*** 子育ち12章 ***
 

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「第 53-11 章」


『子育ちは 心配の種 飲み込んで』


■子育ち12幸福■

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『子育ち第11幸福』

【不調の大半は,注意しすぎ心配しすぎるせいである】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の方位構成となります。
 この版では,子どもたちが幸せに向かって育っていくことを願って,タイトルとして「アランの幸福論」に語られている言葉を選択し,子育て羅針盤の視点で考えてみることにします。

《幸福であるために》
 物事が順調に進んでいるとき,人は幸せです。しかし,好事魔多し,邪魔が入って,物事の進行が不調に陥ることがあります。その要因をとりあえず二つに分けて考えてみることにします。一つは,自分の不調ということで受け入れることです。疲れて調子が出ないという認識,空回りして調子が狂うといった感覚,そう思った経験は誰もがしていることでしょう。これに対しては,疲れが貯まらないように気配りをして体調を整えることや,物事の運びに調子を合わせる調整をすることが必要です。
 もう一つは,不調な状況が不可抗力によるものであると考えることです。運命として受け入れるということです。確かにどうしようもないことはあるのですが,あまりにあっさりと諦めてしまわないようにします。物事の進展について,人は自分の過去の経験に照らし合わせて,大丈夫かどうかを判断します。経験をしていないことは判断できないので,心配になり,できない理由を考えて,止める向きに結論を導き出そうとします。そこで,心配を解消する,心配を除去する向きに考える力を発揮するという切替が大切です。

《幸福になるために》
 最近の風潮として,物事が思い通りに運ばないとき,その要因を他人のせいにすることがあります。不幸を人のせいにしていては,幸せも人のせいにすることになり,幸せを手に入れることはできません。幸せは自分の手で創り出すものです。物事の不調に対して,自分に何ができるかを見極めようとする覚悟が,幸せを招き寄せることにつながります。物事に関わっている途中では,願い通りの結果になるか不安になります。願いと違ったらどうしよう? そういう心配にとらわれるのは,誰にとっても当たり前のことです。
 心配することは大事です。心配しすぎて思考を停止することが困るのです。心配が生まれたら,落ち着いて考える機会と受け止めます。心配に対して対応する手を熟慮して予め打っておけば,心配は消えて,先に進むことができます。ちょっとしたつまずきがあっても,気にせずに,少し考えて,やり直していく,それが一歩一歩進んでいくという着実な進展の在り方です。すんなりとできたことより,苦労してやり遂げたことの方が,幸せ感が豊かです。心配から逃げずに,心配をクリアすることで調子は上がっていくはずです。



 文部科学省が13日付で発表した今年度の学校保健統計調査によりますと,裸眼視力1.0未満の割合は,高校生で65.8%と初めて65%を突破し,現在の形で調査するようになった1979年以来最多となったそうです。中学生(52.8%),小学生(30.5%)はいずれも,過去最多だった昨年度に次いで2番目の多さでした。文科省は「科学的に立証されているわけではないが,ゲームやスマートフォンなどの影響が考えられる。周囲との明暗差が大きい小さな画面を長時間見て目に負担がかかっているのではないか」としています。パソコンをはじめとするデジタル機器が普及し,特にスマートフォンや携帯型ゲーム機を,暗い部屋のふとんの中で眠る直前までいじるなど,目に負担をかける行為が生活習慣として広がっていることが要因の一つになっているとの指摘があります。目を悪くしてまで見るほどの情報なのか,考えるときです。

★落書き★

 食品の買い物をする際には,賞味期限という表示が気になります。賞味とは,美味しく味わうことです。それなら,人にお菓子などを贈るときに添える手紙に「ご賞味ください」と書くのは,おかしなことになります。謙遜のつもりなのに,「美味しく味わってください」と,自分の贈り物をほめていることになるからです。つまらないものですが,というのが前置きであるなら,「ご笑味ください」が正しい表現です。読み方が同じために,ご賞味くださいと誤られて,そのまま定着してしまったようです。


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