*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 80-03 章」


『子育ちは 現在地知り 歩み出し』


■子育ち12進路■

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『子育ち第3進路』

【見守れば,落ち着いた子どもに育ちます!】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な考察の構成となります。
 この第80版では,子どもたちが育ちに向っていく上でより望ましい向きに育ちの歩みを踏み出す契機について考えてみます。ただ闇雲に育てばいいのではなく,育つべき道に沿って育っていくことができるように,親が子どもを12の指標に向かう出発点に導いてやることができるはずです。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけています。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他にしておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《見守る!》
 子どもにとっての安心の泉は,ママの懐です。ママから溢れてくる安心が家庭に溢れるから,子どもは家庭で安らぎ,育ちという芽生えを始めることができます。家庭は育ちの苗床になる鉢となります。やがて,もう一人の子どもという年輪を持った幹に育ち上がっていくと,鉢ではなく,地域という大地に地植をする時期を迎えます。家庭から,近くの公園遊び,園通い,入学といった形で,根っこがぐんぐんと張っていくようになります。
 子どもを見守ることが大事だということは,ママには当たり前のこととして意識されています。親という字は,分解すると「木の上に立って見る」と書きます。そんなことをどこかで聞かれたことがあるはずです。言われてみればその通りですが,どうして木の上に立つのでしょうか? それが分からなければ,子育ての知恵にはなりません。木の上に立つと,遠くにいる子どもの姿も見えます。逆に,遠くにいる親の姿も子どもから見ることができます。

《落ち着きが育つ!》
 幼い子どもは,「あのね」と語りかけてきます。ママは一々聞いてはいられないと感じるかもしれません。でも,子どもは自分の目や耳で見たり聞いたりしたことを,ママに知ってほしいと思っています。ママには,私のことを誰も分かってくれないと思ったりすることがありませんか? パパも勤め先で自分のことを誰も分かってくれなかったら辛いはずです。逆に,自分のことを分かってくれるという人がいると思えたら,落ち着くことができますよね。
 子どもの話を真っ直ぐに聞いてやれば,子どもは自分が気にかけられているという確信を得ることができます。何を話しかけても上の空,そのときには無視されていると感じるはずです。身近にいる人との間柄がいつもそうであれば,やる気を失ってしまいます。子どもであれば,育とうという気が出てきません。ただほんの少しの間,話を聞いてやるだけで,子どもが育とうとするための応援ができるのです。「あなたのことはちゃんと分かっているよ」というメッセージが伝わるように気にかけてください。


 日々を過ごす 日々を過つ 二つは一つことか 生きることは そのまま過ちであるかもしれない日々。(吉野弘さんの詩)。過ごすと過つの字が同じなのです。因みに,惚れると惚けるも同じ字です。コロナ渦の中での新たな日常を過ごす中に,少しばかりの気を抜いてしまいどこかに過ちを抱え込むことになるかもしれません。人間という字は間が付いています。ソーシャルディスタンスという新語の登場に先立ち,とっくに「間」の悪さを,「間」違いを意識してきたはずです。

★落書き★

 西の語源は,「イニ(去ぬの連用形)+シ(方向)」で,母音iが脱落してニシとなりました。お日様が去って行く方向,日が沈む方角を表します。漢字の「西」は鳥の巣の象形で,日が西に沈むころに鳥が巣に帰るので,鳥の巣で西の方角を表したのです。日が沈むと皆お家に帰って居なくなっていきます。ところで,お日様のお家はどこにあるのでしょうね。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第80-02章に戻ります
「子育ち12章」:第80-04章に進みます