このコーナーは筆者がほそぼそと飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(64)
Esprit de l'Eglise 2008
la Gravette de Certan 2008
Chateau la Fleur de Gay 2008
Chateau La Croix Saint George 2008


エスプリ・ド・レグリーズ 2008 2011年5月15日

クロ・レグリーズのセカンドワイン。
1997年に現在のガルサン・ファミリーの所有になって品質が向上したのはもう、すでにご存知だと思います。
前回飲んだ2005年は非常に良い出来でした。
ですから、2008年も飲まずにはいられません。

公式ホームページにはセカンド・ワインも新樽100%を使用と書いておりますが、
2005年は裏ラベルにメルロ100%、新樽使用率は50%と書いてありました。

が、この2008年の裏ラベルは白い3x4cmのシールにバーコードと容量、アルコール度数、亜硫酸塩の含有などの表記以外、
テクニカルに関して何も書かれていません。
ちょっと残念ですね。



暗いルビー。光を通さないほど濃い色。
思わず、セカンドワインではなく、グラン・ヴァンののクロ・レグリーズを開けてしまったのでは!と疑うほど
スワリングした後にグラスに付着した色が下に落ちない。
すばらしく凝縮した果実の香り。黒いフルーツが中心。
ドライなタンニン。
ぐいぐいと力で押して来る、堂々としたモンスター級のセカンド・ワインですね。これは!

ma note : 90-92


ラ・グラヴェット・ド・セルタン 2008 2011年5月20日

ヴィユー・シャトー・セルタンのセカンド・ワインです。
公式ホームページではこのグラヴェット・ド・セルタン2008年の詳細は書かれておりませんが、
グラン・ヴァンのヴィユー・シャトー・セルタン2008年は65%のメルロ、25%のカベルネ・フラン、
そして10%のカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンド、収量は34hl/haと書いてあります。



微かにガーネットを帯びたパープル・ルビー。濃い色。
上品な香り。気品さも感じられるシルキーな香り。
味もシルキー・テイスト。
必要以上に濃さを求めていないような感じですね。
フィネスもあり、このグラン・ヴァンのエリートさが伝わってきます。
ただグラスを重ねると、だんだんと雑さが感じ、アルコールが強く感じてしまいます。

ma note : 87-89


シャトー・ラ・フルール・ド・ゲ 2008 2011年5月29日

このワインの説明は不要だと思いますが、
シャトー・ラ・クロワ・ド・ゲのいい区画の一部からメルロ10%で造られる特別キュヴェです。



暗い紫がかったルビー。
開けた瞬間に、鉋で木材を削った香りが漂う。
コルクからはきな粉の香り。
まだ樽と果実味が溶け込んでいません。
燻した香りとフルーツのコンフィ。

華やかさよりも、どちらかと言うと威厳を感じるズンとしたタイプ。
厚みを感じる。
酸もあり。タンニンはさほど滑らかではなく、存在感を感じる。
アルコール度数14%。最後に口の中がホットになります。]

ma note : 90-91


シャトー・ラ・クロワ・サン・ジョルジュ 2008 2011年6月5日

リブールヌでは有名なジャヌエックス・ファミリーが1974年に所有したシャトーです。
畑はル・パン、プティ・ヴィラージュ、ヴィユー・シャトー・セルタンに隣接しています。
ワインはジャン・フィリップ・ジャヌエックスが中心になってから品質が著しく向上しました。



紫がかった暗いルビー。
スパイス、シナモン削りたての鉛筆。
ブラックベリーやブルーベリー。
何かの植物の香りが感じられますが、思い出せません。
時間が経つと香りは閉じてしまいます。
口中ではホットな感じがして、
まだいろいろな要素がばらばらで融合しておりません。
これは時間を要すワインのようです。

ma note : 91


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