*** 子育ち12章 ***
 

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「第 41-11 章」


『子育ちは 自分の非力 思い知り』


【公式 41-11:子育ち第11式】

 ■子育ち12公式■
『子育ち第11式』
〜課題=失敗×反省〜

《解説》
 全力を出しているときに,人は充実感があります。余裕を持って事に当たるというのは成熟した大人の振る舞いであって,青少年は精一杯の気力と体力を傾けて事に当たっています。だからこそ,能力が日ごとに伸びていきます。うまくいかないという失敗を繰り返し,どこがいけないのか振り返る,そのもう一人の自分の努力があれば,自分に与えられている課題が見えてきます。何か質問は?と問われて何を問えばよいのか分からないのは,きちんとした反省ができていないからです。

《事例:振り返り》
 日常の行動では,しくじりは結果に直結しています。手を滑らせたから,壊れます。「ちゃんと両手で持たないからよ」という注意されて,片手で持ったことがいけなかったと反省することができます。反省とは,振り返って改良すべきポイントを見つけることです。「あっ,やっちゃった!」というのは反省にはなりません。ところで,モノを無くしたという結果が現れたときに,どこで何をしくじったのかが分からないことがあります。振り返ってみて,あのときかこのときか,考えるしかありません。すっきりしない反省になります。

《事例:発見権》
 勉強における予習することの効用は,課題の発見にあります。課題は自分で見つけるものです。人それぞれに得意・不得意があるから,課題は違うからです。予習している中で分からないところが出てきたら,それが自分の課題なのです。自分の課題は自分の失敗の中にあり,その失敗に意識して目を向けることが反省となります。伸びる子どもとは,自分の課題を発見し意識できる子どもです。課題をクリアすることが育ちであり,課題を知らなければ育ちに滞りが生じます。

《事例:因果?》
 物事にはこうすればこうなる,こうだからこうであるという成り行きがあります。この因果関係という概念を分からないと,成長という組み上げが見えなくなります。息子の3歳児健診でのこと。先生にバナナが描かれた絵を見せられ「これは何色?」と聞かれました。息子は、「バナナはねぇ、ほっとくと黒くなるんだよ!」…そうだね、いつも最後の1本が黒くなるまでほっとかれちゃうんだよね…。ほっとくという原因が黒くなる結果になる,それを知れば,早く食べるという知恵につながっていきます。
                
《事例:言い訳?》
 子どもは勘違いや間違いをすることで育っていきます。ところで,子どもは勘違いをしているとは思っていません。自分は正しいと思っています。つい最近まで幼稚園の先生は幼稚園に住んでいると思っていた息子。「だって朝もいるし、帰りもいるし!」。小学校には先生の車があるので、住んでないと思ったのだそう。お願い、気づいて!!(小学生の母)。勘違いと分かったとき,「だって」という言い訳が出てきます。そこは正しいのですが,ほかのことも考えるべきだという見落としがあることを反省すればいいのです。

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※何かしくじりをしたとき,その要因がどこにあるのか、見極める冷静さが大事です。人のせいにして逃げていては,反省ができません。誰のせいでもない不可抗力という要因が足を引っ張っていることもあります。そのときは別の手を使う回避をすることになります。また自分のせいだからと落ち込んでしまうと,反省の機会を失います。感情的にならず,落ち着いて対応しようとすることです。一進一退でいいという気持ちのゆとりを持てば,自分に向き合って反省することができます。




 自分の課題を見つけると,解決しなければなりません。手に負えないのが普通ですから,周りの人から教わり学ぶ必要があります。課題があるから学習する,その順序が大事です。課題もないままに学習しても,それは形ばかりの勉強になります。何のための学習であるか,その目的意識は課題を持ち続けることによって生まれてきます。学べばそれで解決かというとそうではありません。自分の課題ですから,その解決の力を自分の中に育てなければなりません。その過程が挑戦です。

★落書き★

 メロンの中に表面が網目になった種類があります。高級であるマスクメロンは,大正14年,1925年にイギリスから伝わったアールスメロンの和名です。マスクは網がマスクのように見えるからと思っている人もいるようですが,実はマスクとは麝香の香りムスクのことです。麝香のように良い香りのという意味です。イギリスではもう栽培されていないそうです。イギリスのサッチャー首相が来日の折にこのメロンを召し上がり,その美味しさに驚嘆したそうです。


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