DISNEY   LIFE

2001年9月4日(火)曇り時々晴れ時々雨

東京ディズニーシー・グランドオープン!!!

ディズニーを好きでいてよかった。日本に生まれてよかった・・。この日を迎えられてよかった。いよいよやってきた。東京ディズニーシーが、その歴史を歩み始める日。グランドオープン。日本で2番目のディズニーの、まったく新しいパークの誕生日。永遠に語り継がれるだろう、その日。

その日の早朝3時半、起床。まだ暗い中、りっぴぃ嬢と向かうは舞浜・・。ひっそりとした東京駅に、何か違和感を感じつつも、同じ舞浜行きであろう人たちと目に見えない仲間意識のようなものを感じつつ午前5時10分、京葉線はまったりとした空気に包まれていた。電車の窓からプロメテウス火山が煙を吐いているのが見える。いよいよ、オープンの朝を迎えたのだ・・。この京葉線から火山の姿を確認できるようになって、幾らの時が経っただろう。まだ限りある人々しか受け入れてこなかったディズニーシー、それが、今日、すべての人に開放される。すべての準備が整ったのだ。

舞浜駅から徒歩でシーに向かい、5時40分、ゲート前に到着。ゲートはミラコスタ側の「ノース」と反対側の「サウス」の2個所あるが、比べてみるとどうやらサウスのほうが並んでいる人数が少ないようだ。ゲートに直行の列と、チケットブースにて引き換えが必要な人の列と別れており、ゲート直行の列を見ると最後尾はチケットブースの屋根の下あたりまで伸びていた。その最後尾に加わり、あとはオープンを待つだけ!!テレビカメラもあちこちにスタンバイされ、今までは「9月4日オープンです」としか流れていなかった電光掲示板にも、この日のスケジュールが載っていた。あぁ、いよいよなんだと、実感する。

看板が物語る
電光掲示板つきの看板


午前7時前、今まで座らせていた列を立たせ、それに伴って一気にゲート前へと人が詰まった。私たちもチケットブースを通り過ぎ、もうゲートが目の前に見える位置に。アクアスフィアが見える。テレビカメラもいる。上空には旋回するヘリコプターが5機も!

7時10分、アナウンスが入る。ゲートは7時半に開けるということ、メディテレーニアンハーバーまで進むことができ、アトラクションの利用は8時から、といった内容。あと数分。あと数分で、初めて!そう、ディズニーシーがオープンして初めてのゲートが開く瞬間が見られる!やっぱりプレビューはプレビュー。あくまで「前」であって・・この日、この瞬間は何ものにも代え難い。ここから見えるあのアクアスフィアも、ハーバーも、火山も、すべてが私たちゲストを受け入れる瞬間・・。心臓の鼓動が高まる中、友人から電話が来た。私たちのいるサウス側からちょうどアクアスフィアを挟んで反対側にあるノースのゲートに並んでいる、みわさんからだ。いま、私たちは地球を挟んで向かい合っているんだね!あなたが日本なら私はブラジルね・・などと他愛無い話も、どこか興奮気味。会えたら会おうね、と電話を切ると、さらにまゆ嬢からも電話が・・なんと有楽町線のダイヤが乱れているため、まだ京葉線だという!わーー、オープン時間に間に合わないんじゃないか?!そんな交錯する電波、乱れ飛ぶ思いがゲート前の特殊な空気を作り出していく・・。その均衡も、もうすぐ破られようとしていた。

午前7時30分。いよいよ、ゲート、オープン!!!ゲートを通過したゲストは、キャストから青い旗を受け取っている。オープンの記念品だ!みんな旗を振り振り、目指すはそれぞれの旅!ひとり、ふたり、さんにん・・・どんどんゲートに吸い込まれ、あぁもう目の前に!7時35分、ゲート、通過!!!ディズニーシーに、グランドオープンに、青い旗を振りつつ、あぁ、夢見ていたこの一日が、ついに始まった!

アクアスフィア前に「ズームイン」の福沢アナを発見。いつもこういう何かのオープンなどの記念は、テレビ中継で見ることが多かった。アナウンサーが現地に行き、それを自宅でテレビで見守るのが常。だけど・・だけど、今日は、その場にいる!!なんて幸せ!!かつてこれほどに興奮したゲートオープンの瞬間があっただろうか。もう2度と訪れない、グランドオープンのゲートが開く瞬間。だが、感激している間もなく、目指すはメディテレーニアンハーバー!ミラコスタの下をくぐるあたりで、「センター・オブ・ジ・アース」「インディー・ジョーンズ」などのアトラクション名が書かれた札を持ったキャストが、アトラクションを目指すゲストを誘導していた。これは一体??思わず走ってしまう人たちをアトラクションまで安全に導くためのものか?「センター・オブ・ジ・アース」の札に従って、ハーバーを左に歩いていくと・・・

なんとハーバー沿いに、人が埋まっている!もしや、ここで水上セレモニー?!すでに見やすい最前列はほとんど埋まっており、なんとか2列目から、人の頭越しにハーバーが見える・・。と、7時40分くらいだろうか。そのうち音楽が鳴り、船がハーバーに現れた!「東京ディズニーシー」のテーマにのり、ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバルで使われる船に乗った、ドナルド・グーフィー・プルート・チップ&デールが同じくカーニバルの衣裳で現れた。なんと目の前にはグーフィー船が停泊、キャラクターたちやダンサーは手にカラフルなポンポンのようなものを持っている。私たちも青い旗を振り振り、応える・・。そしてカーニバルでミッキーが乗船している船には、あの羽根帽子を被った青い船長姿のミッキー、セーラー姿のミニー、さらにアンバサダーと加賀見社長、そしてマイケル・アイズナー会長に、ウォルトの甥であるロイ・E・ディズニー氏が!!

