*** 子育ち12章 ***
 

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「第 79-02 章」


『子育ちは 自分と他者の 触れ合いで』


■子育ち12覚悟■

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『子育ち第2覚悟』

【他人を慈しみ交流しよう!】

《まえがき》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な針路構成となります。
 この第79版では,子どもたちが育ちに向っていく上で持ってほしい覚悟について考えてみます。育ちたいという心積もりをどのような形で実践していけばいいのか,12の指標に整理をすることで,子どもたちの育ちの全体像を描いていきます。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけてきます。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他に言っておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《他人を慈しむ!》
 自分という言葉は自らを分かるとなりますが,分かるのはもう一人の自分です。鏡に映る自分を見ているように,自撮りの自分を見ているのがもう一人の自分です。自分を分かるためには,自分だけを見ていては分かりません。人に言われて初めて気がつくことがあるように,他者と並ぶことで自分が見えてきます。自分を意識できるのは,自分を名前で認識できるのは,他者との違いがあるからです。他人を自分と同じ存在,仲間と認めてから,もう一人の自分が自分を分かるようになり,自意識が芽生えてきます。

《他人と交流する!》
 生きていく上で,子どもは母親とのつながり,父親とのつながり,兄弟や祖父母,ご近所とのつながりと,人との交流の大切さを実感していきます。そこで交流の核心に出会います。それはお互いに分かり合えるということです。共に行動し共に感じ合い,気持ちが通い合い,同じ価値観を確かめ合い,認識を共有し合うことです。一方的なつながりではなく,お互いに分かり合えるという双方向性が必須です。自分を大切にすることは同じように他人を大切にすることで実現されます。共に生きていることを理解することです。

《親としての関わりは?》
 子どもが「他人を慈しみ交流しよう」という覚悟を持ち続けられるためには,親としてどのように関わっていけばいいのでしょう。子どもは親がいないと困るということを経験として分かります。そのままだと,親につながりを求めるばかり,依存する関係に偏っていきます。親の方からも,子どもがいないと困るという暮らしの場面を作ってやりましょう。あなたがいてくれて良かった,小さな手伝い事でいいので,子どもを頼りにしてください。お互い様の生き方を理解すると,もう一人の子どもが自立しようとし始めます。


 新型コロナウィルに対する不安が身近に迫っています。緊急事態宣言が出ました。生活とのつながりで3密の自粛も悩ましいことです。そうした中で,陽性になった方の周辺で,感染を怖れるあまりに排除を意図する攻撃を仕向ける向きもあるようです。保育園に来るな,登校するな,といった拒絶は行き過ぎと思う感性が大切です。拒絶は差別という全く別の被害を他者に与えることになります。加害者にならないように冷静であることです。お互いに向き合うべき相手はウィルスなのです。

★落書き★

 昼メシ食べに行こうと,男たちが言っています。メシは男性用語ということです。普通は「ごはん」といいますね。米のメシ,麦メシ,三度のメシよりすき,などと言いますが,女性は使いにくいと思います。食べるを敬語で「召す」と言います。召し上がれと言いますね。召すの連用形メシが名詞になりました。漢字は飯を当てますが,この字は食偏に反(含む)を添えて,口に含んで食うとなります。一般的に炊いた穀物を意味しています。メシとは敬語から来ているというのは意外ですね。


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