*** 子育ち12章 ***
 

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「第 43-02 章」


『子育ちは 夢中な時間 保障して』


【心得 43-02:子育て第2心得】

 ■子育て12心得■
『子育て第2心得』
〜親は仕事を尊重しなさい〜

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 ○モンテッソーリ教育:No.7

 子どもの仕事を尊重しなさい。質問したり,中断したりしないように。
 大人の一方的な都合で,子どもの仕事を中断したり,妨げたりしないように。

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○3歳の女の子と母親が、おもちゃで遊んでいます。ひとしきりおもちゃで遊んだあとのことです。「もっと遊びたい〜!」と娘が泣くので,「ママだっていろいろしたいことあるけど,ガマンしてるのよ」とつい本音を漏らしました。「ママ,△△(娘の名前)のおもちゃ,楽しくないんか…?」とうらめしそうな娘の顔が…。あわてて「楽しいよ!」と言うしかなかった母親でした。

 「子どもの仕事」とは,普通には遊びと言っているものです。子どもにとっての遊びは,大人の趣味や暇つぶしとは全く意味が異なります。外見的に遊びに見えるだけで,実のところはもう一人の子どもの育ちに必要な行動なのです。親にとって仕事が自己実現につながるように、子どもにも遊びという名の仕事があるのです。

 大人にとって,嫌々する仕事は自分のためにはなりません。嫌いなものを無理矢理口にしても,栄養にならないことと同じです。子どもにとっても,遊びが楽しくなければ,得るものはないはずです。楽しく遊んでいる子ども,それが育っている子どもの姿です。おもちゃで遊ぶ楽しさをママと共有できる,自分が楽しいことがママも楽しい,自分の感性は間違っていないと確認できることが大事なことなのです。

 子どもが自分の思い通りに行動できるのは,遊んでいるときです。親は勉強やしつけのことで口出しをしますが,遊びについてはあまり細かく指図はしません。もう一人の子どもが考えて決める経験を積むことができるのは,遊びの世界です。活き活きと遊んでいる子どもは,もう一人の子どもが精一杯羽ばたいています。このことは逆に考えると分かりやすいかもしれません。遊ぶのも親の意向を伺うような子どもは,もう一人の子どもが閉じこもっているので,子どもらしさを発揮できません。

 遊びに限らず子どもが何かにのめり込んでいるとき,必要でなければ,邪魔をしないようにします。必要なことに対しては,時間を決めておくようにします。規則正しい生活というのは,決まった時間の間はそれぞれのことに集中できる時間を持つということです。ダラダラした生活は,自分の時間の使い方を決めることができないということです。いきおい,していることも中途半端になります。集中すれば,時間が限られていても,仕事を進めることができます。

 子どもたちが長い時間集中できないといわれます。集中が途切れるようなしつけを受けているからです。日常的につきあっているテレビは,盛り上がってきたところでCFが入って中断されます。一つの番組がどれほどズタズタに中断されていることでしょう。やがて,子どもは中断されてもいいように,集中を続けることをしなくなります。長い時間の集中をできないようにしつけられているのです。会社の仕事時間をテレビの時間配分のようにブツブツに切ったら,仕事になりません。集中できないと,育ち全体が滞ってしまいます。



 人の赤ちゃんは母体の保護のために動物に比べて早産です。生まれすぐに歩けるわけではありません。胎内にいるような保育が必要になります。子どもの成長には,常に寄り添うものが必要なのです。保護の期間を過ぎたら,何が必要になるのでしょう。子どもの居場所といわれるものです。では,居場所とは? 次号をお楽しみに・・・。

★落書き★

 缶にはスチール缶とアルミ缶があります。リサイクルのために,捨てるときに分別しています。いっそのことアルミ缶だけにすればいいと思ったりしませんか? 19世紀初めに,スチール缶が生まれましたが,当時はアルミで缶を作る技術はありませんでした。その後,アルミ缶製造ができるようになると,加工しやすさや軽いので輸送コストも少ないことから,ビールや炭酸飲料はアルミ缶になりました。果汁や珈琲は缶に蓋をする前に高温高圧で殺菌する必要があり,冷えたときに缶の内部の圧力が下がるので,アルミ缶ではクシャッとつぶれてしまいます。スチール缶でなければならないのです。


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