元気に振る振る! お待たせ〜〜〜
来た来た来た〜〜! みんな待たせたねぇ〜〜
晴れ舞台
右からミッキー、マイケル・アイズナー氏、加賀見社長、
ロイ・E・ディズニー氏、ミニー、アンバサダー
BGMは「カム・ウィズ・ミー」!


まさに、世紀の瞬間が訪れようとしている!!グランドオープンセレモニーだ・・。

興奮に包まれながらも静まり返るハーバーに、水上の船からの声が響く。加賀見さん、アイズナー氏、ひとりひとり挨拶がされ、今日、この日、この瞬間を一緒に祝うことができる、その喜びをかみしめる。なんたって目の前に、あるのだ。この信じられないくらいの舞台が。先ほどまで、小雨が降りそうで降らない、といった微妙な天気だったのだが・・・奇跡なのか?それとも?・・このとき・・初めて!それは私にとっても初めての、太陽が顔を覗かせたのだ!ディズニーシーを照らす、初めての太陽。日の光を、初めて見た。その光はディズニー氏やミッキーたちを明るく照らし、挨拶の途中でアイズナー氏が「みなさん、この輝かしい太陽を見てください」思わず口走ったくらい神々しい光だった。そして、ロイ・E・ディズニー氏は言った。「今、この場に2人の人物がいないことが悔やまれます」それはもちろん・・・ウォルト・ディズニー氏と・・・ロイ・ディズニー氏。どこか遠い国の話だった、遠い人物だった2人の存在。「ディズニーランド」という形で、その精神は日本にも受け継がれているはずだけど、どこか、日本の風土に根づいた東京ディズニーランドでは、2人の存在を強く感じることができないでいた。だけど、今一度、ここではっきりと感じることができた。東京ディズニーシーは、ウォルトとロイの夢の続きであると。遠いこの東の果ての国で、日本で、世界で唯一のディズニーの海の物語が始まろうとしている、その海も・・・多分、ウォルトとロイも望んだ形であったろうと。ここはディズニーなんだと。きっと2人も見守っているのだろうと。この日を待ち望んでいたろうと・・。もう、胸がいっぱいになってしまって、涙が止まらなかった。

太陽が・・! ちょっと緊張
太陽が・・・・!!!!
笑顔もまぶしい
2人仲良く並んで
ちゃんとお話を聞いてます


ディズニーシー、それはあまりにも近い存在で、遠くアメリカの偉大な人の意思の結晶とは思えなかった自分がいた。だけど・・違った。日の光がハーバーを照らす。そこにいる、ディズニーの肩書きを背負ったトップと、オモテでウラで支えたキャスト、この日を待っていたゲスト・・みんなを包む光が、ハーバー一帯をひとつにしていた。そして、光は、ミッキーとミニーも照らす。そうだった。ミッキーは、ウォルト自身ではなかったか?ウォルトの最大の親友にして、彼自身。ミッキーがいる、ただそれだけで、ウォルトもそこにいる、18年間も東京ディズニーランドを見守り、さらに、ディズニーシーのオープンにも、彼はそこにいるではないか・・。なんでアメリカに生まれなかったんだろうと思ったこともあるけれど、いま、改めて日本に生まれてよかったと思った。そして、今日ほど、ウォルトの存在を強く感じた日はなかった。ゾクゾクするほどの感覚だった。

ウォルトは、もういない。だけど、ミッキーがそこにいる。ここはディズニーシー。祝福の光に照らされ、46年前にオープンしたロスのディズニーランド、そして2001年、今オープンを迎えようとしている東京ディズニーシーまで一線に繋がった、ひとりの人間の意志、思い、それをこんなにも全身で感じた日はなかった・・。夢の延長線上に、やはりシーもあったのだ。ウォルトは見ている。何もないところから始まって、ひとつの形が出来、それに魂が入る瞬間。それを見守る瞬間。天から、地から。

みんないいかい?!
オープン宣言10秒前!!
加賀見さんの「準備はよろしいでしょうか?」の言葉に
ミッキーが「OKだよねっ!」の合図!


東京ディズニーシー、ディズニーという名のもとで、日本で、世界でたったひとつの世界、その世界が開かれようとしている・・・・午前8時。加賀見さんの「2001年9月4日。東京ディズニーシーの開園をここに宣言いたします」という言葉とともに!!!このオープンの宣言と共に、プロメテウス火山が・・・噴火!!花火もこれでもかと上がる!ゲストの大歓声、火山の爆音、これこそ世紀の瞬間・・・!!!!オープンだぁ・・・いよいよ・・・この瞬間から、時が刻まれていくのだ・・!!ウォルト・ディズニー。ロイ・ディズニー、そして東京ディズニーランドの誕生に人生を懸けた高橋政知さん(の誕生日でもあるのだ・・・今日は・・)、すでにこの世にない偉大な人たちの意思を継ぎ、2001年9月4日、新たな「ディズニー」の世界を歩み出した東京ディズニーシーの誕生の瞬間、そこにいられたことを嬉しく思い、また、それを・・望んで望んでやまなかった、オープンの瞬間に立ち会いたいという願いがかなえられたことを本当に・・感謝したい。この瞬間に、この地に足をつけていたことを一生忘れないだろう。この目で見たことを。この耳で聞いたことを。天から降り注ぐ光に思ったことを。ウォルトという人を。その思いが形になる瞬間に、魔法のように全身を駆け抜けた、「ここはディズニーの新しい世界」だと強烈に焼き付けられた旋律を。

一瞬、夜のように
2001年9月4日、午前8時
オープンの瞬間!!!!


