*** 子育ち12章 ***
 

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「第 79-09 章」


『子育ちは 子どもの今が 最前線』


■子育ち12覚悟■

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『子育ち第9覚悟』

【現実を直視し忍耐しよう!】

《まえがき》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な針路構成となります。
 この第79版では,子どもたちが育ちに向っていく上で持ってほしい覚悟について考えてみます。育ちたいという心積もりをどのような形で実践していけばいいのか,12の指標に整理をすることで,子どもたちの育ちの全体像を描いていきます。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけてきます。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他に言っておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《現実を直視する!》
 もう一人の子どもはあれこれ考えることができます。欲張りも過ぎてしまい,親から見れば,無い物ねだりや,できないこと願いをします。子どもにすれば,お腹が空いたのに,食べ物があるのに,食事時間ではないからと,食べることを止められます。どうして?と,訳が分かりません。もっと遊びたいのに,眠るように促されます。跳んだりはねたりしないで温和しくすることもしつけられます。生きづらさを押しつけられて恨めしくなります。子どもにとっては窮屈な現実を受け入れることで,現実の世界が意識されていきます。

《現実を忍耐する!》
 思い通りにならない現実を変える方法は,現実に適うように自分を育てていくことです。できないことではではなく,何ができるか,何がしていいことか,自分の現実に目を向けることです。今はできなくても,やがてできるように育っていくことができると信じ,そういう今の自分をもう一人の子どもが認知して,励ましていくことが大事です。今すぐと焦らないで忍耐することができれば,育ちに不可欠な時間の経過を楽しく受け入れることができます。今の自分の現実を見ている子どもは,落ち着いてしっかり育ちに向かいます。

《親としての関わりは?》
 子どもが「現実を直視し忍耐しよう」という覚悟を持ち続けられるためには,親としてどのように関わっていけばいいのでしょう。例えば,向こう見ずな行動を自粛させられる現実は,子どもにとって安全のためであることを教えなければなりません。してはいけないと制止することに終始するのではなく,○○しよう,した方がいいよと,できることを教えるようにします。空いたお腹を我慢していたから食事が美味しくなるでしょう,と教えてやります。それなりの理由があることを語り聞かせておくと,いずれ分かってきます。


 有意味感という言葉に出会いました。辛いことや面白くないことに意味を感じることです。そんなことをしても自分には何の得もないと切り捨てる台詞とは逆行します。練習してもちっとも上達しないと不信感でやっていれば,育ちを実感することはできません。面白くないことが下地にあるから花が咲くという見通しを持てば,目立たないけど必須である下地という意味づけを感じることができます。面白いことは面白くないことと一体であるという原則を信じるゆとりを持ちたいものです。

★落書き★

 ヒラは普通という意味があります。名を真名=漢字に対する語とすると仮名は仮の文字となります。平仮名は普通の漢字に代わる仮の文字というのが語源になります。対応する片仮名は,片が一部分の意味で,漢字の部分を取った仮名文字というのが語源です。安=あ,以=い,宇=う,衣=え,於=お,のように,平仮名は漢字の形を写しています。一方で,阿=ア,伊=イ,宇=ウ,江=エ,於=オ,のように,片仮名は漢字の一片を切り取っています。漢字のデザイン文字とでも言えるかもしれませんね。


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