*** 子育ち12章 ***
 

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「第 79-13 章」


『子育ちは 生命を燃やし ひたすらに』


■子育ち12覚悟■

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『子育ち第12覚悟』

【生命を信じて燃焼しよう!】

《まえがき》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な針路構成となります。
 この第79版では,子どもたちが育ちに向っていく上で持ってほしい覚悟について考えてみます。育ちたいという心積もりをどのような形で実践していけばいいのか,12の指標に整理をすることで,子どもたちの育ちの全体像を描いていきます。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけてきます。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他に言っておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《生命を信じる!》
 生命は,生きていく心身の機能を十分に発揮しようとします。傷ついて痛みを感じるのも,生きようとする証です。普通には,眠りから覚めて起き上がり,五体を働かせて,糧を摂取しながら,さまざまな活動をやり遂げようとします。ぼーっとしているより,何かをしている方が生きている実感があるものです。のんびり楽をすることがいいとも思いますが,違うような気もします。ゆっくりでも前に歩み続けていることが生命の形と信じて,あくせくしているのが生き方でしょう。子どもは生きている塊だからじっとしていないのです。

《生命を燃焼する!》
 生きるとは,周りとのつながりが必須です。例えば,他の生命を摂取しているから,「いただきます」と感謝をしています。もちろん,生きる活動は孤独では完結できないので,さまざまな人との触れ合いが,生命の燃え上がりになります。夫婦のつながり,親子のつながり,家族のつながり,師弟のつながり,仲間のつながり,同胞のつながり,それぞれが持ち合わせている目的に向かって,人は命を燃やして生き続けます。どの炎も失うことはできません。大きくなくてもいい,絶え間なく炎を保ちづける仕合わせが願いです。

《親としての関わりは?》
 子どもが「生命を信じて燃焼しよう」という覚悟を持ち続けられるためには,親としてどのように関わっていけばいいのでしょう。生命の働きは本能としては自己中心になる面があります。それは燻ることにしかなりません。周りに煙たい雰囲気をまき散らすだけで,人としての清々しい燃え方はできなくなります。自己中心さを抑制する生き方を,家族という愛情による世界で会得させることができます。親が愛による抑制をして見せて,まねをさせて,できたら認めてやる,その普段の生き方で子どもと共に燃えることです。


 子どもが尋ねています。暑い夏にマスクをし,友だちと距離を保ち,急いでたくさん勉強する。学校に行くのがつらいと感じます。ぼくたちはロボットではありません。勉強も大切なことだと思いますが,友だちと遊んだり,ケンカして仲直りしたりして学ぶこともとても大切だと思います。このままでいいのでしょうか? その問いかけに大人は答えてやらなければならないと思ってしまうかもしれません。子ども自身が悩み考えることなのです。大人は否定しないで,支えていくようにします。自分の問題は自分でしか解けません。

★落書き★

 子どもたちは様々な場で学びます。マナブは,「マナ(真似)+ぶ」です。中国から「学」の概念が入って,よく似た概念の真似に,動詞を作る接尾語ブを加えたものということです。学の漢字は元は學で,建物の中に師弟を入れて,手を組ませた象形です。上の左右の手を組ませた象形は「礼」を示し,下の字は元は「子どものいる学舎」を表します。合わせて「学舎で子弟に礼儀を学ばせる」という字になります。礼儀は形式的な真似からスタートするので,マネブ,マナブという訓読みになっていきました。


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