本当に、ここにいられて良かった。歴史的瞬間、なんて陳腐な言葉では到底言い表せない。喜び・・なぜか涙を伴い、たくさんのたくさんの人の思いを乗せた海へ、この世界は出航を始めた。また船はハーバーを旋回し、ミッキーたちは手を振りながら、帰っていく。最後のドナルドを見送るまで、私たちはずっとそこから見ていた。あぁ・・生きているか?私。もう、何年も何年も前から夢見ていた瞬間。ただの時の流れにすぎない。だけど、こんなにも素敵な時の流れが、ほかにあっただろうか・・。感激。嬉しい。いま、こうして思い出して書いているだけでも涙が出てきそうなくらいだ。誕生・・おめでとう、東京ディズニーシー。どうか素敵なパークへと成長していけるように、私たちゲストも一緒に成長していこう・・。あの祝福の光を忘れないように。

おめでとう!
ミッキー、加賀見さん、アイズナー氏、ロイ・ディズニー氏、ミニー、アンバサダー・・
のちにテレビで見たとき、オープンの瞬間にミッキーが加賀見さんの手を掴んで頭の上に掲げ、
加賀見さんはアイズナー氏の手を上げ、アイズナー氏はディズニー氏の手を・・・
で、4人で両手を上げてバンザイしている光景になっていたのが印象的だった
後ろにはお肉です ありがとーーー!!
御主人様は立派に勤めを果たしました
プルートも一生懸命に振る!
オープンおめでとう!!
この素晴らしい世界にようこそ!!
セレモニーはミッキーに譲ったけど
やっぱり大トリは僕だもんね!!


さて!!さて、始まるのだ、これから私たちのディズニーシー、オープンして初めての一日が!

8時20分、まずは今宵のディナーの予約のためにマゼランズへ。少々並んでいるが、余裕で予約は取れそうだ。ここはりっぴぃ嬢に任せ、私は彼女のパスポートを預かり、センター・オブ・ジ・アースのファストパス発券の列へ。それにしても。ディズニーシーにて初めて太陽を見たのだが・・はっきり言って、暑い!!しかしシーで暑いなどと感じたのも初めてだ。暑くたってなんだって大歓迎!太陽バンザイ!ポートディスカバリーまで伸びているファストパスの列に並びつつ・・そんなことを思っていると、ようやく!まゆ嬢が到着したようだ!「セレモニーが、セレモニーが・・・」可哀相に(^^;)・・なんとか帰っていく船は少し見られたようだが・・。ファストパス発券はまゆ嬢と友人のO嬢に任せることにし、私とりっぴぃ嬢は「リドアイル・ミート&スマイル」のためにリドアイルへ。

すでに9時近かったせいもあるが、リドアイルはかなりの満席状態!まともに見るのは無理と判断、とりあえず立ち見の一番後ろに立ってみる。
9時20分、まゆ嬢から発券できたとの連絡。14時05分から15時05分のパスだそうだ。この時点でファストパス発券に1時間かかったことになる。スタンバイも同じような時間とみれば、どちらが得とも言えないが、まぁ・・最悪でも、アトラクションにひとつ乗れるということだ。そう、この時点では、この日の混雑具合をはっきり把握できていなかったのだ・・。

9時30分。突如、ミラコスタ方面から花火が!!そうだ、今日はホテルミラコスタのオープンでもあるのだ!遠くリドアイルからおめでとう!その場にいられなかったのは残念だけど、そう、もうすぐ泊まりに行くからよろしくね・・(^^)

ちょっと小腹がすいた、ということで買い物に出た。目指すはアメリカンウォーターフロントでひときわ目立つ自由の女神の看板がついている、「ニューヨーク・デリ」だ。ふと、路地では縄跳びのパフォーマンスが行われていた。周りを囲むゲストも、手拍子で盛り上がっている。あぁぁ、なんていい雰囲気なのーー!!なんだかじーんときつつも、すきっ腹には勝てず、がら空きの店内へ。メインはサンドウィッチやベーグル、4種類あってどれもおいしそうだったけれど、「ルーベンホットサンド」にしてみた。最初から2つに切って出してくれるのも、2人でシェアするには便利だ。それとスィートポテトフライ。まったく未知なる食べ物への旅って、どうしてこうも楽しいんでしょう。ここもちゃんと陶器のお皿にフォーク、ウェットティッシュまでつけてくれて嬉しい。

ウキウキと店内を出ると・・・な、なんですと?!小雨?!あの・・・セレモニーを照らしていた、神々しい太陽の光はどこへ行ってしまったの?!あぁ、やっぱり雨なの?!霧のような小雨の中、急いでりっぴぃ嬢のところへ戻る・・。万が一を思って、2本あった折り畳み傘のうち1本だけ持ち歩いていたのだが、役に立ってしまった・・。出番なんて無いほうがよかったのに。傘の下、2人でトレイを持ちつつ、立ったままで食事。このルーベンホットサンド、大当たりだった!サワーが効いていて、今までになかったお味だ・・。さらにスィートポテトフライ!ただのフレンチフライと違って、なんたってスィートポテト。甘くてホクホクと美味しい〜〜〜。肌寒い小雨の降る中、お腹も心もあったか・・なんて食べていたら、たまたま目の前の通路を歩いていたお兄さんが、ふと足を止めて「おいしそうですねぇ」と話し掛けてきた。「おいしいですよぉ〜」と食べる手を止めずに(笑)、「どこで売っているんですか?」と聞くお兄さんに、店の場所を教えてあげた。「僕もいい店知っているんですよ」と今度はお兄さんからロストリバーデルタにある店を教えてもらった。なんだかこういうのも冒険者の情報交換みたいで、とっても面白い!まだまだ探検しがいのある、冒険者のための土地。見るもの、聞くもの、食べるもの、すべてが、楽しい。

