*** 子育ち12章 ***
 

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「第 67-05 章」


『子育ちは 言葉の糧を 摂取して』


■子育ち12次元■

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『子育ち第5次元』

【私は言葉を覚えたとき育つ】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。

《私は言葉を覚えたとき育つ?》
 子育ちの第5次元は,自我がいつ育っているかという指標です。
  子どもが母乳で育つように,もう一人の子どもは母の言葉で育ちます。
   言葉を手に入れて,人類という種は人間になることができました。

 赤ちゃんが何か意味のある言葉を発したら,第二の誕生です。
  もう一人の子どもが生まれ,母の言葉を急激に吸収していきます。
   ママ,パパ,まんま,イヤ,取って,・・・意思表示ができます。

 犬という言葉を知っていると,犬が意識できて犬が見えるようになります。
  そこここの雑草という草が見えていないのは,名前を知らないからです。
   街ですれ違う人が見えていないのも,名前を知らない人だからです。

 私という言葉を使いはじめると,もう一人の自分は自分と対話ができます。
  私はママの子,私は女,僕は一年生,私は歌が好き,自分が分かります。
   ママは優しい,パパは大きい,先生はこわい,人が見えてきます。

 人が生きていく知恵とは,言葉に付随した意味として蓄えられています。
  勉強するという営みは,言葉を覚え,思考の仕組みを覚えることです。
   どのような言葉を知っているか,使えるか,それは品格を左右します。

 家族間の日常生活で交わされる言葉を豊かにしようと心がけてください。
  暮らしの中での行動を正確な言葉で表現して覚えさせてください。
   テレビの言葉ではなく母の言葉を覚えた子どもが伸びていきます。



 今,そこここに言葉が溢れています。その中で,今気になった言葉があれば,書き留めることをさせてみませんか。格言やことわざ,四字熟語でも,名言の形は何でもいいのです。もちろん,調べたり,尋ねたりして,意味を知っていなければなりません。覚えやすい形で語り伝えられている名言は,どこかで思い出して助けられることになります。名言は生きていく知恵の結晶なのです。「継続は力なり」。その名言を実行すれば,成績向上の道に入っていくことができます。

★落書き★

 海岸で卵からかえったウミガメの子が間違いなく海の方に歩き始める映像を見ると,その直向きさを応援しかわいいと思いますね。岸の方ではなく海の方に正しく向かうことができるのは,波の音か,目で見ているのか,体内にコンパスがセットされているのか,どれなのでしょう。アメリカの学者が調べたところ,目隠ししたウミガメの子は海に進むことができませんでした。生まれたばかりで視野が狭くて海を見ることはできませんが,海に反射する光を感知していたということです。でも,夜は?


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