家庭の窓
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巷では年の瀬の模様になっています。ただ日々を繰り返しているのですが,月や年が移りゆく中で,何かの目盛りを刻みたくなるのでしょう。誕生日が来れば年齢という刻みが更新され,何かしら新たな出発の感慨を味わうことができます。
今年は,平成最後の年という時代の節目に遭遇しています。昭和93年=平成30年は,新たな年号に移り変わっていきます。新年号が未定の間,予定における年月日が記述できない状況に追い込まれています。仕方なく西暦年標記になっています。しばらくの間は,落ち着かない処置を我慢しなければなりません。
激動の昭和の後だから,平らかに成る平成という希望が祈念されました。平成の時代はどんな時代であったのでしょう。平成元年から今年までの流行語大賞を眺めてみましょう。
セクシャル・ハラスメント(平成元年),ファジィ,・・・じゃあ〜りませんか,きんさん・ぎんさん,Jリーグ,すったもんだがありました,無党派,自分で自分をほめたい,失楽園,ハマの大魔神(平成10年),雑草魂,おっはー,米百俵,タマちゃん,毒まんじゅう,チョー気持ちいい,小泉劇場,イナバウアー,どげんかせんといかん,アラフォー(平成20年),政権交代,ゲゲゲの,なでしこジャパン,ワイルドだろぉ,今でしょ,ダメよ〜ダメダメ,爆買い,神ってる,インスタ映え,そだねー(平成30年)。
今年の漢字はどうでしょう。
震(平成7年開始),食,倒,毒(平成10年),末,金,戦,帰,虎,災,愛,命,偽,変(平成20年),新,暑,絆,金,輪,税,安,金,北,?(平成30年)。
果たして平らかに成った時代であったのでしょうか? 現実はそれぞれに厳しいからこそ,日付に冠する元号は願いを込めたものであってほしいものです。
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