さて、10時になり、いよいよ「リドアイル・ミート&スマイル」が始まる!心配されていた小雨もなんとか止み、遠くからミッキーたちを乗せた船がやってくるのが見える・・と、その橋の上には、米粒ほどの大きさのまゆ嬢たちが!(笑)彼女らは、センター・オブ・ジ・アースのファストパスを取ったあと、リドアイルでの鑑賞はあきらめ、入船と出船を見るために橋の上に待機していたのだ。がんばれまゆちゃん!遠くの彼女にエールを送り、そのうちミッキーたちがやってくる・・・オープンして初めての、リドアイル!この位置からでは見るのが精一杯、プレビューのときに正面で見て興奮のあまり3本もフィルムを投入したため、今日は見るだけでいいや、とミッキーたちの可愛らしいダンスを堪能。それにしても・・・ゲストの反応が薄いような気がしたのは気のせい・・か?みんなビデオ撮りに夢中なのかな・・。初日なのに(^^;)。初日だからか?何かしら矛盾を感じつつも、しかし私も初見のときは興奮のあまりシャッターを切り続けていたから、同じことと言われればそれまでだ。とりあえず今日は立ち見の最後列にいることだし、思いっきり旗や手を振ってミッキーたちにアピール。そうして、微妙な天気のなかリドアイルは終わった・・・。ミッキーたちを乗せた船はまた橋の下を通っていく・・そう、まゆ嬢!ミッキーがそっちに行ったぞ、よろしく!と念波を送り、撤収と相成った。

とりあえず買い物を済ませてしまおう(プレビューであれだけ買って、まだ買うのだ・・)と、マクダックス・デパートメントストアへ。りっぴぃ嬢は、ずっと売り切れだった地球のぬいぐるみの中に、ミッキーたちの小さいぬいぐるみが入っているという・・簡単に「地球」と呼んでいるが、この地球をゲットして御満悦。なんたってこの地球、商品棚に並んだ途端にゲストが掴んで持って行くという超人気ぶり!テレビや雑誌にさんざん紹介されていたせいもあるだろうが・・しかし負けていないのが、キャラクターのぬいぐるみの売れ行き!私は8000円の巨大船長(羽根飾りつきの帽子を被った、あの青いミッキーだ)を買おうかどうしようか、この期に及んでまだ迷っていたのだが・・偶然にも、店内でこの巨大船長を抱えて悩んでいるところを友人ののん太さんに発見されてしまい!「さっきミッキーが、まりぃさんち行くんだーって言ってましたよ」と悪魔のささやきを残す・・・。どうなんだミッキー。うちへ来たいのか?どうなんだ??勝手な押し問答の末・・私が出した答えは・・連れて帰る!!だった。こんな大きなぬいぐるみを買うなんて初めてだ〜〜〜。大体、フィギュアリンが好きな私は、バッジ以外のぬいぐるみを買うなんて本当にまれ・・。妙に興奮して抱いたまま店内を物色。知らない叔母さまが「子供を抱いているのかと思った!」と話し掛けてくるほど・・そいつ、いや、巨大船長は私の腕に吸い付いていた。もう分かったよ、今日は君と運命を共にしよう。レジで袋の中に入れられるために両手を合わせて折りたたまれたような形になった巨大船長を見て、「あぁっ、可愛い・・」などと思ってしまったその瞬間から、私はもう彼に堕ちていた・・。

ぬいぐるみを抱いたままパークで遊ぶ、ということに、実はほんのちょっぴり憧れ(^^ゞを抱いていたりもしていたのだ・・。それも子供ほどの大きさのぬいぐるみ。そんなものは持っていないし、買う機会もなかったのだが、今日、機会ができたではないか!メディテレーニアンハーバーの周りで巨大船長と地球も添えての記念撮影会が自然と敢行。巨大船長をハーバー向きの壁に座らせてセッティングしていたら、知らない叔父さんも通りすがりに写真を撮っていった・・(笑)。あぁ、もっと天気がよかったら、もっともっとたくさんの場所で撮り回りたかったのに。ときどき降る小雨が憎い。

うちの子です
どうです、うちの子。可愛いでしょう。
左が「地球」です。この中に4人が詰まってます。


11時。エントランスに行ってみると・・なんと、アクアスフィアの前にミッキーとミニーが!もちろんこの巨大船長と同じ、青い船長服のミッキーにドレス姿のミニーだ。アクアスフィアを囲むように行列ができており、臨時ミートミッキー&ミニー状態。せっかくだから並ぶしか!と列に加わる。待っている間にも、ミッキーたちの姿は見えるし、たまに並んでいる人たちに向けても手を振ってくれたりするし・・。さらに言えば、とっても2人の仕草が可愛くて、見ていて本当に飽きなかった。アトラクションに並んでいるよりもずっとずっと幸せな待ち時間!私たちの前にひとりで並んでいた女性の方とふとおしゃべりに興じたり、まわりにはドナルドやグーフィーたちもグリーティングに出てきていたりでとっても賑やか!アラビアンコーストにいたというまゆ嬢たちもエントランスに来て、グーフィーと戯れていた・・(^^)。ここで取ってもらったファストパスを受け取る。まゆ嬢たちはまたショップのほうに消えていったが、私たちはまだ並ぶ。(実はこのとき・・・偶然にもテレビカメラに映ってしまったようで、友人から「テレビ見たよ!」というメールが連続で届いた・・。ほんの一瞬だったのに、何故分かったの?!) 時々小雨も降ってきたりでヒヤヒヤさせられたが、ようやく!!ミッキーとミニーに会えるというときが・・!!12時45分。巨大船長を抱えたまま、やっとやっと会いたかったミッキーとミニーときっついハグを交わした・・・。あぁ、満たされた・・。なんとミッキー&ミニーに105分待ち!!なんて愚行を、と思えるかもしれないがアトラクションやショーと同じくらい、充実した時間を送った・・と思えた(^^)。なんせ見ているだけで幸せな気持ちになれてしまうミッキーたちを見放題での待ち時間だったのだから・・。あっという間だったような、気もする。

なんだぁぁぁ?!
ミニー「きゃあぁぁ!」ミッキー「なんだぁ?!」
アクアスフィアの大飛沫にびっくりする2人・・・
君達、自分たちのとこの仕掛けでしょ?(笑)
すっかりデート 人の目?なぁにそれ?
アクアスフィアに夢中な2人。
ゲストは2人のデートに割込んじゃったような気分
見ている方を全く飽きさせない(^^)
ミッキー「ミニー!!」
ミニー「ミッキー!」
もう・・・勝手にやってて・・(笑)


