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ナレーション(←小杉 ○郎太さんの声で)

ヴァンパイアというモンスターをご存知だろうか?
彼らの明確な個性の一つにその不死性が上げられる。
元々死んでいるのではあるが、肉体が滅びる事なく
半永久的に活動を続ける事ができるのだ。
まさに人間の不老不死願望がマイナス方向の極みに達した形と言えるだろう。
・・・・・・錬金術の究極の目的は卑金属から金を作り出す事である。
そして・・・金持ちになった錬金術師が次に望む事とは・・・・・?
それを手に入れた"モノ"がその次に望む事とは・・・・?


イングリドのアカデミー

〜ザールブルグのグレートティーチャー〜

作:マサシリョウさん


第二話 人形は発条羊(ゼンマイひつじ)の夢を見るか?の巻(その1)

王国暦301年 (ヴァネッサ1年目) 6月1日
アカデミー教員室。

コンコン。
ドアがノックされる。

「どうぞ、開いてるわよ。」

私の研究室に二人の男性が入って来た。
そのうちの一人・・・大柄で薄茶色の髪を短く切りそろえた青年が
こう切り出した。

「錬金術師のイングリド先生ですね?」

するともう一人・・・髭を生やした熟年の男性がこう言った。

「ハレッシュ!ご婦人に失礼だぞ。」

「は!!これは失礼いたしました!!
自分の名はハレッシュ・スレイマン。準騎士隊員であります!!
こちらは自分の上司の・・・・」

「私の名はクーゲル・リヒター。王室騎士隊員です。」

スチールプレートを装備し赤いマントを羽織った若い戦士はハレッシュ・スレイマン。(誕生日を過ぎているため当時17歳。)
そして、王室騎士隊の証である蒼い鎧をしていて老けているのがクーゲル・リヒター。(誕生日を過ぎているため当時39歳。)

「・・・・・・なぜ、騎士隊が・・・まさか・・・まさか
マイヒルがまた何かを!!!

「いえ、今回は違います。」

「マイヒルが独自に開発した永久機関。あれをドムハイトに売る計画が発覚した時は大変だった。徴収する時もマイヒルが召還した人工モンスターのせいで隊員にケガ人が続出したからな。」

去年(王国暦300年)の10月、マイヒルは国境にある銀鉱脈を巡って今だ緊張状態のドムハイト王国へと、永久機関を売りこもうとした。成功していればドムハイト王国の国力が上がりシグザール王国が窮地に立たされていたであろう。
永久機関の回収を命令する騎士隊と商売を続けようとするマイヒルが衝突した事件である。

「すいません。本当にすいません。(おのれマイヒル!!)」

「いや、その事はもういい。先生に提供してもらった爆弾や薬がおおいに役立ったからな。」

「いやー、あのアイテムは先生が!!すごいですよ!!
薬は傷をあっという間に治すし、爆弾なんて見せるだけで相手は気絶するし!!
錬金術ってすごい!!」

・・・マイヒルが作った永久機関も人工モンスターも錬金術なのだけど・・・
・・・突っ込まれなくて良かったわ。
ちなみに、マイヒルが開発した永久機関とは、ゲヌーク壷を利用した永久に動き続ける水車の事である。ドムハイトの土地柄(砂漠を含む乾いた気候で、土地はおおむねやせている)だから意味があり、シグザールにはあまり意味の無いアイテムである。
ドムハイトに売らないと言う条件でマイヒルに突っ返したそうだが、それは今どこにあるのだろうか?

