*** 子育ち12章 ***
 

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「第 64-07 章」


『子育ちは 任せてと言い 責任を』


■子育ち12教則■

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『子育ち第7教則』

【責任を持とう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第64版では,あるお店のスタッフに向けた注意すべき心の持ち方25箇条の中から,子どもの育ち12の教則として選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《責任を持とう?》
 皆で遊んでいて,ちょっとした弾みでぶつかって,ひとりの子どもが激しく転んで痛がっています。ぼくがしたんじゃないと,皆逃げて帰ってしまいました。そんなことはあり得ないと思いますか。ぶつかったんじゃない,ぶつかってきたんだ,そう言い逃れをします。そんなことを言う子はいないと思いますか。自分に責任があると認めないのは,責められるのを怖れて自分を守っているのですが,責任逃れをしている自分はやがて卑怯という自責の念に苛まれるようになります。

 家庭で子どもに手伝いをさせていますか,それとも子どもに役割を任せていますか。何が違うの? 手伝いは他人事ですが,役割は自分事であって,何があってもやり遂げなければという責任を持つ覚悟が必要です。責任を果たすことで信頼というつながりを確保し,家族という絆が生まれます。自立ということを目指すのであれば,子どもは子どもなりに役割を担うことが必要です。自分がなすべきことを自覚するために,責任という他者に対する約束が有効です。自分がしないと皆が困るのです。

 社会生活では,誰かがしなければならない物事がたくさんあります。仕事なら,報酬が貰えるので引き受ける人はいます。若い人に役職者になろうという意欲が減少しているという調査もあるようです。厄介な役割は御免こうむって,自分の好き勝手なことをしたいということです。社会の品質が良好であるためには,それなりの苦労のある役割を誰かが引き受けなければなりません。誰かがするだろうと逃げているのは,無責任です。人に押しつけ,人の責任を問うだけの人は,自立していないのです。



 お盆玉袋というのを,郵便局で販売しているそうです。お正月のお年玉にあわせて,お盆のお年玉(?)です。評判はあまり歓迎できないという声が目立っているそうですが,出す方と貰う方で違うのでしょう。起源があるのかどうか不明ですが,2014年から突然に郵便局で販売が始まっています。2年目ですので,認知度はまだ高くはないようです。どの年齢の子どもに普及しているのか,身近な保護者に尋ねてみてください。

★落書き★

 子どもがしでかした不始末を,親はしようがないと思いつつ,後始末をしますが,度重なると,いい加減にしなさいと,怒り出すことになります。仏の顔も三度までと言います。ところで,仏は三度何をされたのでしょうか。仏の顔や頭をなでて,自分の身体をなでると,病気や災いから逃れることができるという信仰があります。それも三度までで,四度となると虫がよすぎるという戒めの言葉だったのです。


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