さて、残りの買い物を済ませ(プレビューでは売り切れていたミッキーのフィギュアリンもゲット!)、いよいよロッカーに荷物をしまい・・もちろんここでも巨大船長は抱いたまま。ロッカーに押し込むなんてことはできません。そして向かったアメリカンウォーターフロントのブロードウェイ・ミュージックシアターのある通りで、新聞配達中のチップ&デール、ビアンカとバーナードも発見!ビアンカまでシーにいるとは思わなかった!びっくりだ。ここはニューヨークの街並み・・ビアンカたちにとってはまさに自分たちの街なのだね。

フォートレス・エクスプロレーションへ。ここ抜きでは、私たちのシーは始まらないようだ。中庭の「リフレスコス」のシナモンロールで休憩。ここはいつでも空いていて穴場・・のリフレッシュポイント、かな?

13時30分。ポルト・パラディーゾ・ウォーターカーニバルのために場所を探すも・・すでに1時間前とあっては、めぼしい場所は埋まっている。どこかないかなぁ〜とフラフラしていると、14時にたどりついたのはリドアイルよりもハーバーに沿ってフォートレス寄り、花壇のあるエリアだった。ここなら立ち見最前列がまだ空いている。ラッキー??と思いきや、実はこのエリアの真っ正面に、機材を積んだ船が停泊するため、見にくくなるかも、ということなのだ。どんな具合になるのかその機材船が到着してみなければ分からない・・半分賭けに出てその場で待ってみる・・と、なんと、ちょっぴり目の前を外れた位置で機材船が停泊!よかった!!相変わらず小雨に悩まされながらも、なんとかカーニバルも開始!

実はこの場所、ずっとハーバー内に停泊しているミッキー船がよく見える場所だったのである!ミラコスタからでは、ミッキーは米粒のようだったし、ダンサーたちのいる港のところからは、ミッキーはどこにいるのやら?というくらい遠くて見えにくかったし・・ミッキーがどこから出て来るのか、どんな動きをしているのか今までとは比べ物にならないくらいに良く見えて感激!あのマントをばさばさとひるがえし、小雨の中もミッキーは元気だった!ミッキーは見える代わりにダンサーや、下船して踊る他のキャラクターは一切見えないのだが・・ミッキーが見られれば大満足!はて、それにしても今日はメイヤーさんがいなかったのだが・・彼は雨嫌い??

雨だけど行くよーー!
このマントをばさばさとたなびかせ・・
あぁ、でもできることなら近くでお会いしたい


15時・・カーニバル終了後、しっかりと雨が降ってきてしまった。発券したファストパスを使って「センター・オブ・ジ・アース」へ。同じような時間帯のパスを取った人が、カーニバル終了と共に押しかけてきたようで覚悟してはいたものの、ちょっぴり並んだ。それでもスタンバイの50分待ちに比べたら微々たるものだが・・15時05分までのパスだったのだから仕方ない。タイミングが悪かった。でも、最前列をリクエストしようと思ったらする前にたまたま最前に案内され、ラッキー!トリップタイムは短くとも溶岩に乗っての脱出は爽快で気持ち良い(^^)!その間、巨大船長はどうしていたかというと、最前列でちゃんとバーを握らせていたかと思いきや、クライマックスではがっちりと胴を捕まえつつも頭の上に掲げてみたりして・・外から見たら、どんな光景だっただろう(笑)

15時30分ころ。「ストームライダー」を見てみると、待ち時間は30分。リドアイルやカーニバルには人が集中していると思えたが、ばらけてみればやはり今日は空いている・・??5万人予想と聞いていたのに、あれれ??いやいや、快適ならば文句はないのだ。降りしきる雨、ストームライダーに並びつつふと横のアクアトピアを見てみると、この雨の中でも乗っているゲストを発見!カッパを着ているならまだしも、なんの雨装備もなく乗っている勇気ある挑戦(?)に果敢にもチャレンジしている人まで・・!何がそうまでして乗せるのか、分からないながらもその光景に思わず微笑ましいものを感じたりして・・。

16時30分。ストームライダーから出てみると、やはりまだ雨は降り続いていた。ならばケープコッド・クックオフの「ドナルドのボートビルダー」を見に行こう!とケープコッドへ。これからマゼランズでのディナーが控えているため、店内のカウンターで軽く食事と飲み物を買ってショーを開催している方に入っていくと、ちょうどチップ&デールが出演しているほう(ミッキー・ドナルド・グーフィーが出演するものと、ドナルド・チップ・デールが出演するものがある)だった。ほぼ満席だったが、ショーが終わるたびに少しずつ空席ができ、どんどんと見やすい席へと民族大移動(笑)。一番前のテーブルで見たときは、ミッキーたちがあまりにも目の前なものだからちょっとびびって(笑)しまった。少し後ろのテーブルに移動してみると、全体がよく見えてよい感じだった。2つの短いショーを入れ替わり立ち替わり、延々と交互に見せてくれるのだが細かいところが微妙に違っていたりして、なかなか面白かった!ミニショー程度と思っていたが、いやいやどうして、凝った舞台になっていることに感動・・。

オシリ当てクイズ びっくりしたなぁもう
3人の絶妙なコンビネーションが最高!!
はて、どれが誰のオシリでしょう?(レベル1)
ドナルド「ぎゃわわわわ、たずげでーー」
ミッキー「うひゃぁぁ!?」