「今回ここに我々が来たのは、実はあなたに相談したい事があったからです。」

「またアイテムの提供ですか?」

「いえ・・まぁ提供してもらう事にはなると思うのですが・・・」

「爆弾や薬で解決できる問題とは思えない。とにかく話を聞いていただきたい。・・・ハレッシュ。説明を。」

「は。説明させていただきます!!
・・・もう10日前の話でしょうか。
ゴミを町の外に捨てに行った騎士隊が帰ってこなくなったんです。
それで、捜索隊を派遣しましたが・・・
それも帰ってこなくなりました。」

「酒場で噂を聞いたことがありますわ。
何でもそこでは正体不明の怪物が徘徊していて、もう騎士隊の生存は絶望的・・・」

そう言うと、二人は黙り込んでしまった。

「・・・ごめんなさい。」

間をおいて、

「・・・クーゲルさん。・・・あの話をしても良いですか。」

「・・・先生、これから言う話、誰にも言わないと約束できますか?」

私がうなずくと、クーゲルはOKのサインを出した。

「実は捜索隊のメンバーには一人だけ生き残った者がいたんです。
近くの森で衰弱しきった状態で発見されました。
彼の身に一体何があったのか・・・しばらくはショックで口も聞けない状態でしたが、その翌日・・・・・
彼は震えた声で体験した事を話してくれました。
その最初の一言は・・・・・・」

あそこに近づいては行けない。



近づいたら・・・・・・・




殺される!!


王国暦301年 5月25日
廃棄物投棄場所

「ゴミを捨てに行った連中が消息を絶ったのはこの辺りのはずだけど・・・」

消息を絶った騎士隊を捜索するためにザールブルグを出て3日。
彼らの目的地だった場所に到着した。
任務を終えて帰る途中に盗賊か魔物に襲われたのかと思ったが、
道中そんな痕跡は発見できなかった。
見落としが無ければ、ここで彼らの身に何かあったことになる。

「この広い森の中・・・どうやって捜せってんだ。」

うっそうと繁った木々。
昼なお暗い森の中。

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!

たまに悲鳴が聞こえてくる。
仲間がマンドラゴラ(やっつけた時に悲鳴をあげる植物の魔物)と戦闘しているのだろう。
仲間と手分けして捜索しているが数時間経っても何の収穫も無いことに、彼は少々いらだっていた。

うわぁぁあぁぁああああああああああ!!

「・・・まただ。今日はマンドラゴラ記念日か?」

訳のわからない事を口走りながら探す事さらに数時間。
日が暮れる時間になってしまった。

「あーあ、今日は収穫なしか。とりあえず野営ポイントに戻るとするか。
みんなは何か見つけたかな?でも何の合図も無かったから期待できそうに無い・・・」

森の中では夜が早い。
完全に真っ暗になってしまった。
ランプに灯をともし

「あっ、油をこぼしちまった。うわ、くせえ」

仲間の元へ合流しようとしたその時、
誰かが歩いている音がした。
ザザザザザザ・・・
茂みを掻き分ける音。

「――――――!!おーい!!
ここだー!!探しに来たぞー!!!」

・・に来たぞー・・に来たぞォ・・・
自分の声だけが反響する。
茂みを掻き分ける音が途絶える。
相手が声の主を探している様子が容易に想像できた。

「(これじゃあここの場所が相手に解からないか・・そうだ!!)
この明かりが見えるかー!!ここだ!!ここにいるぞ!!」

・・・・・・・・・・
ザザザザザザザ・・・
・ ・・気づいたみたいだ。
ランプを掲げながらじっと待つ。
・ ・・・
しばらくすると音が途絶えた。

「??」

周りを見る。
・・・・・・いた。
うっそうと繁った茂みの中にぼんやりと鎧を着た影が浮かんでいた。
しかし何故か相手は茂みの中から出ようとしない。

「わ!!・・おいおい・・居たなら声をかけてくれよぉ。」

「・・・・・・・」

「どうしたんだ?ケガでもしているのか?」

「・・・・・・」

返事はない。

「・・・・まぁ何でもいいや。ついてこいよ。
皆が居る所に案内するぜ!!」

ガサッ!!
茂みから出てきた。
ミシッミシッ・・・
落ち葉を踏む音を立てながらついてくる。

「・・・・・・・」

だが彼は一言もない。

「なあ・・・他の連中は?」

「・・・・なんで戻ってこなかったんだ?ザールブルグに。」(←倒置法)

