*** 子育ち12章 ***
 

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「第 72-08 章」


『子育ちは どうぞを覚え 仲良しに』


■子育ち12熟語■

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『子育ち第8熟語』

【仁義道徳?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第72版では,「子育ち」が獲得しなければならない必須の項目を,漢字表現に託してみます。同じことを違った表現をすると,視点が動くことによって,隠れていた面が明らかになります。乱暴な子は元気な子,内気な子は考え深い子,落ち着かない子は好奇心旺盛な子,と表現すると違って見えてきます。どこまで視点を動かすことができるか分かりませんが,挑戦することが大事です。新たな12の指標盤を楽しんでください。

《仁義道徳?》
 子どもは貪欲に求めます。おっぱいを追いかけ,お菓子を追いかけ,手当たり次第に扱い回します。甘いもの,辛いもの,熱いもの,冷たいもの,重いもの,軽いもの,心地よいもの,痛いもの,周りの環境から奪えるものやことを,身や心に取り込んでいきます。無から生まれて育つには,あらゆるものを奪い取らなければなりません。「ほしい」「ちょうだい」に歯止めをかけなければ,保護者以外の人との関係を持つことができなくなります。人としての育ちは,他者との関係の持ち方にあります。

 子どもは家族の中で育っていきます。そこで,とりあえず寝食が保証されます。育っていくと,家族以外の人と関わりを持つようになります。もう一人の子どもは,生きていくために奪う対象ではない人に向き合います。同時に,社会生活体験を通して,生きるものとしてお互い様に助け合うことを教わることになります。奪うことを我慢し,さらには分かち合うという選択もあり得ると気付くとき,人間関係の基盤を整備できたことになります。人として守るべき正しい道,道に適う生き方に向かうことができます。

 親として,子どもが仁義道徳を意識できるように育つためには,どのように関わっていけばいいのでしょう。もう一人の子どもが自分の生きる道の選択を間違えないように,大人がきちんと教え込むことです。具体的に教えていきます。嘘を言わない。迷惑をかけない。弱い者をいじめない。ごく当たり前のことを必要なときにきちんと教えてやることです。子育てにおいては,「今でしょ!」という教えのタイミングがあります。そのためには,子どもから目を離さないことです。見守りです。



 小児歯科の先生が教えてくれます。時間を決めずにおやつを与えている,だらだら食いをしている子どもは,治療中に泣くそうです。規則正しくおやつを与えている子どもは,おとなしく治療が受けられるというのです。乳幼児期からの食習慣が,歯科治療の態度に表れるのです。今の子どもは,お腹が空いたと言えば,すぐにおやつが得られ,適わないときは泣けば手に入ります。簡単に手に入る生活では,何事に付けても我慢する心が育つはずがないというお話です。どう思われますか?

★落書き★

 鉢巻きおじさん,グッジョブ! 山口県周防大島町で,2歳の理稀ちゃんの救出に関わったおじさんがちょっと話題になっています。子どもは上に行くものということで,子どもの気持ちになって山道を歩いていったようです。母親の「よっちゃん,へんじして」という呼びかけ。尾畠さんの呼びかけに「ぼく,ここ」の返事。それぞれの願いがかなったことは,誰にもほっとした気持ちを湧き起こします。よかったね。自分のことを少し我慢して,人のために手間暇を費やす触れ合いが温もりを生み出します。


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