17時。クックオフから出ると、なななんと、雨が上がっている!!!!もうだめかと思っていたのに。なんて気まぐれな天気!しかしこんな天気さえもいとおしく。一体今日は何回折り畳み傘を畳んだり広げたりしたことだろう。何回めかの「傘をたたむ」作業も楽しく、向かうは同じくケープコッドにあるショップ「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」へ。このお店、ディズニーシー内で唯一!プーさんのグッズを扱っているお店なのだ。といっても、グランドオープンに関わるグッズにプーさんは一切登場しない。カントリー風の雑貨などを扱っているため、プーも店内にほどよく溶け込んでいる感じだ。それにしてもこのケープコッドのあたりは、本当にのんびりしている・・。アメリカンウォーターフロントには交通手段のようなアトラクションしかないためか、みんなまったりと散歩しているかのよう。時間の流れが違うみたいだ。シーにこういうエリアがあるというのは、本当に素敵なことだ。

17時30分。いよいよ、予約を入れておいたマゼランズへ!!初めてのプレビューのときに、マゼランズではなくカナレットを選択したのも、ここでオープンを祝うということにまたもちょっぴりの憧れがあったからなのだ(^^;)。店内に入ると・・・あぁ、あの吹き抜け!!これよこれ・・と案内のお姉さんに連れられて階段を降り、1階の席に案内された。また・・ここの給仕のお兄さんったら・・愛嬌があるというのか(笑)、ちょうどディナーの時間帯としてはまだ空いていたから、「写真を撮るなら今のうちですよ!」と撮ってくれたり、テーブル(4人掛けに2人で座っていたから、広々していたのだ)の上に巨大船長を据えて写真を撮っていたら、「ランプはこのへんに・・」などとセッティングを手伝ってくれたり(!)。まだまだあるのだが、とりあえず後に。

セッティング終了
お兄さん監修、巨大船長ピンナップ
あの旗が、オープン記念にもらった旗


実はここでカメラのフィルムが尽きた私。ちょっとレストランを抜け出して、ここから多分一番近いんじゃないかと思われるミステリアスアイランドの「ノーチラスギフト」まで買いに行った。そうしたら・・・なんて綺麗な夕暮れ。雨も上がった後だから、キャストさんが一生懸命、手すりやゴミ箱を拭いていた。行き交う人。オープンを迎えたシー。シーの象徴とも言えるプロメテウス火山に囲まれた、一見無機質だけれどレトロなロマンがいっぱい溢れているこのミステリアスアイランド、私がとっても気に入っているエリアなのだ。ほのかにライトアップされ、本当に魅力全開だった!むき出しの火山の表面は、生命を受け付けない冷たさというよりも、いま息づいている躍動感に溢れていて、挑戦してやろうという冒険心を掻き立てる。それに、最新鋭ではなく、レトロな科学の粋(矛盾しているなぁ・・)を集めたようなメカ、マシン・・あぁSF。それに・・・デザインなどがアトランティスを連想させるものばかりで(ジュール・ベルヌが原作・・ということなのだから、それもそうだ)、個人的にもツボを衝かれる(^^)。なんて、フィルムを買いに通過しに来ただけなのに、もう冒険したような気になってしまうのだから・・(笑)

無事にマゼランズに帰還。「ディズニーシー、オープンおめでとう!!」と水で乾杯。待ちわびたこの瞬間!ディナーはコース料理だから、前菜からパン、スープ、メインディッシュ・・と続いて行く。フレンチのAコースとBコースを頼んだのだが、どれも美味しくて!Aコースの「グリーンピースのクリームスープ」が特に気に入った。パンはもちろんおかわり自由。

さて、先ほども書いた給仕のお兄さんなのだが・・コースを頼んだ後、「どんなお料理が来るのか知りたいから、もう一度メニューを見せてくれ」と頼むと、すぐにメニューを持って来てくれ、写真を撮るのを手伝ってくれた・・・ばかりではなく!のちに、なんてことでしょう、お兄さんの手書きで、東京ディズニーリゾートのメモにメニューを書き出して、持って来てくれたのだ!!りっぴぃ嬢と私は、それぞれ違うコースを頼んでいたから、もちろんそれぞれに。本当に感激してしまった!!手書きのメモ・・・。こんなにしてもらっていいんだろうか・・。あと・・・お兄さんは、こっそりと、本来は子供へのプレゼントである、シールまでプレゼントしてくれた・・「すぐ隠してください!」なんて言っていたけれど・・(笑)。このシールも、TDLでも見たことがある丸いシールで・・ただ違うのは、TDLのはミッキーの顔と全身の2タイプのものと、ビッグ5の顔が一個ずつに描かれているものしかなく、とてもシンプルなものだが、シーのシールは・・なんとビッグ5全員分、ひとりずつ一枚に全身が描かれており、それもグッズでよく見るカラーのもの・・。もう、唖然、だ。

さらに。今度はお姉さんが席に、あるものを持って来てくれた・・・。それは。こ、子供用の紙製の組み立て帽子!!カナレットでもグリーンのロゴ入り帽子を見たが、なんとそのマゼランズバージョン!赤茶色で、マゼランズのロゴとミッキーが描かれており、なんと中のほうにもキャラクターが描かれている!組み立てると、カナレットのものとは違った形になるそうだ!「な、なんで??」私たちは子供ではない(笑)し、子供もいないのに・・。「そちらのミッキーがとても可愛かったので・・」と、お姉さんはにっこり。そちらのミッキー、とは、食事のあいだずっとテーブルの上に座らせていた、巨大船長!私は椅子に座らせておくつもりだったのだが、あの給仕のお兄さんがテーブルの上にセッティングしたあと、「良いですねぇ!今日はこのままでいきましょう!」と言ってくれたので、そのままにしておいたのだ。(いや、彼に食べさせる写真などは撮ったのだが・・そ、そういうところを見られていたか??) さらに、お姉さんは・・またも、子供へのプレゼント用のシールをくれた・・・。なんなんだ。本当になんなんだ、マゼランズ!!感激を通り越して、本当に心から感動。オープンを記念しての全員へのプレゼント・・かと思ったら、そうではないようだ。巨大船長のおかげか?いや、プレゼントのことばかりではなく、ここでは本当に心のこもったサービスをしてもらった。手書きのメニューもそうだし・・。「今日はとっても空いているようで、よかったですね!」と笑顔で話しかけてくれたり。高級な雰囲気と、フレンドリーだけど礼儀正しいキャストの方々に、本当によくしてもらったと思う・・。ありがとうマゼランズ。オープン日を祝う、最高のディナーでした・・・(^^)