ランプ片手に自分がつけてきた目印を探しながら
キャンプに戻る。
その間何度も声をかけたが・・・・
ミシッミシッ・・・・・
後ろでは落ち葉を踏む音しか聞こえない。
ついて来ているみたいなのだが、
何故か一定の距離を置き、明かりの中に入ってこない。
・・・・・そして。

「・・・あれ?」

「(まずい。目印を見失ったぞ。でもここであわてたら後ろの奴が不安がるな)」

何日も森の中をさまよった人に余計な心配をかけたくない。

「(そうだ。方位磁石!!ここが森のどこかは大体わかるから・・)」

「!!!磁石が!!」

方向が定まらない。

「(どーなってんだよ!!まいったなぁ・・・近くにキャンプを張っているはずなのに・・・)」

周囲を見渡す。
すると手元のランプのせいで気づかなかったが・・・

「あっ!!明かりだ!!
おい、着いたぞ。いこうぜ。」

「・・・・・・」

到着。
みんな静かに火を囲んでいる。

「おーい、みんなー。見つけたぞ!!」

みんな静かに火を囲んでいる。

「なぁ、誰か洗剤持ってない?油こぼしちゃってさー
手が臭くて臭くてかなわんよ。ははは・・・」

・・・みんな静かに火を囲んでいる。

「持ってるわけ無いか・・・ははは・・・」

・・・・・・みんな静かに火を囲んでいる。

「なんか言えよ・・どいつもこいつもどうしたんだ?
なぁおい!!」

近くの奴の肩をたたく。
すると。
ボトリ。
首が落ちた。
切断面はとても綺麗だった。

「うわあああああああああ!!」

よく見ると火のまわりに座っていたみんなは死んでいた。
周囲が赤く染まっていたのは炎に照らされていたためかと思っていたが
それだけではなかった。
一人は手を噛み千切られていた。
ある者は腸を引きずり出されていた。
ある者は・・・

「みんな死んでる!!魔物に襲われたのか!!」

「(・・・おかしい。・・・なんだこの違和感は。)」

「(その事はあとだ!!とにかく!!いまする事は・・・
そうだ、こいつをザールブルグに連れて帰ってこの事を報告しなければ!!)」

「おい!!何かヤバイ化け物がいるらしいぞ!!
方位磁石が壊れているのに動き回るのは危険だが
じっとしていたら血の匂いをかぎつけて狼が寄ってくる!!
とりあえずここを離れて・・・」

「・・・・・・・・」

この状態でなお、黙ったままだ。

「お前の仲間も心配だけど、状況が変わった。
俺達だけでも・・」

「・・・・・・。」

「大丈夫か?体の調子でも悪いのか?」

ランプを相手にかざす。
その時初めて、彼は同行者の顔を見た。

・・・・捜索隊は死体を見つける事を前提として派遣される。
彼もそう思っていた。だが彼らはミスをした。
この森はそんなに恐ろしい魔物は生息していない。
マンドラゴラか、ウォルフだけである。
だから、(森に着いた時点で)単に遭難しただけだろうと判断し、
手分けして捜索した。一人ずつ、バラバラに、手分けして。
だが真実は・・・行方不明になっていた者達は魔物に襲われていたのだ。
・・・文字どおり、魔物に。

そしてこの後すぐに彼はさっきの違和感の正体を知る事になる。
ぎゅっ。
後ろから左手首をつかまれた。
見ると手首をつかんでいるのは・・・

違和感の正体。
最初の死体は首の切断面が綺麗だった。
他のみんなは明らかになにかに食われた後だった。
しかしそのなにかは大量の肉を食い残し、座った格好にして死体を置いていた。
野生動物が犯人だとすれば、一体何者が・・・?

