*** 子育ち12章 ***
 

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「第 64-12 章」


『子育ちは 補い助け お互いに』


■子育ち12教則■

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『子育ち第12教則』

【助言を聞こう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第64版では,あるお店のスタッフに向けた注意すべき心の持ち方25箇条の中から,子どもの育ち12の教則として選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《助言を聞こう?》
 教育の場で,アクティブ・ラーニングという学び方が取り入れられています。それは,教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり,学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称であり,学修者が能動的に学修することによって,認知的,倫理的,社会的能力,教養,知識,経験を含めた汎用的能力の育成を図ることが期待されます。例えば,教室内でのグループ・ディスカッション,ディベート,グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法とされています。

 クラスメートがお互いに考えを出して,連想をつなぎ,視点を移動することに気付いていく経験をします。大人の教えは,1階から2階に引きずりあげるような開きがありますが,クラスメートの思いつきは一つの階段くらいの開きですから,理解が楽に進みます。一気に2階には行けませんが,確実に子どもの脚で2階に上っていくことができます。自分で歩いて行くから忘れません。お互いの言葉が助言となって,確かな学びができるということです。

 クラスメートに教わると思うのではなく,助言をしあうということ,最後の仕上げは自分がしたという自覚を持つことです。算数で分からないところを助けてもらって,国語で助けてあげるといったお互いの助け合いが自然にできるようになれば,いい雰囲気になるはずです。得意なことで助けて,不得意なことを助けてもらう,そのためにクラスがあるのです。できることを威張ったり,できないことをバカにするといった人としての育ちにも反する情けない心根は,消えていくはずです。



 新聞に載っていた小学3年生の男児の詩です。「前にぼくがねていて 朝起きたら アイスのカップが 2こすててあった。お父さんとお母さんが 食べたらしい ずるいな!」。自分が寝ている間に楽しい時間があったと思うと許せない,仲間はずれにされた気分になったのでしょう,というコメントがされていました。食べ物への執念は子どもは動物的です。ちゃんと子どもの分を残しておいてくださいね。

★落書き★

 三角定規には2種類ありますが,どちらが好きですか? ところで,真ん中に穴が開いていますが,何か理由があるのでしょうか。一つは空気を抜くことです。紙の上に置いたとき穴から空気が抜けるので,紙とぴったりと密着しません。穴の分だけ摩擦が少なく動かしやすくなります。もう一つは,変形を防ぐことです。夏は延びて冬は縮みます。その伸縮を調節する役目を持っています。持ち上げるときに指を穴に入れるためだけではないのです。多様な面を見ることです。


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