*** 子育ち12章 ***
 

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「第 71-03 章」


『子育ちは 人を信じて 頼り合い』


■子育ち12標準■

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『子育ち第3標準』

【居所を確保しよう?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第71版では,「子育ち」が獲得しなければならない必須の項目を,確認していきます。日々健やかに育っている子どもたちは,人間として豊かな能力と感性を備えていくことが期待されています。育ちのエネルギーは絶え間なく吹き出しているので,導きを誤ると不都合な育ちに向かう恐れがあります。友だちをいじめて喜ぶような子どもに育ってほしくはないはずです。親も本人も後悔しないように,12の必須の標準を再確認していきましょう。

《居所を確保しよう?》
 入学式が終わり,教室に入りました。先生に言われるままに,席に座ります。ここが今日から,ワタシの居所と思っています。隣の子はどんな子かなとちらっと見ながら,気になります。何となく落ち着きません。初めて会う人たちの中で,不安になります。人間関係が結ばれていないと,安心できる居場所とはなりません。人間関係はこれから作り上げていかなければなりません。まずは,初めて会った先生との関係の結び合いです。優しいのか怖いのか,気がかりです。

 何の心配もない親の膝元の家庭から,学校に入っていくときには緊張があります。子どもが不安になるのは,知らない人の中に入るからです。安心できる居所とは,周りにいる人との信頼関係を結ぶことができるということです。まずはもう一人の子どもが先生という大人を信じて,強いられる状況の下で学びや遊びの触れ合いを通して,関係を紡いでいくことになります。知り合って馴染んで仲良くなってと,信頼の度合いが深くなっていくと,安心できる居場所が確保されることになります。

 親として,子どもの居所の確保にどのように関わっていけばいいのでしょう。もう一人の子どもが自分以外の人を信じて頼ることができるように,親も周りの人との信頼関係があることを見せることです。きちんと挨拶を交わし,迷惑にならないように気を遣って,たまには協力し,地域の活動に連れ立って参加するといった機会に,子どもも巻き込んでいくようにします。陰口は子どもの前では厳禁です。それは腹黒い人間関係を匂わせてしまうからです。



 保育園での保護者懇談会で家での近況報告。「ご飯を食べさせてと要求する」など。園長の言葉は,「大丈夫。みんな園では一人でしてますから」。園では自分でできることも,家では親に甘えるのだそうです。「そのときには甘えさせてあげて」。大人でも,帰ったらのんびりしたい。子どもにだけ常にお利口さんを求めるのは理不尽? 「ここがあなたの安全基地だよ」ということを伝えるために甘えさせて・・・。その前に,連れ合いに甘えていますか?
★落書き★

 でたらめとは? サイコロを振ったら「出た目」のままにするという意味。そこから「思いつくままにしゃべる作り話」や「根拠がなく首尾一貫しないいい加減なこと」を「でたらめ」というようになりました。確かに,サイコロの目の出方には全く根拠がありません。なぜ1の目が出るのか,理屈無しです。二つのサイコロの目の合計が丁度(偶数)の丁と出るか,半端(奇数)の半と出るか,理屈無しの運任せだから博打になるんですね。


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