*** 子育ち12章 ***
 

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「第 49-04 章」


『子育ちは 人とつながり 温もって』


■子育ち12笑顔■

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『子育ち第4笑顔』

【温かい笑顔】

 人のつながりにはいくつかのタイプがあります。
 いない方がよい人と思われていたら,絶望しかありません。「お前さえ生まなきゃ」と母に思われたら,子どもはどうなるでしょう。
 いてもいなくてもよい人と思われたら,不安に陥ります。
 いてもよい人としか思われていなかったら,落ち着かないでしょう。子どもに多く見られるタイプです。
 ですから,人はいなくてはならない人になって安心しようと願います。このタイプは父親によく現れます。これはかなりの無理を伴います。自分はこんなに一所懸命なのに分かって貰えないとなると,つい押し付けがましくなります。周りの者にとっては鬱陶しいだけで,留守でいない方がよい人に格下げされてしまいます。
 つながりのもう一つのタイプは,お互いにいて欲しい人になることです。側にいてくれる,ふっと横を向いたら笑顔を見せてくれる,夫婦がそうであるように,親子もそんなつながりであって欲しいものです。
 子どもが幼稚園や小学校に入って「やっと手がかからなくなった」と思ったとしたら,子どもをいない方がよい人にしてしまったことになります。

 子どもはお土産を心待ちにしています。でも数日たつとお土産は見向きもされなくなります。親はせっかく買ってきてやったのだから,もっと大切にするように叱ります。お土産は旅に出て家を離れた親が自分を覚えていてくれた証拠です。もしお土産がなかったら,自分のことなど忘れていたことになります。お土産は子どもを気にかけていたという物証ですから,子どもはそのことが確認できればそれだけで十分なのです。子どもは物より心を求めています。お土産を受け取るときの子どもの温かい笑顔を覚えておいて下さい。

 私たちが子どもを育てている所は子ども部屋ではなくて,家族の心のつながりの中であるということです。親はつい子どもために苦労していることを口にしてしまいますが,それを飲み込んで平然とできるのが親心ではないでしょうか。押しつけがましさは,つながりを冷めたものにします。
 桃太郎の偉さは桃太郎が押し付けるものではありません。猿や犬といった他人が感じるものです。親心も親が押し付けるものではなく,子どもが大きく育った後で感謝するものでしょう。子どもが親にいちいち感謝していては育つのが畏れ多くなります。親だけは自分を気にかけていてくれるという安心感に甘えて,子どもは育っていけばよいのではないでしょうか。

 人の世に無償の善意があるとするなら,夫婦のつながり,親子のつながりを経験することが試金石になるでしょう。それはきっと豊かな隣人のつながりへとつながるはずです。

 通りすがりの人に笑顔を向けたら,気味悪がられるはずです。笑顔はこの人とつながっていたいという気持ちがなければ現れることはありません。ですから,笑顔がお互いに交わされたら,気持ちが通い合うことになり,温もりが発生します。ところが,子どもが笑顔を向けても,親や大人がそれを受け止めてやらないと,子どもの気持ちは冷やされていきます。口では優しい言葉を掛けても,笑顔がなければ,子どもには温もりはありません。温もりとは伝わるものではなく,笑顔に反応して自分の中に生み出されるものです。



 目は口ほどにものを言い。目の表情に感情が現れます。目配せをするというように,意思を伝えることもできます。ただし,その際には予め通じておくことが必要です。もちろん目だけではなく,顔全体の表情もコミュニケーションの大事な要素です。すました顔,慌てた顔,怒った顔,悲しい顔,無表情な顔,人の感情を周りの人に伝えます。それでは,笑顔はどんな感情を伝えてくるのでしょうか?

★落書き★

 子どもの手を引いて歩道を歩いていると,道路に埋め込まれた黄色のブロックが並んでいるのが目に入ります。正式には「視覚障がい者誘導用ブロック」といい,二つの種類があります。一つは,たくさんの丸い突起がある「点状ブロック」で,階段や横断歩道の前,曲がり角などを知らせる「警告用」です。もう一つは,平行線状の突起を持つ「線状ブロック」で,線状突起の方向が移動する方向を示す「誘導用」です。このブロックを頼りに視覚障がい者が歩行するので,ブロック上にものを置いて遮ると,危険な目に遭わせます。ご配慮を!


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