完全に開いていません。


ブラゾン・ド・レヴァンジル 1997 2003年7月8日 

ご存知、シャトー・レヴァンジルのセカンド・ワインです。
最近レヴァンジルの新しいヴィンテージには全くは縁がなく1990年以降は飲んでいません。(恥ずかしいかな。)
実はこのセカンド・ワインも今日が初めてです。

シャトー・レヴァンジルは1862年からデュカス・ファミリーの所有、
そして1990年より、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトが経営に参入するようになりました。
品質はメドックの格付け一級クラスに匹敵すると言われています。
それにしても価格も随分上がってきたような気もするんですが。



あまり飲んでみたいと思わない1997年でしたが、
これがびっくりです。
いいじゃないですか。これ!
複雑味がありますね。少し熟成味も感じられ、そろそろ飲み頃に来たなって感じです。
さすが、メドック一級クラスに匹敵するシャトーのセカンド・ワインです。
一人で1本空けてしまいました。

シャトー・ラフルール 1984 2003年7月11日 

酔香会(8)
2000年ラフィットの100点は腑に落ちない!もう一度少人数で
ラフィット2000年を飲みませんか。という発端からこの会が決まりました。

そしてポムロールはラフルール1984。
オフ・ヴィンテージでそろそろ忘れ去られそうな1984年。
もちろんパワーはありませんがエレガントでまだまだ健在でした。


シャトー・オザンナ 2000 2003年7月21日 

暑くても濃い赤ワインは大好きです。夏からこそ濃いワインが自分の体に合います。
シャトー・オザンナ、ご存知の通りペトリュスでお馴染みのジャン・ピエール・ムエックスが新しく所有した畑です。
1999年がファーストヴィンテージです。
オザンナ(Hosanna)とは・・・《宗》ホサナ〔ユダヤ人が神を賞美する叫び〕とあります。
ポムロールは、その昔巡礼者達の通り道であった為宗教に関する名前のシャトーが多いのです。
クロワ(Croix)=十字架、エヴァンジル(Evangile)=福音書、エグリーズ(Eglise)=聖堂、
パストゥール(Pasteur)=牧師、リタニ(Litanies)=連祷、ペルラン(Pelerin)=巡礼者、
プロヴィダンス(Providence)=神慮、そしてサン(Saint)=聖なる、などがあります。
そしてペトリュスはキリストの使徒「ペテロ」なのです。

もともとの畑はシャトー・セルタン・ジロー。ロケーションは申し分なく、ペトリュスに近い場所にあり、
標高もペトリュスとほぼ同じ位の35-40mの高台にあります。
しかもジャン・ピエール・ムエックス程の力量があれば、偉大なワインに仕立て上げるのは、
案外、簡単なのかもしれません。

この2000年が2度目の作品となる訳ですが前評判は上々です。
さて、飲んだ印象ですが、無理のない抽出。テロワールを最大限に活かしてそれを忠実に表現された完成度の高いポムロールです。
まだ今飲むには勿体無いですが、1本飲んでしまいました。
2000年ペトリュスを飲む前に(果たして飲むことができるかどうか不安ですが)
このデギュスタシオンは非常に有意義な体験でした。


シャトー・トゥール・ロベール 2000 2003年7月23日 

待望の2000年です。
このワインは非常に安いのが魅力的です。2000年のポムロールでしかも¥2,900です。
軒並み高くなってしまったボルドー2000年のなかで、このワインはデイリーで飲める2000年ポムロールです。
所有者のレイマリーはボルドーとブルゴーニュのネゴシアンでもあります。
1920年に創設、1933年にはクロ・ヴージュ0.5ha取得、そして1939年にポムロールのクロ・マゼイルを所有しました。
そして現在ブルゴーニュではジュヴレ・シャンベルタン・ラ・ジュスティス、シャンボール・ミュジニー・エシャンジェなども所有しています。


濃い紫に少し赤色を帯びています。(思ったよりも濃く無さそうな感じです。)
ヨード、ミネラルが感じられます。
ミディアム・ボディ。
もう少し濃さがあれば文句無しなんですが、¥3,000切ったポムロールとしては上出来です。
(2日前に飲んだオザンナの印象がまだ残ってましたのでちょっと酷なデギュスタシオンでした。)

シャトー・ラ・コンセイヤント 1984  2003年7月29日 

酔香会(9) 
酔香会の定義とは・・・会員No.0、会員No.1、会員No.2の3人が揃わなければなりません。
そして必ずポムロールが1本加わってなければなりません。
今日のポムロールはシャトー・ラ・コンセイヤント1984年です。
1984年のボルドーはそろそろ棺桶に片足突っ込んだ感もありますが
このコンセイヤントは素晴らしい味わいがありました。
何が素晴らしいかと言うと、まだ十分に果実の美味さ、綺麗さ、上品さ、優雅さがまだあります。
パワーこそありませんがその美しさとフェロモンに魅了されます。
えっ?それってワインに対するコメントではないでしょうって?



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