*** 子育ち12章 ***
 

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「第 48-11 章」


『子育ちは 日々の鍛錬 積み上がり』


■子育ち12習慣■

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『子育ち第11習慣』

【課題を直視し向き合う】

●経験の無いことは,何となく避けてしまったり,逃げてしまったりするものです。自信が無いということもあるでしょうが,成り行きが見通せないという不安もあります。できない自分に直面することが嫌ということもあるでしょう。そのような負の気持ちを乗り越えて,とりあえずやってみることです。したことのないことはうまくいかなくても当たり前と,いい意味で開き直る大らかさを発揮します。してみれば案外にうまくできるかもしれません。幼児は先のことを考えないので,何でも手を出します。それが,育ちの基本です。

●野球の守備をしていてミスをしたとき,グラブの具合を確かめるような素振りをして,いかにもグラブのせいでミスしたと言い訳をして見せます。照れ隠しで済めばいいのですが,できないということを本気で他人や環境のせいにすることがないようにしないと,伸びがありません。自分のこととして引き受けることが,向上の鍵です。できるかできないかという境目の所が育ちの最前線なのです。できなかったことが時々できるようになる,それが育っているということです。

●努力をすることが生きていく上での作法です。努力は,しなければならない課題に向き合うことから始まります。やるぞと自らを鼓舞する掛け声をつぶやくこともあるでしょう。ところで,しなさいと命じられてやらされるときには,仕方なしにする,すればいいんでしょうと,自分の課題として受け止めることをしなくなります。それでは,努力になりません。好きこそものの上手なれ,と言われるのは,自分の課題として取り組むから,能力の開発につながるというからくりを教えてくれています。その気になるように導くことです。

●育ちの課題は,してみて失敗したこと,できないこととして,明らかになります。それは自分の未熟さとして弱い部分と意識されます。誰しも,弱点は他に対して秘しておきたいものであり,自分自身も意識したくないものです。返された答案の×の部分は見たくありません。しかし,その×こそが自分の課題であり,課題が見つかったと喜ぶべきなのです。どこが分からないか分からないという状況では何もできませんが,×になった所が分からない所なのです。弱点に向き合うことが育つ意欲です。

●さまざまな課題に迫られるストレスはどこにでも存在します。ストレスの対処法を知らなければ,幸せにはなれません。解決策を探すことに力を注ぎ,問題に対処します。その際,一歩一歩進むことが大切です。戦略と行動計画を立てます。助言を求めることも重要です。ところで,もしストレスが状況的なものではなく精神的なものであれば,気分の良くなることをして気分転換をします。常に課題ストレスに向き合っているばかりではなく,適宜にリラックスをしなければ壊れてしまいます。ゆったりとした時間が大事です。

●育ちの課題である能力の開発状況は目に見えません。学力の筆記試験のようなものは予習をしさえすれば向上して,点数として顕在化できますが,点数化できないものがたくさんあります。料理の腕前,上手な人付き合い,麗しい身のこなし,物事の適切な処理,鮮やかな技量,いろんなことは,練習をすることで成長していきます。経験という練習を厭わずに,し慣れるほど繰り返す,その生真面目さが能力回路を構築する工事となることを信じて,励むことです。コツコツと練習している人が秀でてくるのが世の常です。



 試行錯誤が,自分の育成プロセスを制御するプログラムです。子どもが自分のできないことから逃げていると,自分は出来上がったと勘違いをします。人の感覚はずれに対して反応します。快適な温度からずれがあるときだけ,暑いとか寒いと感じ,暑さ寒さの対策をします。試行によって自分の思い通りにならないことに出会ったとき,なんとかしようとすることが健全さです。ゲームの面白さも,何とかしようという本能をかき立てられる所にあります。課題に対して面白さを感じるように仕向けてやりましょう。

★落書き★

 エンゼルフィッシュや石鯛という魚にある,背から腹に掛けての縞(斑紋)は縦縞か横縞か,どちらでしょう。阪神タイガースのユニフォームと同じなので縦縞のようですが,実は横縞なのです。魚の縞を見るとき,人と同じように頭を上にして縞の向きを見るからです。したがって,魚の場合は,シマアジのように頭から尾にかけて走っている縞が縦縞になります。原則としてはそうなるのでしょうが,魚を人のように見るというのは,何となく落ち着かない感じがします。皆さんはどうですか?


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