このコーナーは筆者がほそぼそと飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(72)
Chateau Gazin 2009
Chateau Gazin 2006
Chateau Belle Brise 1995
Pensees de Lafleur 2009


シャトー・ガザン 2009 2012年6月10日

裏ラベル情報によると生産本数66,500本。メルロ90%、カベルネ・ソヴィニヨン7%、カベルネ・フラン3%。
アルコール度数14.5%。

公式HPのコメントです。
このヴィンテージは力強く腰のある味わいで、濃く深みのあるボルドー(赤紫)色です。
トーストしたパンの香り、黒い果実、チェリー、甘草やスパイスの風味が鼻腔をくすぐります。
このワインに含まれているタンニンは柔らかくまろやかですが、その存在が感じられます。
芳醇で贅沢な味わい。タンニンが多く含まれているため、長く後味が残ります。
ワインセラーで8〜12年寝かせることが望ましく、25〜30年は問題なく保存することができます。



非常に黒い色。カオールの黒。ポムロールの黒。
香りは閉じています。タール、ヨード、ミネラル・・・フルーツ香よりこれらの方が勝っているような感じです。
樽に浸かっているような感じです。
まだ飲めたもんじゃありません。
何も、ここまで黒くしくてもいいんじゃにでしょうかねえ。

ma note : 89-91


シャトー・ガザン 2006 2012年6月16日

何故か再びガザン。今回は2006年です。

公式HPのコメント
2006年シャトー・ガザンの収穫は、6万4000本でした。
このヴィンテージの構成は、メルロ90%、カベルネ・ソーヴィ二ヨン6%、カベルネ・フラン4%です。
その色調は濃く深みのあるボルドー(赤紫)です。ブラックベリー、ブラックチェリーなど熟した果実の香味が嗅覚をそそります。
ほのかにトーストの香りも漂います。キャラメルとミルクのタッチが混じった花のような風味も感じられます。
木の香りは微妙に溶け込んでいます。口に含むと絹のように滑らかでバランスの良い甘美な味わいが拡がり、
後味が程よく残ります。渋みも苦味もありません。
デキャンタに入れ45分置いたら今でも飲むことができますが、10〜15年保存することもできます。



紫がかったルビー色。
香りは少し酸味を持ったブルーベリーが満載です。
そしてミントやグラファイト・・・
味も香りと同様にブルーベリーが強く感じられます。
酸も感じられます。この酸のおかげで最後の一滴まで飽きがこなくて楽しめます。

ma note : 89


シャトー・ベル・ブリーズ 1995 2012年6月23日

1991年からコンワンシー家が所有したポムロールです。
コワンシー家は13世紀からの歴史があり、バ・アルマニャックのドメーヌ・ド・トゥージャンを所有しています。

生産者からの資料によると、

彼らの造るワインと蒸留酒は、現在、フランス国内および国外の著名な場所であるエリゼ宮(大統領官邸)や
マティニョン(首相官邸)をはじめ、ルカ・カルトン、アラン・サンドランス、ル・グラン・ヴェフール、アピシウス、
ジョルジュ・ブラン、アラン・デュカスのルイ・キャーンズ(モナコ)といった錚々たるレストラン、
そして世界20ヵ国以上の有名レストランに供給されているそうです。

シャトー・ベル・ブリーズの2ヘクタールの畑は、産出されるワインの希少性と高い品質とで
世界に名だたるポムロールの中でも一流ブドウ畑のひとつに数えられています。

所有するブドウの木は樹齢50年で、80%がメルロー、20%がカベルネ・フランという構成。
すべて樹齢40年以上の古木。

1へクタールあたりの平均収量は40ヘクトリットル

剪定の際には幼芽を5つ以上残しません。
ヴァンダンジュ・ヴェルト(ブドウ房の間引き)よりもこの作業の方が好ましいのです。

畑の管理はすべて伝統的な手法によって手作業で行う。
ブドウの成熟が最適な度合いとなった時に1日ですべて手摘みで収穫し、醸造も酵母や酵素を使わない自然な方法で行う。

5hlの縦型圧搾機を使用
発酵は必要に応じて1〜3週間かけて行い、その後、昔ながらの製法で発酵後工程に10日間をかけます。
「これは職人技を必要とする、非常に正確な手作業だ。」

熟成は大型のフランス産オーク樽を中心にしながら新樽も慎重に用いて行い、
マロラクティック発酵が適切なタイミングで行われる。
ワインは400リットルの樽で熟成させます。
これは収斂性を避けるための選択です。

全体の1/3に限って新樽を使用。
「新樽はある程度必要だが、ワインのアロマを覆い隠すほど用いてはいけない。
味の凝縮したワインは誰にでも造ることができるが、
素晴らしいテロワールと職人技を基盤として、優雅で繊細な上質さ(フィネス)を一番に追求してる。」

濾過や清澄作業(コラージュ)は行わないでびん詰め。

独特のトリュフの香りを放つこのワインからは、ポムロールの個性を十分に感じることができます。


やや薄めのガーネット。
植物、乾燥ハーブ、土、枯れ葉などの香り。
口当たりは柔らかく、酸もタンニンも穏やか。
エレガントなスタイル。

ma note : 85


パンセ・ド・ラフルール 2009 2012年6月24日

ポムロールの最高峰のひとつシャトー・ラフルールのセカンドワイン。
インポーターの情報によると品種の割合はメルロ60%、カベルネ・フラン40%。



透明感のある強い紫色がかったルビー。
黒いフルーツを煮詰めたような果実味。ミネラル分も感じられる。
ぐっと引き締まった筋肉質のタンニン。
相変わらず素晴らしい!
ma note : 94


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