*** 子育ち12章 ***
 

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「第 68-04 章」


『子育ちは ひとりではない 思いから』


■子育ち12改善■

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『子育ち第4改善』

【私から私たちへ】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第68版では,いわゆる「子育て」から「子育ち」への改善について,お伝えしようと思っています。子どもを育てよう,育てなければと願うあまりに,子どもの育ちに水を差したり邪魔をしていることになっていることに気付いてほしいのです。子育てでのしつけのつもりで叩いてしまうと,子育ちを壊す虐待になるといったことが起こらないようにしたいと願っています。決して子育てがいけないということではなく,子育ちとの上手な連携を保っていただきたいのです。

《私から私たちへ?》
 朱に交われば赤くなる。仲間内の意向に自分の思いを合わせることによって,そこに安らげる居場所を持とうとします。大人社会であれば勤め先に対する帰属意識になります。○○の一員という肩書きがないと,不安になるものです。端的には住所不定という居場所を持たないことは,信用を失って関係が結べないことです。子ども世界でのシカト(鹿頭)というイジメは居場所の剥奪であり,された方には大きなダメージがあります。どこにも関係が持てないことは,追放になるからです。

 子どもの絵本やお話では,動物がたくさん出てきます。子どもはお話の世界に入り込み,主人公の喜びや悲しみを疑似体験します。もう一人の子どもが主人公に乗り移って動物が何を感じているかを体験できます。現実に目の前にいる動物を見たとき,お話の世界の経験が蘇り,動物の気持ちを思い出します。そのようなプロセスを通して,相手にも感情や思いがあることを理屈抜きに会得していきます。あくびをしている犬を見て,「犬さん眠いみたいね」と思いやることができます。

 チームワークという団体行動が,社会生活の基本単位です。家族,親戚,同級生,同窓生,同郷,同県人,同国人,同性といった何か共通なものを持っていることで,人は私たちという気持ちでつながっていき,その一員として連帯感を持ちます。一員ということもそこに居場所を得るということです。同じである部分をよりどころにして,お互いの気心が橋渡しされることになります。自分と相手が同じ思いと信じられるから,私たちと意識して優しく接することができます。

 去る者日々に疎し。クラス替えがあると,友達関係が一気に変わります。旧同級生とのつながりは置き去りにされ,今現在の関係が大切にされます。ところで,同じクラスの仲間という一つの関係しか持てないと,つらいことになります。いろんなクラブや地域仲間,それも遊び仲間を持たせてやってください。競争のある集団では居場所を獲得するのが大変ですし,維持するのも緊張が伴います。無理をしなくてもいいような安心できるつながり,そこが育ちに不可欠な居場所になります。

 親子関係は子どもにとっては私のお母さんです。兄弟は同じお母さんとつながっているから仲間意識が出てきて,私たちのお母さんという広がりになります。お母さんを介して,兄弟は私たちという関係を意識できるようになります。先生も同じです。私の先生,同じ先生とつながる私たちになります。そこで共同体験をすることで,気持ちが重なり,お互いを分かり合えるようになります。私たちという連帯感を持てば,気持ちを推し量ることも自然にできるようになります。



 今子どもたちは,何とつながっているのでしょうか? 人に決まっている? 親と? 先生と? 友達と? 他に? アニメのヒーロー,ヒロインと? それでおしまい? もっとたくさんのつながりを持ちましょう。お隣の犬は? 通学路の木々に止まっているスズメは? 夜空を彩る星たちは? ラジオ体操のひろばで鳴いているセミは? 川を泳いでいる魚は? 可憐な花たちは? すぐそばにたくさんの生きる仲間がいます。もう一人の子どもの生きる力はそのつながりに育まれています。
★落書き★

 肥満気味の方,早食いをしていませんか? 食事をゆっくり食べると太らないのです。食事をして血液中のブドウ糖が増えてくると,脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され,腹一杯になったと感じます。そこで食べるのをやめることになります。ところで,ブドウ糖が脳に行くまでには,腸で吸収され,肝臓や心臓を経過してと時間が掛かります。早食いの人はその間もガツガツ食べるので食べ過ぎて太るのです。ゆっくり食べる,それがダイエットの基本です。


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