冒険家の集う間
マゼランズといえば、この吹き抜け!
本当に素敵なレストランだった・・


帰りは、またもお姉さんに連れられて、今度はエレベーターで上の出口へ。心もお腹も、すっかり満たされた。店内の隠し扉も教えてもらったりして(あのワイン蔵への扉だ・・)。あぁ、ファンになりそう。マゼランズに巨大ぬいぐるみを抱えて入った最初の客(多分遅くとも10番目以内には入っていそうな・・)かもしれないが(^^ゞ・・いや、冗談ではなくこの日、私が抱えていたのと同じ8000円の巨大船長を抱えて歩いている人が、たくさんいたのだ!!雨が降り出してからは減ってしまったように感じたが、晴れているあいだ、とくにメディテレーニアンハーバーあたりはたくさんの「巨大船長持ち」とすれ違った。それで私も勇気づけられたのも、ある(笑)。

19時15分。アメリカンウォーターフロントへ。いまだ踏み込んだことのない、SSコロンビア号に行ってみようということに!すっかり夜になり、コロンビア号は遠くからでもよく分かるくらいに、ライトアップされて静かに佇んでいた。・・ちょっとその前にレストラン櫻を覗くと、偶然にも中に友人発見(^^)。ちょっと話をして別れると、さて、いざコロンビア号へ!デッキに出ると、広がるのは・・・見事な夜景。はぁ・・・。ここからずっと、日が沈むのを見ていたい・・。

景色を堪能したあとは、マクダックス・デパートメントストアにて、一本フィルムを現像に出す。もちろん目的は、グランドオープンの枠をつけて現像してもらうためだ。時間的に今日の受け取りは間に合わないため、郵送扱いにしてもらった。実は・・・あとから知ったのだが・・・。これって、一本のフィルムの中にTDL、TDS、そしてTDLとTDS以外の、たとえばホテルやイクスピアリのようなディズニーリゾート内で撮った写真が混じっていた場合。それぞれに、指定した枠がつけられるのだ!!パーク以外のリゾートの写真には、ハイビスカスを散りばめた「リゾート柄」で現像してくれ、TDL内で撮った写真には、今のところ「ドリームライツ柄」と「ハイビスカス柄」の2種のうち1種が選べ、TDS内で撮った写真には、「グランドオープン柄」のほか、各テーマポートをイメージした7種類、計8種類の枠デザインがあり、どれか一種を選ぶ。TDLとTDS、それ以外のTDR、それぞれを区別して現像してくれるのだ!のちに自宅に届いた写真を見てみると、TDS内で撮った写真には、頼んだ「グランドオープン柄」の枠がつけられており、オープン前に撮ったゲート前(つまりまだパークに入る前)の写真には、パーク外・リゾート内ということで「ハイビスカス柄」枠での現像がされていた・・。一本のフィルムの中で区別してくれるなんて!驚きだ・・。だから、キャストさんが「シーの中だけで撮影されたものですか?」と聞いたのか・・。「はい」と言ってしまったが、ゲート前の数枚にちゃんとハイビスカス柄で現像してくれるなんて・・。びっくり。

20時10分。21時からの「ディズニーシー・シンフォニー」のために、昼間ウォーターカーニバルを見たあの場所へ行ってみた。もう開始1時間前を切っているため、さすがに見やすい最前列は埋まっていたが、2列目に立って待つことにした。ここで。自宅に電話・・。なぜかと言うと・・。この日、私は最終新幹線で帰るつもりでいた。このシンフォニーを見終わったあと、急いでパークを出れば間に合うからだ。だけど。だけど・・・!!帰りたくない!!!!いやむしろ、帰るだなんて、とんでもない!!まだまだいたい。本当に帰りたくなかった・・。だから、直談判(笑)。明日の朝、始発の新幹線で帰れば仕事にも間に合うから・・と説得し、半ば呆れられながらも家族に「ハイハイ」とOKをもらい、堂々と「帰らない」ことに!!

20時30分。花火が上がる!TDLの「ファンタジー・イン・ザ・スカイ」だ!今日ばかりは、シーの誕生を祝う花火のようにも見てとれる。シンフォニーを待っていたゲストたちも、歓声を上げる・・。

21時。ディズニーシー・シンフォニーが始まった!!右手にミラコスタ(の壁が見える位置なら、始まる直前に壁に注目・・)が見え、左には火山が見え、さらにミッキーも見え・・。新たな視界に興奮・・。31日に見たときよりも、ずっとずっと今日のほうがよかった。ありがとうミッキー。今日という1日を・・。・・・って、まだ終わっていないのだ!!

21時20分。帰る人たちの波に逆らい、目指すは「海底2万マイル」!!シンフォニーの興奮のままに、早歩きで到達してみれば・・10分待ち。2万マイルが10分待ち!??!??!あの螺旋階段をあれよあれよと下りきり、あっという間にライドが見えた・・。こんなときでないと、もう乗れないかもしれない(いつも待ち時間が長いというイメージがある・・)というわけで、直行したのだが、まさかここまでとは・・。並んでいた列の前方にジャファーの帽子を被ったゲストがいるのが見え、心の中で笑ってしまった・・。ジャファーが2万マイルに並んでいる!(笑)そういう私は、巨大船長を抱えたまま潜水艇の中へ。運よく正面の席に座ることができた。そして深海へ・・。

