*****《ある町の人権擁護委員のメモ》*****

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【ひまわり鑑賞会にて?】


 人権の花運動に参加してくれている小学校で,人権の花ひまわりの鑑賞会が開かれて,人権擁護委員がお招きを受けました。3年生4クラスの皆さんがロビーに集まり,観察記録や詩,標語などを発表してくれました。人権擁護委員からもお話をという設定になっており,5分ほどの時間が割り当てられていました。3年生を相手のお話という経験がないので,いささか緊張しました。そのときのお話を,再録しておきます。

 こんにちは。先ほどひまわりを見てきました。
大きく育って花を咲かせているひまわりを見て,皆さんが一所懸命お世話をしてくれたことが分かり,大変うれしく思いました。ありがとうございました。
 ひまわりの種を4月28日に蒔いて,芽が出て,葉がでて,伸びて,花が咲くまで,しっかりと見守っていただいたことが先ほどの発表から分かりましたが,ひまわりは皆さんだけが見守ってきたのでしょうか。皆さんが帰った後で,先生方もお世話をして下さいました。皆さんが水をやって育てているほかに,お日様が元気をひまわりに届けてくれました。お日様に照らされているひまわりがきれいだという発表もありましたね。
 花が咲きました。これから皆さんはどんなことをひまわりにしてあげますか。「種を取る」。その通りですね。
 ところで,花が種になることに皆さんはお手伝いできますか。先ほどひまわりを見ているときに,チョウチョが花にやってきました。どうしてでしょう?
 「蜜を吸いに」。そうですね,では,どうして花は蜜を出すのでしょう。それはチョウチョが花を助けてくれるからお礼をあげているのです。
 チョウチョはひまわりのために何をしているのでしょう。「花粉を運ぶ」。よく知っていますね。チョウチョが花が種になるのを手伝っています。チョウチョや虫もひまわりが新しい命を生み出すのを手伝ってくれているのです。
 種ができたら,どうすればいいのでしょう。
 皆さんがその種を大事に集めて,また畑に植えてやって下さいね。ひまわりもきっとうれしいと思うはずです。よろしくお願いしておきますね。
 これで人権擁護委員のおじさんのお話を終わります。

 子どもたちにどのように伝わったか分かりませんが,ひまわりの一生を思い巡らし,いろんな温かい関わりがあることを知ってくれたらと願ってお話ししました。

(2008年07月12日)