・・・彼の手首をつかんだ者はもう片方の手で地面に落ちた自分の首を拾った。

「―――――――!!」

悲鳴も上げられないとはまさにこの事。
火を囲んでいた死体達もいつのまにかこっちを向いて立っていた。

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

彼らは何も言わず、(あごが取れている者もいたが。)
だらりと下げた手に剣を持ち、足を引きずりながら一歩一歩近づいてくる。
逃げるしかない。
どうにかしてこの手を振り解かなければならない。
手首をつかんでいる奴のもう片方の手は他のもので塞がっているが、
得物を持った奴らがこっちに来る。
だが人間とは思えない力でつかまれている。

「うわあああああああああ!!」

とっさにランプを投げつけた。
しかし首の無い奴は怯まない。
だがこの場合は問題無い。
彼は右手を空けるためにランプを投げたのだ。
空いた右手で剣をつかんで、

「うおおおおおおおお!!」

つかんでいる手を切り落とした。
そして逃げた。方位磁石の無い状況で。
何も明かりが無い状況で。鎧を捨てて身軽になり
夜が空けるまで森をさまよい続けた。
そして太陽に導かれて森を抜け出した彼は
後ろを振り向かずにザールブルグへと走った。
そして近くの森で力尽きた所を発見されたのである。

「・・・暗闇の中逃げまわる最中に聞いた
大群が茂みを掻き分ける音が
今でも彼の耳に残っていて離れないそうです。」

それを聞いた私(イングリド)は

「・・・もうすぐ午後の授業がありますので。」

「少しお時間を。先生の意見をお聞かせ願いたい。」

「・・・話を聞いていて何回か『森』という言葉を聞きましたが・・・
近くの森じゃないみたいですね。その廃棄物投棄場所っていったいどこ?」

「・・・メディアの森です。」

「!!あの魔女メディアの!!なんてこと!!」

「我々はこの事件を彼女の呪いと考えているのです。
黒の乗り手事件を解決した錬金術士お弟子さんならば・・・」

黒の乗り手・・・・
10年前(王国暦291年)私の先生がザールブルグを去る直前に
現れた不死身の連続殺人鬼。
その正体はシグザール王国創世記に活躍した英雄が
魔女メディアの呪いによって
心をもたず、永遠の命をもつ魔物と化した悲しい存在だった。
・・・時を越え、再び私達の前に現れたと言うのか。
魔女メディア!!

「話が本当ならば下手に大人数で乗り込んでも敵が増えるだけだ。
少数精鋭で調査に出ようと思っているのですが、
出来れば先生にもご同行願いたい。」

「・・・・これも、運命なのでしょうか・・
リリー先生・・・・」

「ッ!!それじゃぁ!!」

「いや、私には講義の予定がびっしりと・・・」

「その問題は心配いりません。すでに校長先生の許可は得ています。」

その言葉を聞いた私は

「(あのッ!!クソジジイィィィ!!)」

と心の底から思った。
・・・私がいない間ザールブルグは大丈夫かしら?
もしもの時はだれがマイヒルの暴走を止めるのかしら。

その頃、マイヒルは・・・
王国暦301年 6月1日
アカデミーロビー
「マイヒルさん。点検終わったよ。」

「あ、大工さん。終わりましたか。ご苦労様です。」

彼は大工さんと会話をしていた。
自称悪の天才錬金術師マイヒル。
彼の新たなたくらみとは・・・・?

