*** 子育ち12章 ***
 

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「第 69-02 章」


『子育ちは 自分と同じ 人認め』


■子育ち12姿勢■

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『子育ち第2姿勢』

【爽やかに?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第69版では,「子育ち」が見せてくる姿勢を手がかりにお伝えしようと思っています。目に見える振る舞いや姿はそのシナリオがあるはずです。子どもがどのような事情を受け止めて育とうとしているか,考えてみましょう。正解はなくてそれぞれにあると思いますので,皆さん方も思い巡らしてみてください。

《爽やかに?》
 もう一人の子どもが誕生して,一心同体と思っていた母親が,自分とは違う人ともつながっていることに気づきます。父親や兄弟姉妹が身近にいます。母親が仲良くしているから,父親をライバル視する一方で,母親と同じに仲良くしてもいいのだろうと感じるようになります。もう一人の自分が,母親とのべったりした関係を少し離れて,信頼できる緩やかな関係を持つように自分と他者の間合いを保つようになると,爽やかなつながりが実現できます。

 家族は信頼できる関係ですが,近所の人や行きずりの人は少し不安な怖い存在になります。人見知りをします。それでも,親が挨拶を交わしているのを見ていると,距離を保って付き合えるようになります。仲良しとはいえなくても,普通のお付き合いができます。いつも一緒にいるのではなく機会に応じて,お互いに押しつけがましくならないような距離を意識していると,爽やかなお付き合いになります。気持ちよく「またね」と別れていける関係です。

 周りの人は自分とは違う人,自分とは別に生きている人,それでも自分と同じように生きている人,そういった他者の尊厳を無意識に感じていると,自分を相手の領域に押し込んでいく非礼な振る舞いを避けることができます。子どもの素直な厚かましさは仕方がありませんが,それでも爽やかな関係を感じさせることはできます。心地よい人付き合いは,もう一人の自分がお互いを大切にしようという気配りをするから可能になります。



 学校で,自分勝手な振る舞いをしている生徒が先生に注意され,逆上して暴力を振るったという報道がありました。飲酒や免許不携帯で車を運転していて,パトカーに停止を促され,ばれたらまずいと暴走逃亡しようとする若者もいます。自分の不始末をもう一人の自分がなし崩しにしようとするのは,もう一人の自分の幼さです。暴力や暴走によって物事を解決できるという勘違いは,早く正しておかないと,手遅れになります。不始末はしない,してしまったらすぐに謝る,それが第1歩です。

★落書き★

 人は身体の内部の温度が下がると眠くなるようになっています。春に眠くなるのは,冬の間は高めになっていた身体の温度が,外が温かくなったために下がるからです。冬にコタツに足を入れていると下半身が温かくなります。すると,身体全体の温度が上がりすぎないように,コタツから出ている箇所から体温を逃がそうとします。その結果,身体の内部の温度が下がって眠くなるのです。


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