このコーナーは筆者がほそぼそと飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(65)
Clos l'Eglise 2008
Chateau Trotanoy 2003
Chateau la Conseillante 2008
Clos des Litanies 2009


クロ・レグリーズ 2008 2011年6月11日

最近お気に入りのクロ・レグリーズです。
前回、セカンドワインのエスプリ・ド・レグリーズ2008をティスティングしましたが、
非常にレベルが高かっただけに、このグラン・ヴァンのクロ・レグリーズに大いに期待を寄せています。



紫の強い暗いルビー色。
15℃のセラーから出したばかりで抜栓し、
温度がまだ低いのにも関わらず、華々しい芳香を放ちます。
ブルーベリーなど、煮詰めたフルーツが満載。

すごい収斂性とタンニン!
歯茎にタンニンが絡んできます。

温度が上がってくると、樽香とフルーツの香りがぐんぐん上がってきます。
樽と果実の見事な融合がなんとも言えません。

クロ・レグリーズはいいワインですね。

ma note : 95-97


シャトー・トロタノワ 2003 2011年9月23日

しばらく間が開いてしまいました。
夏の暑いときはどうしても条件が悪くなりますので、
他のワインを飲んでいました。

2003年は非常に暑かった年で、格下げしたシャトーもありました。
トロタノワなど粘土質の多い場所は熱波の影響は壊滅するほどでもなかったようです。

ここまでの経験上、ボルドーもブルゴーニュも今現在の2003年ものは
どうもバランスを崩し始めたような気もして、ちょっと心配しております。


ルビー・ガーネット色。
タールやヨード、少し磯の風味が感じられます。
みずみずしい強烈な果実の風味はもうありません。
これからだんだんと熟成味を増してくる事でしょう。

ma note : 90


シャトー・ラ・コンセイヤント 2008 2011年9月25日

サンテミリオンに隣接するポムロール東部に位置するシャトーです。
シャトー・レヴァンジル、ヴィュー・シャトー・セルタンと共に、
東部ポムロールの3本柱として括っているのですが、
最もエレガントなのがこのコンセイヤントです。

2008年は見事なヴィンテージであるとの前評判で、
非常に楽しみなワインです。



紫がかった濃いルビー色。
香りはブルーベリー・ジャムが満載。
カカオやコーヒーの香りも感じられます。

口中では酸とタンニンが全面的に出てきています。
クリーミーな味わいを期待していましたが、閉じ気味なんでしょうか?
ボトル1本空けるのはちょっと辛い感じもあります。
このボトルの状態が良くなかったのでしょうか、本来のコンセイヤントの姿ではないようです。

ma note : 85-87

クロ・デ・リタニ 2009 2011年10月10日

月日が経つのは早いもので、もう2009年のポムロールが手元に届く時期となってきました。
もちろん記念すべく、初めての2009年ポムロールがコレです。

クロ・デ・リタニはカチュソーの村落の南斜面にあり、
クラス・ド・フェールと呼ばれる酸化鉄を含んだ粘土の地下層に表土は砂で覆われています。
平均樹齢が40年のメルロ100%です。

生産者のコメントによりますと、
2009年の天候条件はずば抜けて素晴らしく、
開花と結実が天気のいい時だったとの事です。
ぶどうの色づきは8日ほど早く、日中は暑かったが涼しい夜があったり、
適度な降水もあり、ぶどうの成熟は最適でした。
健康で、色づきも良く、香り高く、溶けるようなタンニンを含むぶどうが収穫できました。

収穫は9月23日に行われカゲット(小さな籠)を使用し手作業で行われました。
収量は2009は38hl/ha。

醸造はセメントタンクで温度調整を行いながら。
低温前醗酵、マセラシオンを4日間。
果皮浸漬はさらに長く1ヶ月行われた。
エクラージュ自然の力(重力)のみで行われ、新樽に移しマロラクティック醗酵を行います。
このヴィンテージにおいてスーティラージュは2回のみ行っています。
熟成期間は17ヶ月。(新樽100%)

瓶詰めの日にクロスフロー方式の濾過を例外的に行った事以外は他の手入れはまったくしていません。



濃い、暗い紫がかったルビー。
煮詰めたフルーツのコンフィ。マッスルな樽香とビターチョコレート。
香りの奥に少しカンゾウを感じます。
決して柔らかいと言えない、少し攻撃的なタンニンです。
歯茎にタンニンがまとわりつきます。

ma note : 90


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