家庭の窓
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どういう伝手で紛れ込んできたのか忘れましたが,車のダッシュボードに赤いリボンのステッカーがあります。飲酒運転禁止のメッセージが書いてあります。輪状のリボン,小文字のエルの筆記体の形をしています。アウェアネスリボンというそうです。
「ウィキペディア」によると,
アウェアネス・リボン(英: Awareness ribbon)とは輪状に折った短い一片のリボン、もしくはそれを描いた絵などで、アメリカ・カナダ・オーストラリア・イギリス、その他世界各地で、着用者が社会運動、もしくは社会問題に対してさりげない支援の声明を出す方法として使用されている。
アウェアネス・リボンの背景にある意味は、その色によって決まる。 非常に多くの組織が支援か配慮のシンボルとしてのリボンを採用しているため、結果として様々な運動が同じ色のリボンを共有することがある。 いくつかの運動は1つ以上の色によって表されることもある。赤色または緑がかった青色は薬物乱用を表すことがあり、紫または白はアルツハイマー病を表すことがある。
アウェアネス・リボンは、衣服にピンで留められるか、車のアンテナのような物の周りに結ばれる。より大きな運動が提起されている時には巨大なリボンが作られ木や柱のような物の周りに結ばれることがある。アウェアネス・リボンの形をしたステッカー、バンパー・ステッカー (en:Bumper sticker) もしくはマグネットは、自動車などに貼られている。車の装飾品としてのアウェアネス・リボンはノースカロライナ州・キングにあるマグネット・アメリカ社 (Magnet America) が生産した黄色の「我らの軍を支援しよう」(Support Our Troops) のリボン・マグネットが成功をおさめた後、広く一般に広まった。
リボンは更に哀悼のシンボルとしても使用されている。例えばバージニア工科大学銃乱射事件の後には多くのブラックリボンが着けられた。
アウェアネス・リボンの増加は、努力も時間もお金もかけず「見せかけの支援」を人々に許すスラックティビズムの形であるとして批判された。コメディアンのジョージ・カーリンは、ネタの中でスラックティビズムを公然と非難し、大便を連想させる茶色のリボンを着ける事を提唱した。
世間にはたくさんのリボンがあるようで,知っていたものは数個でした。ところで,上記の説明を見ていて,最後に書かれている批判が気になりました。物事には明暗があり,メリットとデメリット,建て前と本音の二重構造であることを弁えてはいますが,人の心根を偽物扱いする性根に腹が立ってしまいます。見せかけの支援が混じることはあり得ますが,だからといってすべてが汚れているわけではありません。木を見て森を見ない,一部を全体とする乱暴な思考は表に出て欲しくありません。
リボンそのものに偽物はありません。使う人に本物と偽物がいるのです。リボンそのもののメッセージだけを受け止めておけばいいのであって,リボンを掲げる人の真偽はリボンとは関係ありません。おしゃれと同じで,例えばブランドもので着飾っているからその人が美しいかといえば,それは分かりません。ブランドとそれを使う人は全く無関係です。看板と中身の一致度は信頼度ですが,100%ではない現実を弁えた上で,信頼を前提とする方が世間を温かくする方便になります。その方が,仕合わせに近くなるはずです。
ところで,ダッシュボードの赤いリボンですが,酒を嗜まないドライバーの車に載せていては,意味がない,見せかけの支援になるのでしょうか?
ご愛読いただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
よき新年を迎えられますようにお祈りいたします。
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