*** 子育ち12章 ***
 

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「第 57-12 章」


『子育ちは できた経験 積み上げて』


■子育ち12針路■

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『子育ち第12針路』

【経験あり】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。

《どのように育つのか(私たちの育ち)?》
 子どもの成長は,学びによって前に進みます。学びの一環としての勉強が子どもに強いられます。学校生活の目的は,学ぶことです。学びとは真似ることです。まねる,まねぶ,まなぶ,とシフトしてきたのです。何かしたいとき,できている人に教わります。見よう見まねと言われるように,できている人を見て真似をすることが学ぶことです。ところで,情報社会では,いろんなことが視聴できる状況にあり,さらには,ゲームなどで「できる感」が増幅されていて,子育ちが邪魔をされています。

 「どうすればいいか知っている」。そういう賢い子どもが増えています。気になることは,「自分はできるんだ」と錯覚しているということです。例えば,サッカーでゴールをするにはどうすればいいか,テレビで試合の様子を見ていれば,子どもでも知ることができます。ゴールに向かってボールを蹴ればいいのです。でも,そのボールを蹴るという簡単なことさえ,実際にやってみると上手くできないはずです。届かない,真っ直ぐ飛ばない,キーパーに弾かれるなど,知っていてもできないのです。

 できると思うところで止まるのではなく,実際に自分でしてみて,「できた」というところまで進んだときに,育ちが一歩だけ進むことになります。できたことが経験として積み上がっていくことが育ちです。できた経験を元にしたできるという確信が,自信となります。ところで,人はすべてのことが100%できるわけではありません。例えば,野球の打者は3割打つことができたら優秀であり,7割はできていないのです。できないことがあるということを経験することも大事です。



 できる・できないの境目は,子どものような成長途上にある場合は,年齢に応じて変動していきます。年齢に応じたできることがあり,発達課題となります。ただ,あまり厳格に捉えることは適切ではありません。育ちには個人差,つまり子ども一人一人で凸凹があります。子ども同士の比較は意味がないということです。気をつけておくことは,言うようになったことが育ちではなく,できるようになった,それが育ちであるということです。

★落書き★

 犬と猫の水に対するなじみ方が違っていることに気がついていますか。犬は毛に脂っ気があるので水を弾きます。少しぐらい雨に濡れても散歩に行くし,水で洗ってもブルブルと身体を震わせてはじき飛ばします。猫は毛が柔らかく脂っ気がないために水が肌まで染みこみ冷たいので,水を嫌います。猫の先祖が中東・アフリカ北部あたりにいたリビアヤマネコであり,乾燥した砂漠に住んでいたのですから,水が嫌いなのです。猫をお風呂に入れてはいけないようです。


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