*** 子育ち12章 ***
 

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「第 65-02 章」


『子育ちは 人とつながる 手を伸ばし』


■子育ち12進路■

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『子育ち第2進路』

【頼まれごとを引き受けよう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第65版では,数あるマーフィの言葉から,子どもの育ち12の教則として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《頼まれごとを引き受けよう?》
 法務省の人権活動としてSOSミニレター事業があります。10月〜11月の間で全国の小中学生全員に学校を通じて届けられます。人権擁護委員が中心になって返信を書いています。様々な悩みが届けられますが,大きく考えると,居場所の悩みです。友達が離れていったとか,皆から相手にされなくなったとか,いない方がいいと思われているのではとか,人との関係に不安をいだいています。居場所は生きていく,育っていく上でなければならないものです。

 居場所を確保することの具体的状況は,いなくてはならない人になることです。父親は頼りにされるということでいなくてはならない人であると自認できるので頑張っています。子どもであれば,決まったお手伝いを引き受けることで,家族の中に居場所を持つことができます。自分の役割,その自覚を持てると,面倒だと思うこともありますが,つながっているという安心感が募ってくるはずです。言われてするのではなく,自分で買って出るお手伝い,そうするように親が仕向けてやることです。

 してもらう子どもから,してあげる子どもへ。それが大事な育ちの階段です。きょうだいがいると兄や姉の立場になるので,ごく自然にしてあげることを身につけていくことができます。誰かに頼られると,認められたということで自尊心をかき立てられます。責任を持ってやり遂げようと頑張ることができます。頼まれごとを引き受けることは,仕事として社会につながっていく基本です。目立つことではなくても,誰かがしなければならないことであれば,引き受ける姿勢が生きる喜びを引き寄せます。



 子どもはとてつもないことを考えます。夏休みのNHKラジオの子ども科学電話相談です。「ライオンの雄とトラの雌が結婚したらどうなるの?」。海外で出産例があり,子どものころから一緒に育てると繁殖するということで,子どもは「ライガー」です。雌雄が逆になると「タイオン」となるのだそうです。「どうして男と女がいるの?」。科学的な答は,「男親と女親から性質を半分ずつもらって多様な子孫をつくり,環境の変化に耐えて生き残るため」でした。

★落書き★

 幼児のような口調でしゃべる人を「舌足らず」といいます。一つの理由は,舌の動きが鈍いから。舌は上あごに触れたり,丸まったり,伸びたり,縮んだり,様々な動きをするが,舌の動きが鈍い人はしゃべりが滑らかではなくなります。もう一つは,精神的な理由で,いつまでも子どもでいたいと思っているような人は,その気持ちがしゃべり方にも表れるのです。言葉の先生であるお母さんの優しくて厳しい指導が期待されます。


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