このコーナーは筆者がほそぼそと飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。
最近飲んだポムロールワイン(68)
Chateau l'Enclos 2009
Clos Payrol 2008
Chateau Rocher Bonregard 2006
Vieux Chateau Deltour 2007
シャトー・ランクロ 2009 2012年2月23日 |
ポムロールへ一人旅。
今回は2泊3日という短い滞在です。
宿泊は念願のシャトー・グラン・バライユにて。 http://www.grand-barrail.com/
シャトー・ランクロですが2007年5月に所有者が変わったようです。
現在のオーナーはデニ&ステファン・アダムという夫妻で2004年にはサンテミリオンのシャトー・フォンプレガードも所有しております。
プロフィール
面積:9ha
土壌:砂と砂利質の表土に鉄分を含む粘土の地下層
品種:メルロ79%、カベルネ・フラン19%、マルベック2% 樹齢30-35年
醸造:温度管理されたセメント・タンク(70hl-110hl)で30-35日間のマセラシオン
熟成:12-16ヶ月 (新樽40% 1年樽60%)
醸造コンサルタント:ジル・ポーケ
レストランの照明は暗いので色合いは解り辛いですが、暗いルビーです。
香りは、いつもの典型的なそれなりの偉大なポムロールに共通する香り。
昔のランクロと比べると非常に垢抜けしたような感じがします。
平均的で良く出来た味わいです。
レストラン価格65ユーロ
ma note : 90
クロ・ペイロル 2008 2012年2月24日 |
シャトー・グラン・バライユ2日目。
連日連日アルコール浸けだったので今宵はアルコール抜きにしようと思ったのですが、
せっかくここまで来たのですから、もう1日肝臓に頑張ってもらいましょう。
レストランに入りワインリストを眺めると、「あれっ?」
昨日は何故気が付かなかったのでしょうか。
まだ飲んだこともなかったポムロール、クロ・ペイロルがあるじゃないですか!
135ユーロです。
このワインはオーナーのパスカル&ロジェ・ラギュテール氏とシャトー・オーゾンヌの醸造責任者フィリップ・バイラルゲ氏の新しいプロジェクトです。
畑はプロヴィダンスとセルタン・ド・メイの間に位置するというのですから、文句のないロケーションです。
面積は0.5ha未満で年間僅か3樽=900本程度です。
品種構成はメルロ100% 平均樹齢35-50年 砂利混じりの粘土質
ステンレスタンクで発酵。マロラクティック発酵は新樽で行われます。
熟成期間:16-18ヶ月
2008年の生産量は953本
レストランの照明が暗くて解り辛いですが、色はダーク・ルビー。
特に傑出した香りはありませんが、ベリー系の果実香、樽香、ヨード、ミネラルの香りがそれぞれ控えめ。
まだ樽の中に漬け込まれたツーんとした強い木の風味があります。
ミネラル分も感じられぐっと引き締まった筋肉質的なポムロール。
もう少し脂っぽさもあっても良い気がします。
凝縮さにおいては平均レベルよりやや上。
ミディアム−フルボディ。
レストラン価格では135ユーロですが、プリムールでは29ユーロ程度。
ma note : 88-89
シャトー・ロシェ・ボンルガール 2006 2012年3月3日 |
あまり聞きなれない銘柄ですが、1880年からずっとTOURNIERファミリーが所有しているシャトーです。
畑はポムロールの最も南部に位置し、面積2.5haあります。
地図を参考にしてください。
もともとこのシャトーの名前は、Rocher Beauregard(ロシェ・ボールガール)だったのですが、
1980年代の後半にRocher Bonregard(ロシェ・ボンルガール)に改名したようです。
Beau(Beautiful)からBon(Good)に変わったようですね。
ここの土壌は表面が砂利で、地下層は鉄分を含んだクラス・ド・フェールになります。
品種構成はメルロ90%、カベルネ・フラン10%。
ポムロールの組合に併設されているメゾン・デュ・ヴァンで12ユーロで買って来ました。
まだまだ紫色が残っています。
2006年はまだ若いイメージがありますが、もう6年経ちます。
そう思えば状態は良さそうな気がします。
まだまだ新鮮な果実の香りが残っています。
そして熟成から由来する複雑なブケも出ています。
最初に一口含んだだけでバランスの良さが伝わります。
低価格なワインにありがちなアルコールのツンとしたところも感じられません。
良くできています。
室温19.9℃でワインの温度もベストな状態で楽しむことができました。
ma note : 85
ヴィユー・シャトー・デルトゥール 2007 2012年3月10日 |
ポムロールの北西部に位置するシャトーです。
シャトーの位置を確認したところ、もともとヴィユーが付かないシャトー・デルトゥールであったことが解ります。
左が古い地図。右が新しい地図です。
詳細は全く解らないのですがシャトー・デルトゥール1997での情報は面積2.5ha、
メルロ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%の品種構成です。
所有者はThouraud家ですが、実際にワイン造りを行っているのはJean
Francois Beneyであることがラベルに書かれています。
まだ紫の残ったルビー色。
熟したフルーツの香りやブラックペッパーそして獣臭も感じられます。
エレガントな飲み口。キャラメルの風味があります。
飲み頃です。
ma note : 83
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