*** 子育ち12章 ***
 

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「第 41-03 章」


『子育ちは 信頼されて 保護されて』


【公式 41-03:子育ち第3式】

 ■子育ち12公式■
『子育ち第3式』
〜安心=信頼×保護〜

《解説》
 人は群れて分担を可能にした社会で多様な機能を獲得できました。社会の一員として生きる,それが人の生き方です。そうであれば,育ちも社会という場でなされるはずです。無人島では人は育てないでしょう。親離れした子どもを引き受けるのは,居場所としての家庭であり地域社会です。家庭や社会が居場所である要件は,安心できるということです。子どもにとっては,自分が保護され信頼されていると信じられることです。放り出されて疑われていたら,育ちの場である居場所が取り上げられます。

《事例:見守り》
 親という字は,木の上に立って見ると書くといわれるように,離れたところから見守ることが養育行動の大事な要素です。子どもは見守られているという安心感があれば,自分を育てようとします。十二分に親に甘えたから,お外で遊びたくなります。親という頼りになる後見人がいるから,子どもは初めてのことにも挑戦できます。「大丈夫」という見守りは,子どもの育ちを促すなによりの励ましとなります。親による見守りと代理人による見守り,その避けようのない品質の差が育ちの質の差となって現れています。

《事例:認知権》
 もう一人の自分が自分を認めているのが普通ですが,自分を認めることができなくなると辛いことになります。自分は周りの人から無視されている,嫌われているのではないかともう一人の自分が思うことがあれば,いない方がいいと思い詰めたり,自分を周りから引き離すように閉じこめるしかありません。もう一人の子どもはふらつきやすいので,親や大人が具体的にはっきりと子どもを認知しているという信頼メッセージを送ることが大事です。自分のことを気に掛けていてくれる,そのサインがあれば,子どもは認知されます。

《事例:気配り》
 見ない振りをする,それはシカトといういじめです。たまたま見ていないことがあるとき,相手に目を逸らしていると思い込ませることがあります。3歳の娘の誕生日。ものすごくちやほやされて大喜び。後日,両親とも手が離せなくてかまってもらえない時,寂しく歌っていた。「はっぴばーすでーとぅーゆ〜…」。過去の栄光よもう一度,なのかい? 昨日は見てくれていたのに,今日は見てくれない。元からなかったことなら大して気になりませんが,あったものを失うということがつらさを呼び起こします。気配りを忘れないように!

《事例:リスク》
 居場所は段階的に複数のものにしておくことが大事です。家庭のようにいつも絶対的に確保されている居場所と,学校や園のように現時点での居場所とがあります。引越しで保育園にさようならした3歳の娘。「××保育園のこと覚えてる?」と聞かれ,「あのねえ,××保育園は売り切れたの」。切り替え早いなぁ…。これでいいのです。小学生でも,クラス替えがあるとがらりと居場所は変わります。過去のつながりが意識されることもあるでしょうが,居場所にはなり得ません。学校という居場所だけにしがみつくと危険です。

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※もう一人の子どもが悩みを抱えていると,育ちに支障が出てきます。何の悩みもない,そんな気楽な状況を与えてやることが育成になります。もちろん,もう一人の子どもが扱うことのできる課題を取り上げる必要はありません。子どもの手に負えない難題は親が引き受けていきます。自立を促すために甘えさせないでいると,往々にして安心を与えないことになることがあります。例えば,だっこしてやる,それは育ちを信頼し保護するという安心を与えることです。安心すれば,子どもが卒業していきます。




 疑いの目で見たり見られたり,信頼が揺らいでいると,安心はありません。車社会では,疑うことで安全が確保できるというのが常識です。いつ飛び出してくるか分からないと疑いを持つことが安全につながります。しかし,社会生活では信頼が基盤です。その信頼関係は在るものではなく,創り出すものです。共に生きようという願いが信頼につながります。自分だけ生きようとすれば,そこには信頼はあり得ません。居場所とは,共生する場所でもあるのです。そのことを子どもに教えてやらなければなりません。

★落書き★

 夜に爪を切ってはいけない,といわれていました。昔は照明が暗いという事情がありました。切った爪がどこに飛んだか分からなくなります。親から受け継いだ体の一部が行方不明になるのはいけないこと,その爪が他人の足に刺さるという恐れもあることが,理由でした。また,よく見えない中での爪切りは指を傷つけることもあるという理由もあります。単なる迷信ではなく,実用的な理由があったのです。古くから言われてきたことそのものではなく,その理由である気配りを受け継いでいきましょう。


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