*** 子育ち12章 ***
 

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「第 70-11 章」


『子育ちは 失敗越える 頑張りで』


■子育ち12目標■

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『子育ち第11目標』

【失敗を反省し分析できる子どもに?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第70版では,「子育ち」が目指すべき目標をシンプルに掲げて,確認していくことにします。毎日子どもたちがどこを目指して育っているのか,その育ちが偏っていないか,人として必要な育ちに欠けている部分がないか,その12の必須の目標を,再確認したいと思っていますので,お付き合いください。

《失敗を反省し分析できる子どもに?》
 できないことに出会ったとき,何処までできたかを自覚すると自信がつきます。自信というのは,自分は何処までできるかということをきちんと理解していることです。練習やテストなどでできない自分に出会うことになります。それが嫌で,しようとしないのはもったいないことです。してみてできなかった。どこまでできたか,それを見つける振り返りが,育ちの力になります。大いに失敗し反省することが育ちなのです。

 できるつもりであるのはうぬぼれであり,育ちが立ち止まります。何ができて何ができないか,自分の実力に向き合い納得することが育ちを確実に前進させます。失敗を反省することが大事ですが,どう反省すればいいかを曖昧にしていると,できなかった自分を責める方に向きます。まず失敗に真っ直ぐ向き合い,できたことを分析することが正しい反省です。テストで60点なら,60点まではできたのです。勉強する前は0点であったはずです。勉強頑張ったから60点までたどり着きました。

 育ちは経験の積み重ねであるという原則を生かすために,失敗を許容した上でやらせることが必要になります。したことがないことはできません。したことがあるから,どこが易しくどこが難しいかを分かって,ちゃんとできるようになっています。そのゴールにたどり着くために,失敗の一歩手前まではちゃんとできていると励ましてやりましょう。頑張ってここまでできたのだから,もう少し頑張りを続けようというのが励ましです。駄目と否定するのではなく,それでいいと背中を押すことです。



 さんまさんが,桃太郎の話で「鬼退治に一緒に行くなら」と言ってきびだんごを与えたことに異を唱えたそうです。条件をつけずに与えた方がいいということのようです。ゆうこりんが,鬼を退治するというのではなく,話し合いにいくと読み聞かせたいと語ったそうです。賛同する人が多いということです。皆さんはどう思われますか?昔話は読む人にいろんなことを考えさせてくれます。気に入らないからと切り捨てるのではなく,生かす道を見つけ出してください。
★落書き★

 「こまっしゃくれる」「こまっちゃくれる」と子どもに向かって言います。もとは「こまさくれる」。「こま」は「細」で小さいの意味。「さくれる」は利口ぶって生意気なさまの意の平安時代の言葉「さくじる」の転訛。両方を合わせて,子どものくせに,動作やしゃべり方が大人びて生意気な子どもを指すようになったということです。情報社会に子どもの方が上手に適応しておしゃべり力が秀でているようですが,大人の語る力を磨いてくださるように願っています。


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