*** 子育ち12章 ***
 

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「第 72-03 章」


『子育ちは 人との出会い 大切に』


■子育ち12熟語■

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『子育ち第3熟語』

【合縁奇縁?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第72版では,「子育ち」が獲得しなければならない必須の項目を,漢字表現に託してみます。同じことを違った表現をすると,視点が動くことによって,隠れていた面が明らかになります。乱暴な子は元気な子,内気な子は考え深い子,落ち着かない子は好奇心旺盛な子,と表現すると違って見えてきます。どこまで視点を動かすことができるか分かりませんが,挑戦することが大事です。新たな12の指標盤を楽しんでください。

《合縁奇縁?》
 子どもは今の家に生まれてよかったと思っているでしょうか? もしかしたら,よその家に生まれたらなんてこと,考えてはいないでしょうね。親も子どもも,お互いを選ぶことはできません。奇縁としかいえません。入学してできる初めてのお友達も,たまたま席が隣り合わせたという縁によるものが多いようです。その後は,好きなものやことが同じという縁によってつながっていきます。知人や友人は,暮らしの中で起こる様々な出会いのある毎に代わっていきます。人と人との気が合う合わないも不思議な縁によるものです。

 気の合う人や好きな人とは,いつまでも一緒にいたいものです。そう思って連れ添い家庭を持ちます。親子の縁は切れないものと信じて,共に仲良く暮らしています。しかし,家族以外の人とのつながりは,生まれるのも壊れるのも,ほんのちょっとしたきっかけに依ります。最も重要なことは,お互いの思いが重ならなければ,つながりは結ばれないということです。一方的な思いだけでつながりを求めると,ストーカー行為になります。縁が合わなければ,関係は成就しないことを弁えることが大事です。

 親として,子どもが合縁奇縁に従っていくようにするためには,どのように関わっていけばいいのでしょう。もう一人の子どもが自分の周りにいる人たちと素直な気持ちで間合いを保ってつきあうように仕向けることです。誰とでも仲良くということは不可能であると認めてやらないと,子どもは気の合わない人がいることを悪いことと思うようになります。仲良くする人,普通につきあう人,つかず離れずの人,その間柄は時と共に移り変わっていくことを認めることです。奇縁が巡ってくるものです。



 7月豪雨という災害の犠牲になられた方を思うと,たまらない気持ちになります。心よりご冥福をお祈りします。被害に遭われた方々の一日も早い復旧をお祈りします。
 すぐ近くで生きている人が助け合うことができる人です。共に生きるためには,手と手をつなぐ距離にいなければなりません。お互いに頼りになる人がすぐ側にいるでしょうか? 遠くにいる人はすぐには助けになりません。近所の人が近助の人なのです。遠くの人は遠助の人です。

★落書き★

 子どもとバドミントンをしたことはありませんか? インド発祥のゲームですが,「ブーナ」と呼ばれていました。イギリスのボーフォート候がインド滞在中,このブーナに熱中し,同候が「バドミントン荘」という邸宅にコートを持っていたところから,この名前で本国イギリス,やがて国際的に広まりました。ところで,他人とするバドミントン競技は打ちにくいようにしますが,親子でするバドミントンは,お互いが打ちやすいようにシャトルを行き来させます。だから楽しいのです。


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