*** 子育ち12章 ***
 

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「第 49-07 章」


『子育ちは できる力を 開拓し』


■子育ち12笑顔■

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『子育ち第7笑顔』

【素直な笑顔】

 親が「忙しい,疲れた」と呟くとき,子どもは「つまらない」と思います。親は一体何を忘れているのでしょうか? このすれ違いを考えてみましょう。

 私たちは日常の暮らしの中で「済みません」という言葉を多用しています。これはお互いに迷惑を掛けないように暮らそうとしているからです。迷惑を掛けないことでお互いに邪魔をしないことが暮らしの豊かさだと思っています。迷惑を掛けないようにしようとすると,人との関わりをなるべく減らさなければなりません,その結果,皆が孤立していきます。
 人恋しくなったお年寄りが,悪意のある見せかけの親切に騙されてしまう振込詐欺事件が頻発しています。お互いの暮らしを尊重するつもりが,お互いに暮らしを寂しくしています。何処か心得違いをしているような気がします。

 金持ちとはどういう人を言うのでしょうか。金持ちとはお金を使う人のことです。お金を溜め込んでいる人はただのケチです。金の力とは金がある所からない所へ動いて始めて発生します。力とは動きの別称です。学力というのも同じです。自分の成績のために勉強するのは学力ではありません。人のために使えるときにのみ,学力と言います。生涯学習も自分の楽しみのためであるなら,守銭奴の所業と変わりません。人が自らに持っているものを他に向けて素直に動かすとき,それを能力を言います。

 親は子どもの能力発揮を促すつもりで,「しなさい」と命令をします。その場合,命令者は関わりの外にいて監視をしているだけです。そうではなくて,「してくれると,母さん助かるけど」と,母親のために能力を発揮させるように導いて下さい。能力は誰かに向けて出すものです。受け手を必要とします。親が受け手になってやれば,子どもは素直に力を出すことができるでしょう。

 人はさまざまな場で助け合い補い合って生きています。幼い子どもであっても,親を助けることができます。親が子どもの世話をするという保護者意識を離れて,子どもの育ちを助けていると思えば,上から目線ではなく,共に生きていく者として素直な笑顔を交わすことができるはずです。できることはいつでもするという素直な力の手出しをすれば,生きることに備わっている喜びを手に入れることができます。できることをしない浅ましさは,気付かないうちに人の気持ちを干からびさせていきます。



 親が希望する子ども像は,優しい子どもです。生きるためには力が必要ですが,それだけでは十分ではありません。力の使い道を誤らないようにしなければ,社会生活がうまく運ばなくなります。人をいじめるような力の発揮はしてはいけません。自分に優しくするのではなく,人に優しくするという筋道をしっかりと弁えておくことが大切です。そこで,人に優しくする力の使い方を教えておかなければなりません。

★落書き★

 石川県加賀市の小学校低学年の女児が同級生からいじめを受けて精神的な障害を負ったとして,女児と両親が同級生の親と同市を相手取り,約4830万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日,金沢地裁小松支部であった。小野瀬昭裁判官は,いじめの存在と当時の担任教諭の責任を認め,市と同級生3人の親に約703万円の支払い命じた。(以上読売オンライン)
 いじめは損害賠償につながる行為であるということです。加害者の親にならないように・・・。


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