*** 子育ち12章 ***
 

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「第 44-13 章」


『子育ちは 気持ちを込めて 真っ直ぐに』


■子育ち12表裏■

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『子育て第13表裏』

【表の育ち:気持ちの張りを持つ】

●幼い子どもはその気になってごっこ遊びをします。もう一人の自分が育ってくると,自分を別の役に擬すことができるようになります。朗読好きの2歳8か月の娘がいます。ある日,お気に入りのクマのぬいぐるみを両側に座らせ読み聞かせです。感情をこめて一生懸命読んでいましたが,声が止まったと思ったら,「ママー,クマちゃん全然ご本見ていないよー!」。不真面目な態度のクマさんに気持ちを白けさせられた悔しさがあります。気持ちを込めているかどうか,子どもでも感じ取ることができるのです。

○真面目に取り組むようにしていると,体験している行動がしっかりと身につきます。真面目な態度,それはかなりの緊張を伴いますが,その緊張感を持続できるようになると,立ち居振る舞いがメリハリのきいた美しいものになります。学校で1時間背筋を伸ばして座っていることができる,その程度の気の張りを持っていると,授業が楽しいものになります。授業がつまらないからだらけるのではなく,だらけているから授業が楽しくなくなるのです。順序を間違えないことです。

○ママが好きな,さっさと,きちんと,しっかりとするためには,息を詰めて,気を張るようにすればいいのです。例えば,きょろきょろせずに,必要な一点を凝視します。余計なことはせずに,手を必要な動きに限定します。あれもこれもと考えるから気が散るのであって,これを済ませたらあれをと順序に従うようにします。気張ってとは堅い力を漲らせる様子のことですが,柔らかな力を漲らせることもあるはずです。細かな作業をするような場合に必要になります。

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【裏の育ち:気持ちに振り回される】

●感情があるために,人の気持ちは揺れ動きます。時として,荒れ狂う場合もあります。もうじき3歳になる子どもに,母親は毎日手を焼いています。どこかに出かけると「お買い物〜」「△△買ってね」「これが食べたいよ〜」とダダをこねます。ある日のこと,家で「△△食べたいよ〜」と大泣きです。「もうないの。ないものはないの。ないって言ってるでしょ!」と少しヒステリックになって言うと,子どもが「おかあちゃん,落ち着いて,ね」。その瞬間母親はふと我に返りました。でも,あんたが1番落ち着かなきゃあ〜!

○慌てると事をし損じます。気持ちが途切れるので,動きが途切れて首尾一貫しないからです。事をなすときは始めから終わりまで連続した動きが必要です。慌てるときは,不連続な動きが紛れ込んでしまいます。もう一人の自分が自分に落ち着けと言い聞かせることになります。しかし,慌てているのがもう一人の自分ですから,効果はありません。ソフトとハードがミスマッチな状態にあれば,仕事はできません。仕切り直しをして,出直すことです。

○感情的であるということは,普通にはよいイメージではありません。だからといって,感情を排除することはありません。思いやりや優しさは,感情があるから発揮できます。感動するといった大事な感覚も必要です。大切なことは,感情に溺れないということです。美味しいものを食べたいという気持ちが生きていく力ですが,過ぎてしまうと肥満という不健康を招きます。本能を欲情にしないように抑制する力を育ててやりましょう。



 子育て羅針盤第44版は今号で完結します。次号からは第45版に改版しますが,サブタイトルを「非行化12秘訣」とします。アメリカのデンバー少年裁判所が「子どもを悪くする法」というものを発表し,「多摩少年院育成後援会」が整理した「我が子を非行化させる秘訣12か条」を,子育て羅針盤に移し直してお届けします。正しい道は間違った道とつながっています。間違った道のことを知らないと,誤って踏み込んでしまうことも出てきます。3か月間,ご一緒しましょう。

★落書き★

 先日,久方ぶりにフェニックスホールに行って来ました。フェニックスホールをご存じですか。鳳凰堂のことです。宇治の平等院です。資料館を巡っているとき,生徒集団が一緒になりましたが,がやがやと通り抜けていきました。観賞するという様子ではなく,素通りの風です。しつけのできていない生徒集団は傍迷惑です。プライベート行動とパブリック行動の区分けをしつけないと,国の品格が衰退します。震災での倫理面は内外で賞賛されたのに,残念です。


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