*** 子育ち12章 ***
 

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「第 41-09 章」


『子育ちは 自分の背中 ぐいと押し』


【公式 41-09:子育ち第9式】

 ■子育ち12公式■
『子育ち第9式』
〜成長=意欲×継続〜

《解説》
 嫌々することを続けても,成長にはつながりません。したいと思ってしても続かなければ,成長にはつながりません。意欲を持って継続するから,成長につながります。そのことは分かっているのですが,育成の際には意欲を持たせるという点で苦労します。意欲という気持ちは,後出しです。何気なくしているうちに,これは面白いというような意欲が後から湧いてくるものです。意欲を持たせるには,させてほめるという前振りが必要となります。意欲の先出しは,子どもに対しては期待薄のようです。

《事例:上達》
 子どもはいろんな行動をします。その行動はゆっくりとですが,上手になっています。でも,昨日と今日では上達は見えません。「しばらく見ないうちに上手になったね」ということがあります。そのことを子どもにきちんと伝えるようにしましょう。ビデオや写真で見せてやることもできるでしょう。行動は上達するという喜びを教えてやれば,努力を積み上げる意味を理解できるようになります。継続すれば上達する,そのことを知った子どもは自分の育ちを信じることができるようになります。

《事例:修業権》
 教育課程は6・3・3・4制と年数期限が定められています。それぞれに,課程を修了することが求められ,修了証書,卒業証書が与えられます。自分の成長の過程を明確に意識化することができます。大人になると○年生といった節目がなくなるので,成長実感が持てなくなります。育ちには節目がある方が効果的です。例えば,幼稚園を卒園した,そのことが自分の成長の一里塚としての確認になります。同時に,小学校,中学校という具体的な先のイメージが育ちの目標として見えるので,意欲の拠り所を持つことができます。

《事例:認定?》
 できなかったことをクリアできた,それを本人は気がつかないこともあります。できたねという認定をしてやりましょう。前日の鍋で残ったハクサイや豆腐を、翌朝のお味噌汁の具にしました。野菜を全く食べない次男坊がぺロリとたいらげ、「おかわり」と言うので、「ハクサイ食べれたね。凄い!」と言うと、「ちがう〜3歳」と次男坊。「ヤサイの事だよ?」と言うと「だからぁ3歳!」。ハクサイ・ヤサイを何サイだと思ってるんだろ〜? 勘違いは別として,年齢という物差しを知ることは,育ちに必要なことです。

《事例:不連続?》
 子どもはいつも真面目で真剣です。勘違いをしていても,自分は正しいと信じています。あるときにごく自然に修正をしますが,本人は修正したとは思っていません。3歳になる息子は、ちょっとした言葉の間違いが多く、"うしろ"のことを"うろそ"という。ある日、息子に「うろそ、見て〜」と言うと、真顔で「うしろやでー」と注意されました。昨日までは"うろそ"だったのに…。うろそ,うしろ,子どもには同じだったのです。親はいつも正しく"うしろ"と言っていなければなりません。育ちは突然にころっと変わるように見えます。

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※子どもを励ますときに「がんばれ」と声を掛けます。がんばるとはどうすればいいのでしょう。一言で言えば,やりかけたことを続けることです。例えば,一休みした後,「さあ,もうひとがんばりするか」と立ち上がります。止めようかと思うときに,少しだけ続けてみようと自分に言い聞かせる,それがもう一人の自分による励ましです。きりのいいところで終わりたいのが普通ですが,もう少しだけがんばって進めておく,その積み重ねが成長という歩みになります。




 この先いいことはない。将来に見切りを付けてしまうと,生きていけなくなります。何かいいことがあるかもしれない。その希望があれば,生きていくことができます。明日のことは分からないのですが,どうせ分からないのであれば,いいことがあると信じていた方がいいと思います。良くも悪くも今の状況が同じ形で続くはずがない,変わっていくものと思い定めて,よりよい方につながるように今日の努力を傾けていくようにすればいいのでしょう。明日の扉を開けようと願うことが生きていることです。

★落書き★

 ツバメはほかの鳥とは違って,人を恐れず人の目につくところに巣を作ります。ツバメは稲の害虫を餌にするので,益鳥として大切にされてきたことが誘因ですが,直接的な理由もあります。ツバメの巣はお椀型で底が浅く,カラスや蛇に卵や雛を狙われやすいということ,また巣をスズメに横取りされるということもあります。そこで,カラスや蛇が出てこない人家の軒先が安全ということで巣作りをしているということです。


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