*** 子育ち12章 ***
 

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「第 41-08 章」


『子育ちは よき方向に 導びかれ』


【公式 41-08:子育ち第8式】

 ■子育ち12公式■
『子育ち第8式』
〜目的性=価値×実践〜

《解説》
 目指すものがあるときに,人は努力し成長することができます。休みの日に,何をしようかと考え,何も思いつかないと,暇つぶしをするしかありません。面白いことを探そうとすると,とかくよくないことに向かいます。「小人閑居して不善を為す」です。ビックリさせようといういたずら心が度を超し,ふざけが悪ふざけになりいじめになっていくのはあっという間です。生活の方向付けになる価値観を意識することが大事です。校訓や座右の銘をとはいいませんが,何らかの形で自分を導く価値を見つけて実践することが生きる目的です。

《事例:協働》
 大人は子どもがためになる行動をして欲しいと願っています。遊んでいると「宿題は?」と叱られます。遊ぶことはためにならない,勉強することがためになる行動と思われているからです。ためになることとは,自分のためになることもさることながら,身近な人のためになるということです。家族のためにお手伝いできる,協働という価値の実践です。人は助け合って生きています。目的であるしあわせは皆のものです。独りよがりのしあわせは迷惑になります。家族という価値主体を大事にする実践があって,幸せな家庭が実現します。

《事例:互恵権》
 人が動くと書いて「働」,傍を楽にすると読んで「ハタラク」というこじつけがあります。価値観のメッセージです。しあわせにしてもらおうと願っていると,しあわせは遠くなります。しあわせにしてあげようと願えば,しあわせがやってきます。しあわせとは仕合わせとも書きます。仕は「する」という意味ですから,し合うことが仕合わせです。お互いがお互いを大切に思いお互いのために自分のできることをし合う,互恵し合うことが人として成すべき基本です。この基本をしつけることが,子どもの仕合わせを育てます。

《事例:美しさ?》
 価値として,真善美が挙げられます。美という価値にかかわるような世界もあります。2歳になったばかりの娘は口達者。「おかあちゃん、かっこいい〜!」と誉められた(と感じた)ので「どうして?」と聞いてみると、「たぬきみた〜い♪」…太っているのを誉められた? それとも皮肉か? この年で!(ぽんぽこぽん♪)。格好いいという美的価値がすれ違っているようです。どちらがいいとか悪いとかを見極める物差しはなさそうなので,美的価値の多様化としておきましょう。

《事例:眼鏡?》
 人が物事を見て認識するときには,無意識のうちに価値の眼鏡を使っています。魚屋さんで生きている小エビを見て、「これ、飼える?」とたずねていた3歳の娘。魚屋のおばちゃんに「子どもって無邪気よね〜」と笑われたが、帰宅後、エビの殻をむいてたべさせながら、私が「ボク、エビデス。コンナニピッチピチナノ!!」と2回言ったら「もういいからっ!早くむいて食べさせてよ!!」と怒られた。その後、唐揚げにしたらバリバリ食べていた…。情操教育に不安…。(無邪気より喰い気)。生き物という眼鏡が食べ物という眼鏡に?

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※してはいけないことを思いとどまることがあります。この思いとどまるという抑制をしているのがもう一人の子どもです。その際に,「お母さんが言っているから」という理由を持ち出すときは,もう一人の子どもがまだ育っていないときです。善悪の価値に照らしていけないことであると自己決定できるように,具体的に善悪を例示して覚えさせなければなりません。ほめる,叱るという手立ては,してよいこととしてはいけないことの区分けを示すことなのです。




 どのような分野でも同じでしょうが,教育の分野でやる気のない学び人はどうにも扱いきれません。人は関わり合うことで学びや協働ができるのですが,関わりという絡みがないと滑って空回りをするだけです。聞く耳持たない,馬耳東風という状況では,成長の手助けができかねます。気持ちを外に向けて,絡み合うことを求めることが意欲であり,成長の扉を開く鍵となります。自分の世界に閉じこもるときは,絡みがないので意欲は淀み,育ちが封じ込められます。

★落書き★

 寿司やにぎり寿司には,わさびがつきものです。生魚にはばい菌がつきやすく,寄生虫がよくいるそうです。アジにつくハダムシ,イカのアニサキスのように腹痛の原因になるものもいるということです。そこでわさびの登場です。わさびと生姜は生臭さを消すだけではなく,寄生虫やばい菌を瞬時に殺してくれます。寿司はさび抜きで食べない方がいいようです。食文化という長い伝統のあるものは,経験上の知恵が詰まっているので,いい加減な扱いをしてしまうと封印を外すことにもなりかねません。


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