*** 子育ち12章 ***
 

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「第 64-08 章」


『子育ちは 互いの援助 楽しんで』


■子育ち12教則■

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『子育ち第8教則』

【援助をしよう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第64版では,あるお店のスタッフに向けた注意すべき心の持ち方25箇条の中から,子どもの育ち12の教則として選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《援助をしよう?》
 人という字は支え合っている形をしている,と語られます。大人になって結婚して2人ペアになります。家庭ができて子どもが産まれて,命がつながっていきます。地域から世間へとお互いに支え合って,社会生活を営みます。自立とは自分で立つと書きますが,実はそれぞれが支え合っています。支え支えられるという相互扶助が,生活の基本パターンです。子どもは家庭や社会での自分の立場を親の姿から学んで,なすべきことをなさなければなりません。

 一人で生きるというのは気勢が上がりませんが,二人で生きているとどことなく張り合いが出てきます。何かを思い立っても,一人だとなし崩しになりますが,誰かに約束しているとやり遂げる後押しが得られます。つながっていることだけで,お互いに援助していることになります。お互いが自立しているから援助が可能です。もしも自立していなかったらおんぶにだっことなり,援助の枠を越えてしまうので,お互い様の関係は破綻します。ただ,子どもは当分おんぶから徐々に自立をさせてください。

 子どもは親元から離れて,子ども同士の社会に入っていきます。そこでは,子どもなりにできることをお互いに援助し合うことになります。ただ,能力の差があるので,思い通りにできない場合があります。お互いができることを見極めて助け合うという,チームとしての働きを組み上げる社会性が課題になります。そのためには,同じ年齢の集団よりも異年齢集団が自然に機能するでしょう。同年齢集団では競い合いや意地の張り合いなど,援助を不純なかたちに歪めることがあるので,要注意です。



 夏休みで規則的な生活が乱れがちですが,ポケモンGOに誘われて深夜外出が増えているそうです。過ぎないように自分で歯止めを掛ける力を育てるチャンスです。時間を守るという約束をして,きちんと守る抑制力の育ちに援助しましょう。夏休みも終盤に入ります。ところによっては,今週で終となるでしょう。しなくてはならないことを置き去りにしないように。後悔は後から悔いること。それが見えていながら,予めの手当ができないのは,恥となります。

★落書き★

 ローストチキン。たいてい骨の部分に銀紙が巻いてあります。手を汚さないためと思ってはいませんか? ちゃんとしたレストランで銀紙を手に持って食べると,笑われます。ナイフとフォークで食べるのがマナーだそうです。なぜ銀紙が巻いてあるのでしょう。骨の部分を隠すためです。骨が切断されたところは,見ていて気持ちのいいものではないからです。手に持って食べるのは,感心しない食べ方であるということです。


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