このコーナーは筆者がほそぼそと飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(71)
Chateau Cantelauze 2009
Chateau la Commanderie de Mazeyres 2004
Chateau Guillot Clauzel 2007
Chateau la Grave Trigant de Boisset 2009


シャトー・カントローズ 2009 2012年5月12日

久し振りのシャトー・カントローズです。
2000年の夏号のワイナート「ポムロール特集」で掲載され、注目を浴びたシャトーでしたが、
生産量も少なく、日本への輸出のルートが限られていたのでしょうか、
その後全く見かけることはありませんでした。
最後に(最初で最後だったかもしれません。)飲んだヴィンテージは1998年ですから、
まあ、なんと10年ぶりの再会みたいな感じですね。

ボトルをチェックしてみましょう。
裏ラベルにアルコール度数が書かれています。
一瞬目を疑いましたが、12.5%しかありません。
このクラスのポムロールですとだいたい13.5%、まして2009年だと14.5%もざらにあるのですが、
どうしてなんでしょうか?
またラベルは粘着シールのタイプですが、少し空気が入って浮いている場所があります。
大きなラベルですから仕方ないのかもしれませんが、こういう雑なところがあると、
ワイン造りも雑な気がしてなりません。ちょっと心配ですね。安いワインではありませんから。




さて、抜栓です。
コルクは長いですね。先日開けたトロタノワ2009年よりも7mmも長いですね。

赤みを帯びたルビー。
12.5%とは思えない凝縮感のある果実の香りがあります。新樽から由来する香りもあります。
わざとらしさがなく素直なワイン。
無理矢理な抽出感がなく、もちろん黒より赤のポムロール。
酸も十分にあり長期熟成させたいワインです。

ma note : 93


シャトー・ラ・コマンドリー・ド・マゼイル 2009 2012年5月19日

前頁のシャトー・ファヤで触れましたが、このシャトー・ラ・コマンドリー・ド・マゼイルは、
2000年に大企業のファヤ・ファミリー取得し、現在はシャトー・ファヤの名前で販売されています。



赤みのあるガーネット。
複雑で、いい感じの香り。
ブルーベリー、トースト香、杉、下草、ドライフルーツ、カンゾウ、ブラックペッパーなど色々な要素が感じられます。
口中では、強めの酸が支配し過ぎている感じがします。

ma note : 84


シャトー・ギヨ・クローゼル 2007 2012年6月2日

何故かこのワインは2000年とか2005年、2009年とか、偉大な年のものは日本へやって来ないですね。
1997年とか2007年は良く見かけるのですが。




少しガーネット帯びたルビー。
ミネラルというよりもカルキに近い臭が感じられます。あとタールも感じられます。
いささか閉じ気味。

ma note : 83-85?


シャトー・ラ・グラーヴ・トリガン・ド・ボワセ 2009 2012年6月3日

ジャン・ピエール・ムエックスが1971年に取得したシャトー。
位置は高台の中心から北西にあります。
名前が示すように土壌はグラーヴ(砂利)が多く、軽い粘土が混じっています。

面積:8ha
メルロ85%、カベルネ・フラン15%
平均樹齢:20年
新樽使用率:25%



暗いルビー。濃い色。
黒いフルーツのコンフィ。ベラックペッパーやシナモンの風味。
口に含むとドライなタンニンが。甘さはほとんど感じられない。
ボディはフルではなくミディアム-フル。ぐっと来る締りのあるタンニン。
何かを食するとワインに甘みを感じて良くなるタイプ。

ma note : 88


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