興奮の海底探検を終えた私たちは、留まることを知らず今度はロストリバーデルタへ!そういえば、今日初めて足を踏み入れたのだった。ほとんどゲストがいない。月が見える。そびえたつ古代の神殿・・。雰囲気は満点だ・・。目指すはもちろん、「インディー・ジョーンズ・アドベンチャー」!20分待ち、と言われて入ったが、どんどんと中を進み、実際は降りて出てくるまでが20分、という感じだった。ここで「最前列に乗りたい」とリクエストし、めでたくりっぴぃ嬢が運転席に!私は当然、手荷物よりも大事な巨大船長を抱えていざ、探検へ!そう、あの、写真を撮られるところでは・・りっぴぃ嬢はオープン記念の旗を広げ、私は巨大船長を隣りに掲げ・・。ばっちり一緒に写されてきた。そう、これをやりたかったのだ・・。悲願達成。

閉園は22時。あと数分で閉園となるのだが・・まだまだあきらめない。人っ子ひとりいない、といった雰囲気のロストリバーデルタを脱出、ポートディスカバリーに向かうと、ストームライダーが本日最終搭乗を呼びかけていた。行く行く、乗る乗る、乗ります!!勢いのままに最終搭乗に案内され・・・もちろん、キャパの半分も入っていない機内というのも初めて見て・・。出発前から、ちゃっかりとカッパのフードを被っている見知らぬ叔父さんに、ゲストたちが笑い出すという和やかな最終ミッション。私は必死に巨大船長を守っていたのだが(笑)、あぁもう、本当に楽しかった・・・。昼間、あまりアトラクションに乗っていなかった分、この1時間がとても濃かった・・。

ストームライダーを出ると、もう、アトラクションはすべてクローズされていた。ゲストもほとんどいない。がらんとした、ポートディスカバリー。未来のマリーナは、煌煌とライトをきらめかせながらも、幻想的な雰囲気を漂わせていた。ここでの・・ポートディスカバリーで流れるBGMといったら!!なんと、なんと、「リフレクションズ・オブ・アース」なのだ!WDWの2000年イベントで、エプコットのラグーンで見た花火と噴水とスペクタクルな音楽のショー、「イルミネーションズ2000」の曲・・。多少アレンジされているが、聞き間違えようのない、あの・・スリリングな音楽。あぁ、まさかまたここで聴けるとは思わなかった・・。そして。歩き出した私たちの耳に届いた、信じられない旋律・・「アトランティス」!!!ディズニー映画「アトランティス」のメインテーマが流れていたのだ・・。6月にロスで何度も何度も見た、予告編と、そして本編が脳裏に浮かぶ・・。あぁ、やっぱり・・アトランティスは過去の話のはずなのに、未来のマリーナに音楽が使われるなんて・・時代設定というよりも、音楽を聞いて沸いてくるイメージとイマジネーションは、やはりディズニーという点で一致しているんだ・・と、何故か感動を覚えてしまった。ライトアップはそのままに、誰もいないマリーナ。ドラマティックなアトランティスの音楽・・。離れられないほどに、心奪われてしまった光景だった。

閉園を知らせるアナウンスが入る。でも、誰も「帰れ」とは言わない。時々すれ違うゲストも、この時を惜しむかのようにのんびりと歩いている。夜のディズニーシー。喧騒からはほど遠く、穏やかで、水面にたたえる光、メディテレーニアンハーバーを包むたくさんの明かりは、美しくて、優しかった。最後の最後に、イル・ポスティーノ・ステーショナリーで買い物をして、ハガキをポストに投函。ここでレジのキャストさんがゲストと話していたのを聞いたのだが、そのゲストは「お昼のニュースで当日券がまだあるって言うから、慌てて出て来た」そうだ。キャストさんは「今日はとっても空いていたんですよ、本当にラッキーでしたね」と(^^)。5万人を予想していたのに、3万人しか入らなかったのだから、それはもう本当にラッキーだ。相当覚悟していたから、余計に。さらにオープン日ということもあるだろうが、キャストさんがたくさんいて、31日のプレビューのように探しても探してもいなかったというのが嘘のようだ。空いていたというのと、オープンでヘルプがたくさんいた・・ということがあったにしても、今日は本当に笑顔にたくさん会えたし、皆余裕があって、とても気持ちよかった。少なくとも、私が接したキャストは・・。よかった。本当に安心した。ありがとう、そしてこれからも頑張って・・!

冒険家の海
ディズニーシーの夜


23時過ぎ。いよいよ、ディズニーシーを離れる時間が来た。もう2度とないグランドオープン。2001年9月4日。本当にディズニーシーは素晴らしかった・・・。グランドオープン、本当におめでとう。そして素敵な1日をありがとう。日本に2番目のディズニーの、それも世界初のパークが誕生した日。お誕生日、おめでとう・・。
後ろ髪を引かれるとはこのことだ。しかし、ゲートをくぐった。また来るときのために。オープン日という1日を締めくくるために。

あぁ、本当ーーーーーーーーーに、楽しかった!!!帰るつもりだったのが帰らないことになり、また急遽りっぴぃ嬢の家に泊めてもらったのだが、思わず巨大船長を抱えたまま寝てしまった(^^ゞ。ぬいぐるみと一緒にオープンして初めてのディズニーシーを体験したのだが、あとから分かったことは、このぬいぐるみを抱いたときに、あのときの記憶が鮮明に蘇えるという効果を呼び起こすのだなということだ。まさに、一緒に体験したのだ。あぁ、連れ歩いてよかった・・。この日1日の記憶を、彼は私の部屋に鎮座するだけで呼び起こしてくれるだろう。もう外に連れ歩くつもりはない。この日の記憶が、巨大船長のすべて・・(^^)。

ついに開かれた冒険の扉。歴史的第一歩。物語はこれからだ。ひとりひとりのゲストに、それぞれの旅を。世界はこの日、始まった・・。夢が現実になる日、この素晴らしい体験、東京ディズニーシー・・。
2001年9月4日。ずっと忘れない。


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