*** 子育ち12章 ***
 

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「第 67-04 章」


『子育ちは 人とぶつかり 寄り添って』


■子育ち12次元■

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『子育ち第4次元』

【私は皆と関わりながら育つ】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。

《私は皆と関わりながら育つ?》
 子育ちの第4次元は,関わりながら育っているかという指標です。
  ひとりぽっちの居場所では,育ちが促されることはありません。
   社会性という関係は,もう一人の子どもの胎盤に相当します。

 子どもはほかの子どもの姿を見かけると,興味深げにじっと見ています。
  やがてじわじわとそばに寄っていって,同じことをしようとします。
   友達と同じ体験を共有することによって,共に育とうとしています。

 一人でいると気ままに過ごせますが,誰かと一緒にいると窮屈です。
  図書館では声を潜めたり,おとなしくしていなければなりません。
   どうして?と尋ねても,言われたとおりにしなさいと叱られます。

 寂しいときに誰かが話しかけてくれると,なぜか気持ちがホッとします。
  ポツンとしている友達に,どうしたの?と声をかけてあげたくなります。
   顔を合わせてにっこりするとうれしくなる経験は心に残ります。

 人として育つには,もう一人の自分が人を知らなければなりません。
  人とつきあっているうちに,自然に人になっていくことができます。
   人は人の中にいるから,人の間で人間になることができるのです。

 いろんな人との関わりを持たせることが,人を知る大事なプロセスです。
  兄弟姉妹の少ない時代では,異年齢の関わりを地域で与えてください。
   誰とでも仲良くと欲張らないで,広く浅くを許してやってください。



 「賠償金もらっているだろ?」とか,「次のお金もよろしくな」と言われて,金をむしり取られた小学生がいました。横浜市での原発いじめです。適切な対応に取らなかった教育関係者が処分を受けたそうです。公表された報告書の中では同級生の金銭要求の文言が黒塗りにされていたということて゛,情報公開の在り方を問題視する向きもあります。子どもとはいえ,ゆすりたかりの言葉を発した方に対して,どのような対処がなされたのか明らかにされないままでは納得されないようです。

★落書き★

 よきライバルがいれば,お互いの力量はぐんと伸びていきます。競争相手・恋敵の意味で使うライバルは,外来語ですが,日本語になりきっています。rivalの語源は,ラテン語の川rivusで,英語ではriverです。なぜ川がライバルに? 川の右岸(川下に向かって右の岸)と左岸が対立することからです。つまり,洪水のとき,一方が溢れると,一方が助かるというところから,対立し敵視する意味の言葉がライバルです。母なる川というイメージとは違う敵の意味もあるのは,面白いですね。


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