*** 子育ち12章 ***
 

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「第 70-12 章」


『子育ちは できないところ どうすれば』


■子育ち12目標■

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『子育ち第12目標』

【課題を学習し挑戦できる子どもに?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第70版では,「子育ち」が目指すべき目標をシンプルに掲げて,確認していくことにします。毎日子どもたちがどこを目指して育っているのか,その育ちが偏っていないか,人として必要な育ちに欠けている部分がないか,その12の必須の目標を,再確認したいと思っていますので,お付き合いください。

《課題を学習し挑戦できる子どもに?》
 失敗を反省して自分の弱点が見えたら,どうすればできるかを考えなければなりません。子どもが初めて遭遇することには,子ども自身の経験の中に手がかりはありません。自分以外の人にヒントを求め,真似をすることが普通です。「まねる」が「まねぶ」になり「まなぶ」に変わりました。学ぶというのは,できる人の真似をすることです。特に年長者は良き先生になるので,異年齢集団は育ちに不可欠な環境です。

 子どもは,知っているという段階で止まることがあります。知っているからできるかというと,そうはいかないのが現実です。自分の力になるように何度も繰り返し挑戦する必要があります。失敗にめげずに挑戦しているポイント,その失敗ポイントこそが今最も大事な育ちのポイントになります。数度の挑戦でクリアできることもあれば,なかなか乗り越えられないポイントもあります。今できる挑戦をしておけば,きっと後の挑戦につながっていきます。

 学習における予習が有効になるのは,下準備ができるところにあります。明日の授業の教科書を読みます。分かるところと分からないところがあります。分からないところ,そこが課題になります。授業ではその課題に集中して聞き取りができます。「ここが知りたい」,それが学習の入口です。予習していないと,授業のどこが自分の課題か分からないままに聞いているので,学習できないのです。問題を解いてみて,間違えたら,そこを教わって学習し挑戦すると,学力になります。



 内閣府の発表した世論調査で,「犯罪に遭うかもしれない場所はどこか」という問に,繁華街や路上という答よりも「インターネット空間」と答えた人が6割に上ったそうです。情報社会では,子どももネット空間に簡単にアクセスしています。そこがどれほど危険性を秘めているか,無警戒です。ネット空間の恐ろしさは,ブレーキの利かない自転車に乗るようなものです。一旦送り出された情報は止めることも取り戻すこともできません。ネットに入る前の一旦停止しかできないのです。ご注意を。
★落書き★

 ありきたりのことには,人は関心を示しません。何か面白いこと,それは今までとは違ったことです。ところで,「ありきたり」? 漢字で書くと「在り来たり」で,「元から在り続けて来たこと」「いままでどおりであること」が,元々の意味です。転じて「ありふれているさま」「珍しくないこと」を意味するようになりました。奇を衒うような「萌え」ばかり意識していると,在り続けることが嫌になって,すり減っていきかねません。つつがなくにこそ安らぎがあります。


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