*** 子育ち12章 ***
 

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「第 60-07 章」


『子育ちは 道理わきまえ 仲良くに』


■子育ち12明暗■

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『子育ち第7明暗』

【正義】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第60版では,私の育ちの項では良い選択を,私たちの育ちの項では悪い選択を考えてみます。

《正義とは?》
 正義とは,「道理にかなっていて,正しいこと」と辞書にあります。ところで,道理とは,「世間で正しいと認めた,行いの筋道」とあります。みんなが正しいと考える行動のシナリオということでしょうか。子どもにとって,みんなとは親が肩代わりすることになります。世間の正しさを教えてくれるのが,親からのしつけになります。その親から譲り受けた正義も,近所の人や先生の正義と摺り合わせることが必要です。多様な世間にはそれぞれに染まった正義が生じやすいので,修正し続けなければなりません。

 正義,正しさということを特別なものと思わないようにしないと,生き方に隙が生まれます。いじめっ子に「止めろ」と言うことが正義だと,特別に扱うことは止めましょう。いじめをふざけているだけと言い逃れるのは,冗談にも程があるという正しさの目安をしつけられていないからです。いじめられている子に、そっと寄り添って一人ぼっちにしないという行為も,立派な正義なのです。いじめで自殺した子どもは,ほとんど一人ぼっちに追い込まれています。いじめから救われた子どもは,寄り添う友達が一人いたのです。

 さまざまなハラスメントやクレーマー,果てはストーカーという事象が現れるようになったのは,私の正義を持ち出してもいいという錯覚に陥っているからです。個人を大切にしようとする思いが,意識しないまま道理を自分流にねじ曲げています。昔は他人様の目,世間の目という意識を通して自分に道理を組み入れていましたが,自分の世界に引きこもりがちの現在の人は,道理を意識して取り入れるように努めなければなりません。正義とは私たちのものであり,私たちという感覚を持つことが必要なのです。



 「ブス」とか「バカ」とか,傷つく呼び方で呼ばれたことはありませんか? 他の用事で会えなかったりすると,自分を最優先にしないといってふてくされたりしますか? しょっちゅう携帯に電話してきたり,あなたがどこで誰と会ってるかひどく気にしますか? こういったことがあるのが,デートDVです。男の貪欲さがなせることです。自分の支配する世界にすべてを取り込んでしまおうという歯止めのなさが,子どもの将来に現れないようにしておきましょう。

★落書き★

 体温計は子どものいる家庭では必須のものです。最近はディジタル体温計ですが,昔は水銀体温計でした。その水銀体温計の目盛りは42度までしか目盛りが刻まれていません。42度以上は計れません。理由は,42度以上になると,身体を構成している細胞のタンパク質がゆで卵のように固まってしまい,人間は死んでしまうからです。一度固まってしまた細胞は,どんなに冷やしても元には戻りません。電子体温計も42度までしか表示しないのかというと,たとえ43度を表示したとしても,無意味なのです。


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