*** 子育ち12章 ***
 

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「第 72-07 章」


『子育ちは 卑しい言葉 口封じ』


■子育ち12熟語■

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『子育ち第7熟語』

【言行枢機?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第72版では,「子育ち」が獲得しなければならない必須の項目を,漢字表現に託してみます。同じことを違った表現をすると,視点が動くことによって,隠れていた面が明らかになります。乱暴な子は元気な子,内気な子は考え深い子,落ち着かない子は好奇心旺盛な子,と表現すると違って見えてきます。どこまで視点を動かすことができるか分かりませんが,挑戦することが大事です。新たな12の指標盤を楽しんでください。

《言行枢機?》
 子どもはどこで覚えたのか,良くも悪くもお構いなしに,言葉を口走ります。振る舞いは自分の思い通りに,したい放題です。子どもだからとある程度は許されますが,叱られることもあります。社会的な振る舞いのしつけを受けます。していいことと,してはいけないことの分別を身につけなければ,人間としての存在が危うくなります。法律を元にして,様々な規則に従った行動が求められます。例えば,子どもであっても,いじめをしてはいけないと自覚しているべきです。

 ひとを表す人間という言葉には,間という字が含まれています。間とは何でしょう。人の間には,言葉や働きかける行動があります。人が仲良く生きていくためには,言葉と行動の正しさ,善さ,美しさが必須になります。逆に,誤った悪く醜い言葉や行動は,社会から排除される理由になります。品のよい言葉遣いと振る舞いは人として最も重んずべきものです。どちらを選ぶか,常にもう一人の自分は迫られます。つい出来心で,その気の緩みによる選択が取り返しのつかない結果になります。言行の選択が最重要事です。

 親として,子どもが言行枢機を認識できるようにするためには,どのように関わっていけばいいのでしょう。もう一人の子どもが自分の言葉や行動が良いか悪いかを判断できるように,大人がきちんと指導してみせることです。この親にしてこの子ありと言われているように,親は子どもに真似をされるお手本です。親がしていないことを子どもに強いても,伝わりません。家庭での立ち居振る舞いが,子どもを通じて世間に暴露されると思っていた方がいいでしょう。その意識が親育ちにつながります。



 女性議員が,LGBTカップルは子どもをつくらない,つまり生産性がない,と断じて批判されています。子どもをつくるかどうかは人にとやかく言われることではないという点が,問題にされています。その他に,人の誕生を生産性とみる人間性無視も問題です。さらには,子どもをつくるという認識も,子どもをモノ扱いしていて理不尽に思われます。子どもを授かるとまではいかなくても,せめて子どもを産むという自然な表現をしてほしいと思います。

★落書き★

 何となくつきあいにくい人がいるはずです。毛嫌いすることはない方がいいですね。ところで,毛嫌いとは? 馬の毛のことです。馬を人為的に交配させる際,ときどき相手が気に入らない馬もいるそうです。そういうとき,昔の人は「毛色が気に入らないのだろう」と考えました。そこから毛嫌いという言葉が生まれたということです。お馬さんが実際には何が気に入らなかったのか分かりませんが,人は毛色しか見えません。好き嫌いは,当人以外にはうかがい知ることはできませんね。どこが好きになったのか?


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