*** 子育ち12章 ***
 

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「第 79-12 章」


『子育ちは 何とかしよう やってみる』


■子育ち12覚悟■

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『子育ち第12覚悟』

【課題を学習し挑戦しよう!】

《まえがき》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な針路構成となります。
 この第79版では,子どもたちが育ちに向っていく上で持ってほしい覚悟について考えてみます。育ちたいという心積もりをどのような形で実践していけばいいのか,12の指標に整理をすることで,子どもたちの育ちの全体像を描いていきます。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけてきます。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他に言っておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《課題を学習する!》
 学習といえば,先生から問題が出されて子どもが答を探すという形が普通です。それに慣れていると,本当の学びができません。そのわけは,解くことを考えて問題を考えないからです。例えば,ケーキを半分にするにはどうすればいいでしょう? 丸い形のケーキなら,中心を通るように切ればいいとなるでしょう。四角なら,対角線に沿って切るといった技術を普通には答えます。でも,飾りがついているとどう切りますか? 幼い弟と半分に分けるときは? お互いの体調に合わせて切るときは? 状況で問題は変わります。

《課題に挑戦する!》
 出される課題だけではなく,暮らしの場面のどこにでも,自分の関わる課題があります。暑くなってくると,どうすればしのげるか? やる気が出ないときはどうすればと考えて,試してみます。自分のことだけではなく,身近な人が困っている課題にも関心を持つこともできます。生きていくことは様々な課題を見つけては「何とかしよう」という挑戦をしていくことです。独りで手に余れば,助け合うという挑戦につないでいきます。前向きに生きるとは挑戦ができる世界を楽しむことと考えることができます。

《親としての関わりは?》
 子どもが「課題を学習し挑戦しよう」という覚悟を持ち続けられるためには,親としてどのように関わっていけばいいのでしょう。子どもが生きている世界に先回りして踏み込まないようにします。世話をするつもりで,子どもが出会うはずの課題を払いのけてしまいがちです。戸惑っている子どもに,それとなく手本をしてみせるようにします。それが見守るということです。例えば,美しい箸使いは,補助具に逸れるのではなく,箸を拙く使う挑戦をすることで可能になります。楽をするのではなく挑戦するから身につくのです。


 With Corona! コロナと一緒に!? コロナと仲良くなんて御免です。お願いだから近寄らないでください,と望みます。家に閉じこもっている方がいいのでしょうか? Stay Home! 命令形ですから,出歩いたら罰が課せられます。英語で生きている方は命令の形で対処しています。一方で私たちは自粛と言って,控えましょうというお願いの形で,皆でそうしましょうとなります。言葉によって,振る舞いのパターンが違っていることに気付かされます。夏休みも短くなりますが,子どもと一緒に挑戦しましょう。

★落書き★

 親鳥が雛を育むといいます。はぐくむは「ハ(羽)+ククム(包む,くるむ)」で,親鳥が雛鳥を羽で包んで育てる意です。転じて,子どもを大事に育てるのように使います。漢字の「育」は,子の逆字(母の胎内から生まれる形)と月(肉体)の合体で,母の肉体から産み落としたばかりの嬰児が大切に育っていくという意味だそうです。いずれ雛が巣立っていくことを楽しみにして包み込む,その尽くすだけの親心が子どもの背中を押し出す愛に変わっていきます。かつて自分がしてもらったように・・・。


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