「いままでこんな工事をした事が無かったから定期的に点検をしていたけど、
この様子じゃあもう点検しなくていいな。」

「おお、ちゃんと動いてますか!!アレ。」

「ああ、ちゃんと動いてるぞ!!アレ
しかしあんたの先生あの工事を頼まれた時、動力源をどうしようかと思ったが
あんたが持ってきたアレのおかげで・・・・」

「しっ!!先生の命令で秘密なんですからその事はあまり・・・」

その時、

「あ、先輩。」

後ろから声が。彼の後輩の・・・・

「わ!!・・・小さいレデー!!いきなり声をかけるな!!全く・・・。
・・・あ、話の途中すいません。例のブツすぐ取りに行って良いですか?」

「ああ。大工道具一式と家の建て方が載っている本か。でもどうするんだ?
錬金術師には必要無いと思うけど。」

「んひひひひ・・・ちょっと工房を改築しようと思ってね。」

「ふーん。じゃあな!!また何かあったら呼んでくれ!!」

大工さん、アカデミーを去る。

「・・・・あの人が来ると図書館が使えなくなりますね。なんででしょうか?」

「(うッ、するどい!!)さあ・・偶然じゃないの?俺は知らないね・・
ところで俺に何か用かい?小さいレデー。」

「レ!!・ディ!!・イー!!
・・・先輩まさか私の名前忘れたわけじゃないですよね?
ヴァネッサですよ、ヴァネッサ!!
・・・・用事は特に無いですけど。」

「だったら人が会話している最中に声をかけるなよ!!」

ほ、ほほほほほ。先輩ー。大工道具に命を吹き込むつもりでしょ?
いいのかなぁ?リリーさんが使っていた工房を勝手に改築しても。」

「(・・・イヤな笑い方だなぁ。)リリーさんが使っていた工房?違うよ。
あの工房はグリ子が管理している。俺の工房じゃないよ。」

「じゃあそこは今、誰が住んでいるんですか?」

「・・・そーいや誰だろう?アトリエ4の主人公?
・・・いや設定では生徒が利用したのはマルローネが初めてのはずだし。
うーん。ドルニエ先生?それともイングリド?ヘルミーナ様はご自分を高める為の旅に出ている最中だし・・・・」

「先輩、そーいう時空を無視した発言は・・・
(マルローネのアカデミー入学が王国暦303年。
マルローネが特別試験を受けたのは王国暦307年。)
って、イングリド先生のアトリエ?・・・・
・・・・あッ!!」

「・・・グリ子のアトリエ?
・・・・ああッ!!」

「グリーのアトリエ!!」(←二人同時に。)

「いやむしろ俺は
グゥリィィィィィィ!!のアトリエと呼ぶね。」

「ぐりぃ?」

「いや、グゥリィィィィィィ!!

「グ、グリィィィィィ?」

「もっと声を高く!!絶叫するような感じで!!」

アカデミー生徒「・・・何やってんだ?あの二人。」
アカデミー生徒「ヴァネッサちゃん、壊れた・・・・」
アカデミー生徒「結構かわいい子だったのに・・・・」

(↑このおバカトークはアトリエ3の"うにゅう"というイベントを 思い出しながら読んで欲しい。by作者)

「そうだ、こんなバカな事で盛り上がっている場合じゃなかった。
例のブツを取りに行ってそのあと採集に出かける準備をしなければ。
・ ・・全く。俺のかわいい錬金生命体ちゃんが行方不明にさえならなきゃあ
自ら出向くこともなかったのに。」

「午後の授業は?」

「サボる!!偶然に面白い採集場所を見つけたんだ。
なぜか産業廃棄物Bとかぷにぷに玉とか
普通じゃあ採集できない物が取れるんだ。」

「――ッ!!その場所ってどこですか?!」

「・・・銀貨200枚。」

「銀貨100枚です。場所聞くだけじゃねぇ。」

「往復の護衛付きでどうだ!!」

「160枚にしてください。最近貧乏なんですよー。(←交渉テクニック泣きつく)」

「180枚!!いくら俺が苦学生には優しい男前でもこれ以下はだめだ!!」

「・・・買ったッ!!」

チャリーン(←効果音)

「毎度あり!!今後ともマイヒル商会をご贔屓(ひいき)に♪。」

「じゃあ私もすぐに準備をしないと。」

「おい、午後の授業は・・・」

「当然サボります。
ところで偶然って言っていましたけど、どうやって見つけたんですか?」

「ああ、ある場所で採集作業をしたら、本当に偶然、見つかったんだ。
その場所と言うのは・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
コラ!!まわりの連中!!聞き耳を立てるな!!
・・・ヴァネッサ。耳を貸せ。」

アカデミー生徒達「ちぇッ」

「その場所は・・・メディアの森だ。」


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