*** 子育ち12章 ***
 

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「第 48-10 章」


『子育ちは 明日の願いに 導かれ』


■子育ち12習慣■

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『子育ち第10習慣』

【願いを強く持ち続ける】

●育ちの途上にある子どもは,あちこちに現れてくる弱さを自覚させられます。思うようにできない自分を,どのように納得すればいいのか,子どもには荷が重いかもしれません。「どうせ私なんか」と自棄になるか,閉じこもる道に迷い込むかもしれません。育ちはじっくりと進むものです。世の中が性急さに慣れて,こうすればすぐにこうなるといった機械的な迅速な反応を期待してしまいますが,育ちのプロセスでは起こりません。親子共に焦らずにゆっくり育てばいいという気長な気持ちを持っておく必要があります。

●そのうちに何とかなる,そのような気持ちの余裕を根っこに据えておきます。そのような思い込みには何の根拠もありませんが,そのうちという未来に対する漠然とした期待は生きていく縁になります。逆に考えると,未来に絶望したとき,生きる力は萎えていくものです。子どもが異年齢の中にいて,大きい子どもを見ていると,小さい今の自分にはできなくてもそのうちお兄ちゃんになればできるようになる,という時間の流れの上の育ちが実感できるはずです。年上の子どもは明日の自分なのです。

●育ちには,「がんばる」という覚悟が付きものです。では,がんばるとはどういうことでしょう? 今していることを止めようとする際に,もう少しだけ継続することです。その少しが積み重なったとき,努力が報われるという事態が起こります。千里の道も一歩から,ということです。今の一歩がなければ,続くべき一歩もありません。5歳なら5歳の時にしていることをがんばっておけば,6歳のしておくことにつながっていきます。大事なことは,今のことをがんばってさえいれば,道は拓かれているということです。

●今を大事にするといっても,先行きが全く見えないのでは意気が上がりません。目標となる願いを持つ必要があります。例えば,「将来何になりたい?」と子どもに聞くことがありますが,何となく「野球選手やスターになる」というのでは,憧れに過ぎません。速い球を投げるピッチャーになる,といった具体的なイメージを持つと願いになります。もちろん,○○選手のようになりたいと目指す実在のモデルを持つこともいいでしょう。その上で,願いが適ったときの自分の状況を具体的に思い描くようにしましょう。

●もし悲観主義に傾けば,幸せを感じることはほぼ不可能です。あらゆるものが暗くネガティブな感情に染められてしまいます。そうではなくて,人生について楽観的になるようにします。何とかなるという気概を持って,対処能力を高める努力をします。そうすることで,元気が出てきて,目標に向かって進むことができるようになります。楽観的になるには,物事がうまくいくと,自分の人生はどうなるかと想像することです。このような想像の訓練をすることで楽観的に考える思考が鍛えられます。

●願いを強く持ち続けるためには,コツのようなものがあります。それは自分だけの願いではなくて,誰かのための願いでもあるということです。人は護るものがあると強くなれます。貧しい中で苦労する母親の側にいる子どもは,母親を楽にしてやりたいという願いが強いものでした。家族の一体感が薄れ,絆の無さを憂えている中では,誰かのためという思いを持つことは難しいのかもしれません。人を愛することを忘れたとき,人は孤独で願いを持つことも知らないままに,何となく過ごしてしまいます。幸せの核は愛なのです。



 願いを強く持ち続けることを勧めましたが,子どもにとっては,一つの願いを貫き通すことはほとんどできないでしょう。イチローや石川君のような例は特別です。具体的な願いはあれこれと変遷していくとしても,いつも追いかけている姿勢を持つことが大事です。どんなことでも真剣に取り組んでいる子どもは大丈夫です。勉強して何になる?という疑いを持つ隙を見せるときは要注意です。どのような学習・鍛錬もすべての願いにつながっているのです。

★落書き★

 うっかり熱いものに触れて,「熱い!」と言いながら手を引っ込めることがあります。この反射的な行動ですが,熱いと感じることと,手を熱いものから離す動作は,時間的にどちらが先なのでしょうか? 実際には,手を離す動作が先になされています。熱いものに触ると,皮膚の熱さを感じる神経から脊髄に刺激が送られ,その刺激を処理した脊髄から手や指に信号を送り返して,無意識的に手を離させます。一方,熱いという感覚は,脊髄を通って脳の視床に信号が送られ,さらに大脳皮質まで送られて「熱い」と認識されるのです。


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