家庭の窓
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犬も歩けば棒に当たる,いぬぼうカルタです。情報の林を散歩していてふと目に当たった一言があります。「しておけばよかった」と後悔するより,2字違いの「しておいてよかった」を道連れにする知恵が伝わっているのです。ちょうど九州地区の大会の企画をしているときであり,基本概念の座にはめ込んでみると,明確な方向性を醸し出すことができました。参加者に分かりやすいメッセージを提供できたと自負しています。
今後を見通して,当面する課題を考える大会でしたので,「考えておけばよかった」とならないように,今大会で「考えておいてよかった」としようとアピールしました。今日を明日につなぐ気があるか,という問いかけでもありました。日々を何となく過ごしている,目の前のことをただ消化している,そういう雰囲気を変えるためには,どのようなメッセージを届ければいいのか。その思いを長々と訴えるのではなく,単純な一言で伝えられないか。それが見つかったということです。
さらには,考えるという行為についても,伝えておきたいと思っていました。何かを成そうというとき,みんなはあれこれ考えます。それは無理であるとか,時期が悪いとか,条件が整っていないとか,できない理由を持ち出してくる場合があります。それは何も考えていないからです。考えるのは何か,それはできることを導き出すことです。こういう困難があるが,それにはこういうやり方をすればうまくいくはずである,それが考えるということです。
考えておけばよかったというのは,考えていないからです。考えておけば,考えておいてよかったとなるはずです。今後のことを考える機会に,誰が何をどこまでできるか考えて,それを成し遂げていけば,よかったとなるのです。考えるだけで止まっていては,何も起こりません。考えたことを実践することが,よかったにつながっていきます。考えておいてよかった,それは何ができるかを考え,実践をしていき,明日のよかったにつないでいく,そういう一連のプロセスなのです。
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