*** 子育ち12章 ***
 

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「第 43-03 章」


『子育ちは 胸を開いて 抱きしめて』


【心得 43-03:子育て第3心得】

 ■子育て12心得■
『子育て第3心得』
〜親は呼ばれたら駆け寄りなさい〜

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 ○モンテッソーリ教育:No.5

 呼ばれたときにすぐ行けば,2,3分で済むことが,そうしなかったために30分掛けてもダメということにならないように。

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○3歳の坊やがいます。パパが帰宅するとパパっ子になります。急にパパの味方になってママを攻撃します。しかし寝る時間になると,添い寝してくれるママの機嫌をとるため「キレイなおね〜さ〜ん♪」と媚びてくるそうです。お調子者のパパそっくり,とママは呆れています。

 寝るときには無防備になります。安心できるところでなければ,眠ることはできません。子どもが安心できるところといえば,それはお母さんの懐しかありません。母という漢字は,添い寝してくれたときのママのおっぱいの形です。3歳では母親離れをしていく過程で,父親と共同戦線を張ります。母親から離れるためには,一方で父親と仲良くする必要があります。ただ母親から離れただけでは,独りぼっちになるからです。誰かと一緒,そこに友達が入ってくるようになると親離れが進みます。

 「お母さん」。「お父さん」。子どもが,そう呼びかけてきます。それは,子どもが親とつながりを持とうとしているときです。ただ単に用がある場合が多いでしょうが,時には,格別の用事がないときもあります。そのようなときは無駄足と思われるかもしれません。子どもはただ単に反応して貰えたらそれでいいと思っています。自分が親とつながっていることを確かめるだけで気が済みます。子どもが求めるときにはいつでも胸が開かれていること,それが子どもの期待する親の姿です。

 子どもはできないことや分からないことや,痛いことなどいろんな用があると,親や大人に呼びかけてきます。すぐに行って対応してやれば,大抵のことは即座に片付きます。すぐに対応できないときもあります。そのようなときに限って,大変なことが起こります。子どもに危難が迫っているとき,子どもは事態の判断ができずに,緊急性を伝えることをしない場合もありますので,要注意です。音沙汰がないときもありますので,気配りをしておくことも大事です。

 呼ばれてもすぐに駆け寄らないとき,子どもは取り残されます。子どもが「お母さん」と呼びます。そのときから,お母さんが来るのを待っています。待つ間は子どもは行動も思考も止めています。ひたすら母の登場を待たされたままになります。時間が停止しているようなものです。間が空くと,どうして母親が来ないのかという不安な気持ちを抱くようになります。お母さんは子どものことなど気に掛けていないから来ないのでは? その不安から泣き出したり,怒り出したり,気持ちの動揺を来します。なだめるのは大変です。

 お母さんのお腹にいて守られ,お母さんの胸に抱かれて守られ,お母さんの目の中で見守られ,子どもはお母さんから段階的に離れていきます。子どもがお母さんから貰っているものは居場所の安心です。ここは安心,そう思うことができるところが子どもの育つ居場所です。いろんな安心がある居場所を持つことで,その居場所にふさわしい育ちをしていきます。家庭での育ち,学校での育ち,地域での育ちがあります。安心という気持ちを母親が育てておかないと,子どもは居場所を見つけられなくなります。



 子どもの育ちについて,食物から栄養を摂取する仕組みは,食物と内臓が接触することです。もう一人の子どもの育ちについて,知恵を獲得するためには環境と感覚の接触が不可欠です。ものを見て感じて理解する,それが知恵となってもう一人の子どもが育っていきます。育ちのもう一つの食糧は身の回りの環境にあります。たくさん食べるためには・・・。

★落書き★

 「手のひらを太陽に すかしてみればまっかに流れる ぼくの血潮」。やなせたかしさんの作詞の歌です。肌に浮き出ている血管を見ると,赤色ではなく青色をしています。血液中のヘモグロビンは酸素と結びついているときは赤色で,酸素を離すと赤紫色に変わります。そこで,動脈の血液は赤色,静脈の血液は赤紫色です。皮膚の近くの静脈は赤紫色のはずですが,皮膚のメラニン色素を通して見ると青く見えるようになります。舌の裏やまぶたの裏を見ると,赤色や赤紫色の血管を見ることができます。


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